【旅日記#13-1】秋のお出かけラッシュ第1弾!札幌弾丸ひとり旅(前編)
以前の記事で書いた通り、8月下旬からの私は出かける予定がいっぱいで忙しくなっている。
具体的には札幌2回に名古屋、そして群馬という4回の旅行を1か月半の間に行うというスケジュールであり、今回はその先鋒たる札幌遠征の模様をお送りしようと思う。
1日目
7:55 出発
寝ぼけ眼をこすりつつ、父の出勤ついでにバスターミナルへ送ってもらう私。小雨が降る網走の朝は長袖でも少し肌寒く、秋の訪れを感じる。
網走と札幌を結ぶ高速バス「ドリーミントオホーツク号」には以前も乗ったことがあるが、今回は来たる群馬旅行に備えて買ったスーツケースの初陣である。
それを脇に置いて待合室に座っているとステレオタイプな旅行者になった気分(実際のところそうなのだが)になり、待っている時から何だか楽しい。
バスに積み込む際はタグを付けてトランクに載せられ、対応する番号札が渡される。降りる時にこの札と交換して、荷物の引き渡しを行うという流れのようだ。荷物は降りる停留所ごとに管理されているので、事前に把握しておくとスムーズ。

車内にはWi-Fiや充電用のUSBポートのほか、
トイレもあるので長距離でも安心
起点の網走では席の半分ほどを埋め、定刻通り発車したドリーミントオホーツク号。ここから札幌までは6時間、道民としては特に驚くほどではないものの、なかなか長い付き合いになる。
今日の札幌は晴れの予報だと聞くが、女満別の車窓から見える西の空は妙な様相を呈していた。
真っ黒な雲と灰色の雲の層が定規で線を引いたように折り重なっていて、その隙間からは青空も顔をのぞかせる。北見まで進むと一転して気持ち良い快晴となったけれども、これは一体どういう風の吹き回しだろうか。
北見駅前のバスターミナルにてもう半分の乗客が一斉に乗り込み、バスはいよいよ石北峠越えに臨む。道中の畑にはたくさんの玉ねぎが見られ、さすが北見盆地といった眺め。
標高1,040mの頂を目指してぐんぐん高度を上げていくさまはいかにも峠越えらしく、展望が開けると眼前には一面の大密林が。今日は自分の運転ではないから、好きなだけ景色を目に焼き付けられる。

これだけ見ると、さっきまで雨だったとは思えない
峠を越えて上川町に入ると、やがて左手に大雪湖が現れる。これは道内一の大河たる石狩川やその支流を堰き止めてできた人造湖であり、ここで帯広方面に向かう国道273号と合流する。
何度通ったことがあっても、樹海の中に突如として湖が見えると少し驚いてしまう。この人煙まれな山中によくこれだけのものを造ったな、と毎度のことながら感心。

あの上を国道273号が走っていて、
日本の土木技術の凄さを思い知らされる
11:10 層雲峡で休憩
6時間の旅路の中でバスが停まる休憩は1回のみ。比布大雪PAまではまだ1時間ほどあるので、ここで車内のトイレを使う。以前通学で乗っていたJR石北本線の旧型車両は和式であったが、こちらは洋式だった。
いずれにせよ、降りるまで長々と我慢する必要がないのはありがたいことだ。
慎重な足取りで席に戻って一息つくと、「間もなく層雲峡ターミナルに停車します。30分間の休憩です」というアナウンスが流れた。
あれ、比布大雪じゃないの?
どうやらドリーミントオホーツク号には比布大雪のほかに層雲峡で休憩をとるダイヤもあるらしく、今回は後者に該当したようだった。
私は今までの経験上ずっと比布大雪だとばかり思っていたわけであるが、端から見れば「休憩間近にわざわざ車内で用を足すほどギリギリの人」のように映ったのではないだろうか。これは私の勝手な思い込みだけれども、なんか、恥ずかしい⋯。
ともかく、出発までは30分もあるから軽く散策に出かけるとしよう。天気はやはり見事な快晴、絶好の散歩日和である。

背後には迫力の山肌が迫る
石狩川の谷筋に広がる層雲峡は歌人の大町桂月が名付けた道内有数の景勝地であり、温泉地としても有名だ。道の両側には見事な断崖が連なり、自然と首が上を向いてしまう。

そろそろ紅葉の季節になるので、
ここもさぞ綺麗なのだろう

奥には黒岳ロープウェイが見える
どこを見ても絵になる景色の中ではあるが、道路マニアとしては国道に立つおにぎりも見逃せない。まさかこのタイミングで撮影できるとは思わなかったので、とてもラッキーだと言えよう。

最近は古いおにぎりが取り換えられることが増えており、
こうした味のあるものが健在だと嬉しい

今回は立ち寄るだけだったが、
いずれはここの温泉も入りたいところ
そんな風光明媚な地に建つコンビニは観光地らしく鮮やかな色彩が除かれており、それも相まってか温泉街は静かな印象。何気なく歩いている私に体当たりしてきたバッタの大きさを見て、その山深さを再認識する。

動物が多いのは自然が豊かな証拠

絶妙なカーブ具合といい、素晴らしい道路風景だ
短い滞在だったものの、図らずも心身をリフレッシュする良い機会となった。
そしてバスに乗り込んで再出発しようという時、前の乗客から私の席もカーテンを閉めてほしいと頼まれたので、外の景色はこれで見納め。
いずれにせよ上川以降の道は高速道路がほとんどであり、特に語ることもなく淡々とした調子で進んでいく。
14:20 札幌に到着
高速を降りてもバスの流れは順調で、定刻より少し早いくらいに札幌へたどり着いた。こうして降り立つのは1年4か月ぶり、スーツケースを引いて歩くとまた新鮮な気持ちになる。

バスの終点は札幌駅だが、
観光の際は時計台前で降りるのも便利
さて、今回はるばる札幌まで赴いたのは前職の元上司の結婚式に呼ばれたためである。
夏の札幌はホテルが非常に高騰しており、あまりに予算オーバーなので一度は辞退の申し出をした。しかし先方で参加者用の宿泊も手配して下さっているというから、ありがたくそのご厚意に甘えることとなったのだ。
式場は市内某ホテル。私の寝床も同じ場所なので、部屋でゆっくり準備ができるのが嬉しい。普段しないネクタイを結ぶ手つきは相変わらずぎこちないものの、幸いにも(?)半年前に転職活動をしていたおかげでそこまで労せず身につけることができた。
準備が整って待合室に行くと前職の先輩の姿があり、しばらくすると前職の上長も現れた。どちらも当時から仲が良いメンバーで、大変な仕事ながらも周囲の人々には恵まれていたのを思い出す。
チャペルに入ったらいよいよ挙式の始まり。
写真を載せることはできないし、あまり文字ばかりで冗長になってしまってもアレなので以降のことは簡潔にまとめるが、ある種神秘的とも言えるようなまさに特別なひとときであった。
結婚式に出席するのはこれが初めてであり、友人などにもそのような話は全然聞かれず私にはまだ縁遠い話だと思っていたから、ただただその雰囲気に圧倒されるばかり。
何よりかつての職場で苦楽を共にしてきた仲間の新たな門出ということで、いつも元気で明るい上長が涙をにじませていたのが印象に残る。
続いての披露宴と2次会も大いに盛り上がり、新郎新婦のお二方にとっては忘れられない1日になったに違いない。人のことであっても、幸せというのは実に喜ばしいことだ。
22:30 夜の街へ
そんなこんなで2次会も終わり、多くの人々が都会の夜に消えていった。これにてかねてより予定されていた一連の段取りは幕を下ろしたわけだが、私と同じテーブルを囲んでいた方々が最後まで帰らずに残っていたため、そのままの流れで再び飲みに行くことに。
メンバーは私と新郎、前職の先輩および今日初めて会った双子の兄弟である。というか、新婦はすぐさまホテルに戻っていったけれども、新郎はそばにいなくて大丈夫なのか⋯?
それはさておき、以前歩いた際に分かったこととして、眠らない街のイメージがある札幌も大通や狸小路あたりは意外に早く店じまいする所が多い。よって、この時間から飲むならすすきの方面の方が選択肢が豊富でベターと言えよう。
かくして男5人で執り行われた3次会は、先ほどまでとはうって変わり賑やかな居酒屋が舞台。もちろん結婚式の華やかさも素晴らしいものだったが、飾らない雰囲気かつ男だけの場というのは遠慮なく腹を割って話せるのがまた良い。
初対面の双子の方々とも互いの人見知りを乗り越えてすっかり仲良くなり、ああでもないこうでもないと安酒を飲みながら談議に花を咲かせた。
2日目
1:00 終わらない夜
時刻はテッペンをとうに越え、きっちりラストオーダーまで飲んだうえで退店。普通ならここらでお開きとなるだろうが、満場一致で「これで終わらせてしまうのは寂しい」という意見になったので、さらなる店を探しに歩き出す。
私も含めて大半のメンバーが今朝遠方からはるばる来たというのに、みんな元気だなあ。

カラオケ屋の看板は依然として煌々と輝いている
すすきのの深いエリアまで行けば色々あるのだろうが、あまり遠くない所で安く飲めそうな所となると案外見つからないものである。
外の看板を見て行ってみたら着いた瞬間に照明が落とされたり、ある1人が何も言わずトイレに行ったために迷子になったのではと探し回ったりと、なかなか大変な思いで散々歩き回った割に収穫はなかった。
結局4次会の会場は決まらないうちに1人が離脱することになり、最終的に残った4人でホテルにて部屋飲みをした。披露宴からの累計では10杯ほど飲んだと記憶しているが意識ははっきりしていて、さまざまな議論を交わしたのち解散はなんと午前4時。
それから寝る支度をしてようやくベッドに入ったのは、もうすっかり外が明るくなってきた5時のことであった。
網走を発つ前に起床した時刻は6時だから、バスに乗っている時間も入れると今日は実に23時間も活動していたらしい。いっそのことオールでも良いかとも思ったものの、さすがに限界である。
まあ明日は帰りのバスさえ乗れれば大丈夫だし、それだけ実りのある時間だったから良しとしようか。
とりあえず、今は少しでも寝よう⋯。
というわけで、途中から何だか旅要素が消えてしまった感があるが、今回はこれで一区切り。
次回はそんな夜が明けてからひとり札幌を歩き、網走に帰るまでの一部始終をお伝えしたい。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
北海道を拠点に旅や温泉の記録を書いておりますので、よろしければこちらもご覧いただけると幸いです。
