見出し画像

【創作百合】天使の手【140字小説】シロクマ文芸部

波の音が響けば、天使が舞い降りる。

私が選んだ水着を纏う君は

渚を駆ける他の子に目移りしている。

ありったけの悋気ジェラシーを込めて

「ごめんね、小さくて」

君は悪びれもせず

「怒んないで、安心して」

私の胸を両手で抱き寄せ

「私が大きくしてあげるからさ」

「最低」

すけべな天使の手は冷たくて

気持ちよかった。



お題『波の音』
#シロクマ文芸部




↓海が舞台の他作品【140字の百合掌編】


いいなと思ったら応援しよう!