多事争論:ボラ目線!農村集落かく戦えり
石川県の農林水産業ボランティア。今回で3回目になります。災害ボランティアと合わせると節目の10回目です。
今回は石川県七尾市の鉈打(なたうち)集落で水田の除草作業を行います。

石川県庁からバスで向かったのはライスセンターです。ここをベースに草苅作業を行います。農業に必要な機械や肥料が備蓄されていました。

鉈打集落は農村地帯。水田が広がるのどかな景色です。当日は雨が降ったりやんだりでした。上半分だけ雨具を着て作業を行います。

農業の大敵と言えば雑草です。畔には大量の雑草が生えており、雑草に栄養を奪われないためには草刈りが欠かせません。力のある限り雑草と戦います。畦道は膨大です。それでも集落の方々と一緒に草刈り機で除草作業に精を出します。

この一本道。がっつり作業をさせていただきます!

刈ってきた跡を見ると何とか及第点はいただけるでしょうか?

地面をなでるように草刈り機を入れていきます。水面を攻めたりして水しぶきや泥が飛びます。服はあっという間に泥だらけ。

休憩時は大型農業機械を眺めていました。ライスセンターらしく収穫したコメを脱穀する機械でしょうか?たくさん並んでいます。

農業用ドローンも発見。農村集落は人員が少なくなる中で、持続可能な農業を続けるべく、無人で散布できる機械を導入してます。

鉈打地区は米作りだけでなく、環境づくりにも取り組んでいます。能登半島はコウノトリが飛来する場所でもあります。トキの放鳥モデル地区としても活動を続けています。そのため特別栽培米を生産しているとのこと。
農薬がすくなく、化学肥料も少ないことで収穫量は減少するし、除草作業も人力で大変なことになります。そのような時こそ農林水産業ボランティアの出番です。人海戦術で草刈り機を使ったので、一気に除草を行うことができました。

午後からは水田に生息する微生物の調査に回りました。トキやコウノトリのエサにもなります。

珍しい虫。コオイムシというのだそうです。オスが卵を背負って生きています。

鉈打地区の水田には”江(え)”という水路があります。水田に水が不要となる冬もそこに湛水することで、両生類など水を必要としている生物が生き延びることができます。環境に配慮された農業の姿がここにあります。

網を使っていろいろ捕獲してみましょう。

このような水路に住んでいる生物は・・・

ここはオタマジャクシばかり。一部はカエルになっていました。

種類ごとに仕分けられてこんな感じ。たくさんの生物の住処になっています。自分は捕まえることはできませんでしたが大きいタニシもいました。そしてそれを狙う大きな鳥も。これこそが生物多様性です。

今回お昼ご飯は集会場で食べました。コンビニが近くにない中で、お弁当を用意いただきました。中にはこの集落に住み集う方の生活感あふれる写真や地震、水害からの復旧の取り組みが所狭しと掲示されていました。集落の活気を維持するためにおまつりに力を入れているとのこと。人口が減少していくなかで、コミュニティを維持していこうとする努力に頭が下がります。
石川県能登地方の災害ボランティアや農林水産業ボランティアに従事する中でいつも感じるのは都市部と農村部は両輪だということです。農村部が欠けてしまっては都市部の住民は生き残れないでしょう。
昨今の米騒動を見ればそれが一目瞭然です。都市部は人口が多いのだから、農村部が農林水産業の生産を維持していくために都市部の人たちは協力をしていくべきだと今回も強く感じました。
コメづくり、環境にやさしい取り組み、地域コミュニティ。農村部は過疎化が進み集落維持が厳しくなってきています。
そこに外部(都市部)のマンパワーが入っていけば賑わいが新たに生まれ、一日でも長く農村機能を維持していくことができると考えます。
石川県の農林水産業ボランティアはまだまだ続きます。続きます・・だけではなく発展させていくべきものです。微力ではありますが今後も積極的に参加していきたいと決意します。
