多事争論!ボラが見た収穫と消費の隙間
ここ最近、石川県でボランティアに携わる機会では農林水産ボランティアが多くなっています。7月26日、石川県穴水町を訪れました。穴水町は震災後4回目の訪問になります。

訪れた先はJAおおぞらです。能登地方ではかぼちゃの収穫が最盛期を迎えており、この日はここでかぼちゃの出荷を手伝いました。

かぼちゃ畑から収穫されたかぼちゃ。このような感じで、コンテナに入ってやってきます。フォークリフトで運ばれていきます。

出荷作業場所に積み上げられたかぼちゃ。ここまで高く積み上げられます。10トントラックで運ばれてくるのだから、その量はとてつもないものになります。

この莫大な量をさばくためにボランティアも手伝って出荷のための分別、箱詰め、包装作業が行われます。まるで工場の流れ作業です。

自分の担当は包装作業と出荷ラインの監視。ダンボール箱が目詰まりを起こしていたら円滑に流れるように箱を動かします。

規格通りに箱詰めされているか確認し、上段にテープを貼り付けます。流れ作業、単純ですが大量に延々と続くと結構な労力になります。

テープを貼り付けたら流れ作業で出荷台に流していきます。

箱の大きさは一緒ですが、大きさ毎に箱詰めされる個数が決まり、個数ごとに箱が分別されます。

最終的には一カ所に固められてやはり大きいトラックでいっぺんに出荷されていきます。ここまで見てきただけでもたくさんの人の作業があり、また流れ作業を円滑に行うだけの機械設備、そして収穫を待つための広い建物が必要になることが分かります。これだけのものを各農家で用意することは効率悪く、集約して作業することによりコスパがよくなります。
出荷されたかぼちゃは市場を経由して、最終的にスーパーマーケットに陳列されます。出荷した後もたくさんの方がかぼちゃに関わるのです。

消費者はスーパーに並んでいるのを見て、高い安いを論じるだけですが、その背景には少しでもコスパをよくするためにたくさんの人が広く関与しています。そこには正当な人件費や機械設備など諸経費が含まれなけば消費者の手元に届きすらしないことが今回の農林水産ボランティアでよく理解できました。

よく、SNSで農家から規格外品を安く仕入れることができれば中抜きをなくせるので、お互い幸せだよねという議論が出てきます。
この高く積まれたコンテナを見て、その規格外品をどのように仕入れるのだろうねと思います。現実離れであることがよくわかります。

大きさの分別には人の目のほか、機械設備が必要です。省労力、自動化などは消費者の想像を超えて、とっくに進んでいるのです。
選別からはじかれるものもあります。中にはそれだけの理由で除外されるの?と思うものもありました。ただそれらはお惣菜に加工されるなど既に流通ルートはあるとのこと。規格外農作物を流通させることができるのも集約があるからこそ。個人の農家ではその体制を作るのは難しいことでしょう。

今回の農林水産ボランティアも農業の勉強になりました。これからも農林水産ボランティアに応募し、現場を足繁く訪れて農業や農産品流通について学んでいきたいと思います。
