見出し画像

セカンドオピニオンが与えてくれたこと

50を過ぎてヨガに不眠を治してもらいヨガ講師となった者です。モラ夫との結婚40年を棚卸しをするためにnoteを始めたはずなのに、ガンに罹患した夫について、自分の心の動きについて、書き留めております。

夫が7月に下咽頭ガンの告知を受け、8/9に咽頭と声帯を摘出する手術をすることを告げられ、9/30の手術後は声を失うこととなりました。喉に穴を開けてそこから呼吸をするので、鼻呼吸が出来なくなり嗅覚や味覚も薄れるとのこと。

詳しくはこちらに記しております。

その直後は、本人も私も思考停止をしていまして、ちょうどお盆休みで時間はたっぷりとあったのに、ぼんやりと過ごしておりました。
タイトル写真は、心配した夫の友人が差し入れてくれた、滋養に良さそうな割るとオレンジ色の黄身が飛び出す卵。卵かけご飯にすると抜群にうまい。

子供達や同僚から、セカンドオピニオンを受けてみては?声を残す治療法があるかもしれない。とアドバイスを貰うのだけど、どうしたらよいかわからん。頭の中がこんがらがっていたのかも。

そんな時に、主治医より「予定していた手術がキャンセルとなったので、9/9に手術を早めることができます!」と連絡が。

声が出せて会話のできる期間が少しでも長い方が良いなぁ、その間に会いたい人に会い、行きたいところへ行き、美味しい物を味あわせてあげたい。と考えていたのだけれど、その時間が短くなる。さらに「9/2に予定している患者さんが手術を渋っているから、その日に早まる可能性もある」と主治医の先生の言葉が無慈悲に聞こえました。

「先生、予定通りに9/30の手術ではダメなのでしょうか?」と質問すると、「少しでも早く手術をしないと窒息の可能性もあるし、癌を取りきれなくなる可能性もあります。」と、さらに追い討ち。癌は頸部リンパ節にも転移しているのです。

夫が、「セカンドオピニオンを聞きたいよ」と。「声を失ってから後悔したくない」と。声帯を取ってしまってから別の方法かあったのに、という後悔はしたくない。というのは私も同じ気持ちです。6月に喉に腫瘍があることがわかってから、冷静に受け止めていた夫です。私がダイレクトに「今どんな気持ち?」と聞いても、「別に」と多くを語らなかった夫の意思表示。

初めて夫の意思を聞いたので、すぐに主治医に連絡をして、セカンドオピニオンの為の紹介状をお願いしてみました。先生はすぐに「明日にでも取りに来てください」と言ってくださり、県立がんセンターへ予約の電話をしたところ、3日後に予約が取れました。

こういう場合って、本人は思考停止しているから、家族が動くしかないのね。元々モラ夫なので、夫のことは妻が全て取り仕切るのが当たり前やろ!と言う人ですし笑 

私が全て段取りをして、いよいよセカンドオピニオン当日。自宅から1時間のがんセンターへ。 

頭頸部外科のベテランっぽい先生の見解は、ほぼ主治医と同じものでした。なぜ抗がん剤が使えないのか?なぜ声帯ごと摘出する手術が最善なのか?声帯がなくとも声を出す方法があること。詳しく説明してくださいました。

多分、主治医の先生から受けた説明とほぼ一緒だったと思う。あの日は受け止められなかった。でも、今日は現実として受け止めることが出来た。

最後に先生が「手術したら、治ります。声を出す方法もあるし、完全に嗅覚や味覚を失う訳ではない。そして、これからもご家族との時間を持つことが出来ますよ」そのお言葉で十分です。十分、背中を押していただきました。納得したうえで手術を受けることが出来ます。

夫も私も、なんだか晴れ晴れとして、帰途に着きました。その日は心配をしている夫の妹や甥っ子姪っ子が訪ねてくる約束になっていたので、お寿司や焼きたてピザを購入し帰宅。子供達も呼び寄せ久しぶりに妹家族との団欒。子供達が小さい頃はよく泊まりに来ていた2人。思い出話が尽きません。私は妹と会話をする夫の様子を動画におさめました。

楽しそうで、私も嬉しい。結果は望むものではなかったけれど、セカンドオピニオンが与えてくれたのは、安心感だったのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!