体力がないなら、上手にサボろう。それは立派なビジネス戦略
「動きたい気持ちはあるのに、体力がついてこない」 「なぜ自分は、周りの人が当たり前にできている働き方ができないんだろう」
こんなふうに、自分の体力のなさを引け目に感じたことはありませんか? あるいは「周りに"やる気がない人"と思われているんじゃないか」と不安を抱えたこと。わたしは何度もありました。
わたしちは決して「やる気がない」わけではありません。ただ、体力や体質が、周りと少し違う「仕様(スペック)」なだけなんです。
今日は、体力がないことを「欠点」として直そうとするのではなく、「戦い方を変える」という話をしたいと思います。
「やる気」と「評価」のズレ
会社員時代、わたしは査定表に「やる気がないように見える」と書かれたことがあります。 20代半ばのことでした。先輩や周囲の働き方についていきたい気持ちはあるのに、体がついてこない。必死こいても夕方には電池切れ。「粘りがない」「もう少し頑張ればいいのに」と言われてしまう。
ここで見えた事実は、会社員の評価軸は「稼動時間」に寄りやすいということです。おそらく現在もその傾向はあるでしょう。
しかし、やる気と稼働時間は連動しません。いくら「やる気」があっても、体がついてこないのが、虚弱体質の仕様です。
だから、普通の人と同じ土俵で戦うと、どうしても評価されにくいという『残酷な真実』があります。気合いでロングワーク/ハードワークをこなせるのは、もともと体力がある人だけです。
わたしたちに必要なのは「体力」ではなく「戦略」です。
どうしたら周囲と同じように働けるか?と考え、気合いで長時間労働を頑張るのは、やめましょう。
限られたリソースで如何にパフォーマンスを発揮するか?という戦い方に、切り替える必要があるのです。
「マッチョを目指すゲーム」を卒業する
1つ、残酷な真実をいいます。
わたしたち虚弱体質の民は、どんなにコンディションを整えても、元から体力がある人の「普通」には及ばないということです。
例えるなら、搭載された燃料タンクのサイズが違うのです。燃料切れを起こさない工夫はできても、タンクのサイズそのものは変えられません。これは、残酷ですが受け入れなければならない事実です。
だから、マッチョ思考で頑張ろうとするのはやめましょう。そんなゲームからは降りて、「この小さな燃料タンクでどう走るか?」を考える方がずっと建設的です。
一気に走り切るのは、体力がある人のやりかたです。 わたしたちは、インターバルを前提にしていい。周りにどう思われようと、自分に合った「走り方」を設計することが大切です。
「サボる」とは、戦略である
わたしたち虚弱体質な個体がビジネスの現場で生き残る方法。それは、パフォーマンスを下げる行動や、成果に繋がらない場所から、戦略的に撤退することです。つまり上手にサボるということ。
たとえば、
• 満員電車での通勤
• 無駄な会議
• なんとなくの付き合い
これらから距離を置くこと。限られた自分の資源(体力)を守るための「リソース管理」をシビアにやるんです。
周囲と違う行動をしていると「ズルい」と言われることもあるでしょう。でも気にしない。成果をだしてしまえば、こっちのものです。大事なのは頑張ることではなく、いい仕事ができることなんだから。
「断る」という、誠実さを身につける
無理な案件数を引き受けて倒れたことはありませんか?わたしはあります。過去に、体力が追いつかず、結果的に相手に迷惑をかけてしまったのです。
そこから学んだのは、断ることの大切さです。確実にパフォーマンスを出せる範囲に絞るほうが、プロとして強いということです。
気合いでなんとかなるか?せっかく頼んでくれたのだから…そんな気持ちを捨てること。自分のキャパを知っておき、何ができるか/できないかを正直に伝える。 時に勇気が要りますが、冷静なジャッジは、自分を守るだけでなく相手に対する誠実さでもあります。
お仕事を「選り好み」しましょう。数より質で勝負をする。それがわたしたちに適したスタイルです。
おわりに:自分の仕様で戦略を立てる
体力がある人の「普通」を基準にしてしまうと、どうしても動けない自分を責めることになります。
でも、わたしたちは異なる「仕様」で生まれた。だから考えるべきなのは「普通の人ならどうするか」ではなく、自分の「仕様」を認めたうえで、自分ならどうするか。
今の「仕様」のまま、どうすればいい仕事ができるか。サボりと揶揄されるような戦略的撤退を思い切ってやる。裁量権を高く持ち、自分らしい働き方を構築していく。
こうした考え方は、わたしたちが自分らしく働き、生きのこっていくために大切な視点だと信じています。
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【さき|壁打ちの人】
広告業界出身のフリーランス。
頭の中を整理したい人の話し相手をしています。
広告・PR・ブランディング会社など複数社で約10年働いたのち、勤務先の事業縮小をきっかけに脱サラ。
仕事柄、いろいろな立場の方のお話を聞き、情報や課題を整理してきました。
現在は、個人事業主の方を中心に壁打ちをしています。
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