設定資料集03『シェスールの冒険者たち』/科学者ノルドレンと変な異能者/バンドル
銀河企画では、共有創作世界『シェスールの冒険者たち』を舞台とする小説、ゲーム、コミック、シナリオなどの作品を募集しています。
設定資料集01『旅人フィンと愉快な仲間』では、物語やゲームの中心に参加させやすい人物を紹介しました。
設定資料集02『皇帝アドリアスと頼れる職人』では、皇帝、宗教家、商人、職人などへ視野を広げ、冒険者たちが暮らす社会を人物から描きました。
そして人物資料三分冊の最後となる設定資料集03が、『科学者ノルドレンと変な異能者』です。
科学者、機工匠、冥術師、聖騎士、飛空師、雷術師、画家、遊び人、人形使い、自動人形。そして四守護龍。
この巻には、通常の剣術や四元素魔法だけでは説明しきれない能力、高度な技術、特異な出自を持った人物や存在が集まっています。
シェスール世界で、少し変わったイベントを起こしたい。世界の秘密に触れたい。魔法と科学の境界を描きたい。そんなときに使える人物資料です。
【警告】設定資料集03は、かなり沼の深い内容です。深く考えすぎると戻ってこられなくなる場合があります。コスプレを試みる場合も運用にはご注意ください。
諸元
資料名:科学者ノルドレンと変な異能者
シリーズ名:シェスールの冒険者たち 設定資料集
ページ数:44ページ
著者:柴崎銀河
イラスト:双星たかはる
発行:銀河企画
資料番号:03 ←ファイル名に付く
初版発行日:2026年2月17日
版番号:第1版 プロダクト番号100 ←改訂時にはここが変化
発行日:2026年8月3日 ←改訂時にはここも変化
JP-eコード:90979300110026000301 ←書籍検索時に使う
価格:700円
提供方法:有料バンドルに収録
本資料は、内容の追加や設定の整理に伴って改訂される場合があります。資料集03は単独の無料ダウンロードではなく、『シェスールの冒険者たち 設定資料集』の有料バンドルに収録して提供します。

この電子書籍は、『シェスールの冒険者たち 設定資料集 総合版』を分割した一部になります。
資料集01・02から03へ
人物資料01~03は、強さの順番や身分によって分けたものではありません。
01には、旅人フィンたちを中心として、まず物語を始めるときに使いやすい人物が集まっています。
02では、その周囲にいる皇帝、商人、職人、宗教家などを加え、人物と社会とのつながりを広げました。02の記事でも、冒険者が発見した物を鑑定する者、売買する者、保管する組織、調べる専門家などを登場させることで、冒険の前後に社会が見えてくる構成にしています。
03は、さらにその外側へ進みます。
科学によって時代の先を行く者。普通とは異なる術を扱う者。桁外れの力を持ちながら自由には使えない者。描いたものを現実にしてしまう画家。自動人形を作る人形使い。そして、人間に近い姿を持ちながら、人間なのかどうかさえ簡単には答えられない自動人形。
これらの人物を加えることで、シェスールの物語は冒険譚だけでなく、科学幻想、怪奇、謎解き、思想的な物語へも広がっていきます。
四守護龍
この巻の最初に登場するのは、風龍ウスキス、水龍セヴィアス、地龍モルフェス、火龍エスラスの四守護龍です。四守護龍は、倒すべきモンスターではありません。四大精霊と意思を通わせ、人間と共存しながら、それぞれの元素に関係する力を使います。
【風龍ウスキス】風を起こし、雲や気圧の変化を感じ取ります。嵐や吹雪を人々へ知らせ、船や旅人を追い風で助けることもあります。ただし、大きな嵐そのものを消してしまえるわけではありません。
【水龍セヴィアス】水気を集めて雨を降らせます。干魃や火災では大きな助けになりますが、水を使いすぎれば洪水を招くため、地形や川の状態を考えながら行動します。
【地龍モルフェス】岩盤を砕き、土砂や巨石を動かします。建築や道路工事、落盤事故の救助にも協力しますが、人間の土地を勝手に作り替える存在ではありません。
【火龍エスラス】高温の炎を吐き、その温度を細かく調整できます。鍛冶、精錬などにも協力しますが、火災を起こさないよう慎重に力を使います。
強大な存在でありながら、何でも解決できるわけではない。この制約は、守護龍を物語へ登場させるうえで重要です。
科学者ノルドレン
この巻を代表する人物が、レヴィア帝国科学院長の科学者ノルドレンです。ノルドレン自身には魔術の能力がありません。
ところが彼は、魔法や四神器の働きを測定し、理力の変換、共鳴などを理論化し、さらに雷の力を研究する過程から電気という一般的な概念へ到達していきます。そして電気、磁気、光、電波など、この時代の社会にはまだ広く存在しない技術を次々と研究します。
ここが、シェスール世界の一つの特徴です。魔法があるから科学が必要ないのではありません。魔法という現象が存在するからこそ、それを測り、比較し、法則を見つけようとする科学者が現れます。
ノルドレンは、魔法と科学を対立させるのではなく、その境界そのものを物語へ持ち込む人物です。
変な異能者たち
ノルドレンを含め、第13章には10名の冒険者が収録されています。
・科学者ノルドレン(前述)
・機工匠マイン
・冥術師ブレス
・聖騎士スカアハ
・飛空師ショーン
・雷術師ヒルダ
・画家パトリック
・遊び人ミルザ
・人形使いゼノビア
・自動人形ルナー
題名にある【変な異能者】は、単に強い人物という意味ではありません。
たとえば機工匠マインは、ノルドレンの発明した機械やモーターを利用しながら秘宝を探し、失われた発明品を回収します。
冥術師ブレスは、四元素魔法とは異なる、生と死に関係する術を扱います。
聖騎士スカアハは、四神器を含むさまざまな武器を扱える特殊な能力を持ちます。
飛空師ショーンと雷術師ヒルダは、かつて存在した雷撃隊の能力と歴史を現在へ伝える人物です。ヒルダは非常に大きな雷力を持ちますが、強力な雷撃を何度も自由に使えるわけではありません。
絵に描いたことが現実になるなら
画家パトリックは、夏の国の芸術院で絵画技法を教える画家です。彼の持つ魔法の絵筆でスケッチブックへ描いたものは、現実になるとされています。しかし、何かが生まれれば、宇宙のバランスによって別の何かが失われるかもしれません。しかも、この絵筆をどこで手に入れたのか、本人も覚えていません。便利な魔法道具として使うだけでなく、【何を描くべきか】【願いを実現させる代価は何か】【描いたものによって失われるものは何か】というところから、一つの物語を作ることもできます。
人形は人間になれるのか
人形使いゼノビアは、もともとマスコットを作る造形師でした。しかし、人の手で動かすだけではなく、自ら歩き、働くことのできる【オートマタ】を作るようになります。その一体が、自動人形ルナーです。
ルナーは、人間とほとんど区別できない外見を持っています。命令によって動くとされていますが、本当に命令されていないときには何も考えていないのでしょうか。
本人の言葉として示されるのは、自分がなぜこの姿で生まれたのか、その存在理由を知りたいという問いです。
ここまで来ると、単なる戦闘用キャラクターではありません。
人間とは何か。心とは何か。創造者と被造物はどのような関係になるのか。そうした題材まで、シェスール世界の物語として扱えるようになります。
強い能力ほど、制約があります
設定資料集03の人物には、非常に強力な能力を持つ者が少なくありません。しかし、強い人物を登場させれば、どんな事件でも簡単に解決できるということにはなりません。
守護龍は、人間の命令に必ず従う存在ではありません。
ノルドレンの発明品には、まだ試作品も多くあります。
ヒルダの大きな雷撃には使用上の限界があります。
パトリックの絵筆にも、何らかの代償が生じる可能性があります。
こうした【できること】と【できないこと】の両方があることで、強い人物も物語の中で使いやすくなります。設定資料集00でも、皇帝、法王、守護龍、精霊、ノルドレンなどの強力な存在を、何でも即座に解決できる存在として扱わないことを創作上の基準としています。
街の住民たちも増えていきます
第14章と第15章には、冒険者以外の人物も多数収録しています。
かつて雷撃隊にいた人物、各地を巡る吟遊詩人、宗教施設を預かる司祭、歴史に関係する人物などが加わります。
たとえば吟遊詩人フォドラは、街や酒場、旅人から聞いた出来事を歌にして広めます。
夏の国のリアファル聖堂には司祭ブリギット、春の国のダーザ聖堂には司祭アリアスがいて、それぞれ四至宝の管理や祭事にも関わります。
異能者だけを並べるのではなく、その周囲で働き、記録し、伝え、管理する人々も置くことで、特殊な事件を社会の中へつなげています。
03から始めるなら、少し変わった事件を
資料集01は【誰と冒険するか】を考えやすい巻です。資料集02は【その冒険が社会とどうつながるか】を考えやすい巻です。そして資料集03は、【この世界では、どこまで不思議なことが起こり得るか】を考えるための巻と言えるでしょう。
資料集03の人物は、世界全体を大事件へ巻き込むためだけにいるのではありません。一つの不思議、一つの発明、一人の人物の疑問から始めても構いません。
人物資料三分冊が揃います
01『旅人フィンと愉快な仲間』、02『皇帝アドリアスと頼れる職人』、そして03『科学者ノルドレンと変な異能者』によって、シェスール世界の人物資料三分冊が揃います。
冒険の中心にいる人。社会を動かしている人。世界の常識から少し外れた人。この三つを組み合わせれば、登場人物だけからでもかなり多くの物語を作ることができます。
もちろん、掲載人物だけを使う必要はありません。新しい主人公や冒険者を作り、既存人物を依頼人、仲間、研究者、敵対者、協力者などとして登場させることもできます。
設定資料集について
『シェスールの冒険者たち 設定資料集』は、多くの分冊から構成されます。一般向けには、これらをまとめた有料バンドルとして提供する予定です。資料集03も、このバンドルに収録されます。
まず世界の概要や創作方法を知りたい方は、設定資料集00『シェスール世界創作ガイド』、主要人物から世界に入りたい方は資料集01『旅人フィンと愉快な仲間』、人物と社会とのつながりを見たい方は資料集02『皇帝アドリアスと頼れる職人』もご覧ください。
また、シェスールを舞台として小説、ゲーム、漫画、シナリオなどを作りたい方の参加も受け付けています。
銀河企画出版物の著者経験者、またはnoteの『出版マスタープラン』参加者には、創作に必要な設定資料を優遇して提供しています。それ以外の方も、作品企画を提出することで創作参加を申請できます。現在の参加制度も、この方向で案内されています。
旅人フィンたちの冒険から始まった世界に、科学者、守護龍、異能者、自動人形まで加わりました。
次にこの世界で何が起こるのかは、これから作られる物語やゲームによって、さらに広がっていきます。
設定資料集、関連作品、創作募集の記事は、次のマガジンに順次追加します。
