小4算数・第3時|せっかく作ったスライドですが,飛ばしました。
用意していたスライドを,授業の途中で飛ばしました。理由を考えるところです。Claudeと相談して,ここで考えてほしいなあと入れていたのですが,反応は微妙。その分,最後のまとめをしっかり押さえ,問題練習の時間を多く取りました。
作るときには必要に見えた一枚も,授業中にはそう見えないことがあります。スライドには申し訳ないですが,今回は先へ進みました。
さて。4年算数「わる数が2けたのわり算」,第3時です。今回の87÷21には,うまくいったところもありました。
表を作って,その間の数を見る。
この視点は,よかったです。
とりあえず,手を動かせるところから
第2時では,商の見当のつけ方を選び,説明する活動を入れました。でも,子どもには何について話しているのかが伝わりにくい。見当をつける経験が少ないことが,原因ではないかと考えました。
そこで第3時は,21の段の表を作るところから始めました。
21×1=21,21×2=42,21×3=63。続けて,21×4=84,21×5=105。
2けた×1けたは学習しています。かけ算で求めてもよいし,前の答えに21を足してもよい。ノートの中に,今日使う道具を作ります。ワークシートは使わず,ノートとスライドで進めました。
考え方を選んでから説明する,という入口を変えたかったのです。
「87は,どこ?」
できた表で,87の場所を探します。87そのものはありません。でも84と105はある。その間です。

4個分は84。5個分には105必要。87は,その間にあります。
21を4個分取ることはできる。でも5個分は取れない。だから商は4。87−84=3で,あまりは3になります。
表のどこを見るかが分かる。間に数を書き込める。教師が「見当」と言うだけだったところに,見えるものができました。
厳密には,これはおよその数を使う見積もりではなく,正確な積を比べて商を決める方法です。この段階では,その足場が必要だったのだと思います。
授業後にClaudeへ伝えたのも,「表を作ってその間の数という視点は良かった」ということでした。
ただ,これで全部解決……とはいきません。
表でできても,筆算では別のことが起きる
問題を解くとき,商を二桁にしてしまう子が多くいました。
表から商を選ぶことと,その数字を筆算のどの位に書くか。つながっているようで,ここにも段差がありました。
一方,途中の「理由を考える」場面も,あまりしっくりきませんでした。そこで飛ばし,まとめと問題練習へ進みました。
今回のことで,「説明は要らない」と決めたわけではありません。説明を求める前に,自分で計算したり確かめたりする時間を,もう少し取りたかったのです。
準備した順番と,教室で必要になった順番は,ちょっと違いました。
終わりには,同じ「けん算」を
Claudeには,もう一つ頼みました。
「検算のキーワードが毎回のまとめのところに出るようにしておいて」
今回なら,21×4+3=87。そして,3<21。この二つです。
元の数に戻るか。あまりは,わる数より小さいか。
一つ目だけでは十分ではありません。例えば「3あまり24」でも21×3+24=87にはなります。でも,24本あれば21本のまとまりをもう一つ作れます。だから,あまりの大きさも確かめます。
毎時間,この枠にその日の数を入れる。わり切れたときも,あまりを0として入れれば同じです。
活動を少し変えても,最後に戻る場所はそろえておきたい。第3時では,そこを押さえて問題練習の時間を多く取りました。
表に,あと一行
次の第4時は86÷23です。わる数が変わるので,表も23の段になります。
商を二桁にする誤りへの手立てをClaudeと相談し,表に23×10=230を加えることにしました。86は230より小さい。23は10個分も取れない。だから商は一桁です。
うまくいった表を使いながら,もう一つの判断もできるようにする。そのための一行です。
第3時には,飛ばしたスライドがありました。その代わり,次の時間に足す一行が決まりました。
準備したものが全部そのまま使える日も,そのうち来るでしょうか。まあ,来なくてもいいかもしれません(笑)。
授業の内容配列は東京書籍の4年年間指導計画案で確認しました。本文は教師自身の実施記録に基づき,具体的な計算例と図は解説用に作成しています。
