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New:AIがケアプランを書く時代、ではなかった:NEC系シンクタンクが描いた「ケアマネの頭の中」を国の知識資産に変える設計図(AI を活用したケアプラン作成支援に係る調査研究報告書:令和8年3月より)

2028年4月、ケアマネの頭の中が国のデータ基盤に載る日:令和7年度IISE報告書とcotomi v3が示した介護DXの本丸

ケアプラン2表は結果でしかない:令和7年度老健事業報告書が静かに変えようとしている、介護現場の動作原理

セオドアアカデミー独自まとめ

どーも、セオドアアカデミーです。
前年の老健事業報告書のの確認に続き、今回は最新の老健事業内容の再確認です。

朝、居宅介護支援事業所のデスクで、新人のケアマネジャーが、ケアプラン2表の長期目標と短期目標の文言に頭を抱えています。隣の席のベテランは、訪問先で本人が漏らしたひと言を、自分のアセスメントシートの端に小さく書き留めていました。「お風呂、もう一人で入れんようになってきたわ」。この走り書きは、まだ介護ソフトには入力されていません。誰の目にも触れないまま、ベテランの記憶の中だけにあります。

この朝の風景こそ、今回の話の核心です。

2026(令和8)年3月、株式会社国際社会経済研究所(IISE)が令和7年度老人保健健康増進等事業として「AIを活用したケアプラン作成支援に係る調査研究報告書」を公表しました。フェーズ3の最終年度にあたる調査研究で、5つの実証が積み上げられています。前年度版とは決定的に質が違います。

前年は「試作システム2.0をどう改善するか」でした。
今年は「全国規模でケアマネジメントのデータを集め続け、AIに学習させ続けるための社会の仕組みをどう設計するか」になっています。

結論を先に置きます。

この報告書の主役は、AIではありません。
ケアマネジャーの頭の中、つまり判断・迷い・抜け漏れ・熟練者の視点を、AIが学習できる形に翻訳しようとする話です。

試作システム2.0から3.0へ:「根拠」の見せ方が変わった

報告書の第4章では、まず試作システム3.0へのバージョンアップが説明されています。これがおもしろい。

これまでの試作システム2.0でも、AIがおすすめするケアには根拠が表示されていました。利用者が分類されたグループの条件と、AIモデルの中で該当する項目が並ぶ。技術的には説明できる仕組みです。

ところが、ケアマネジャーへの個別レビューを重ねるうちに見えてきたのは、「説明できること」と「納得できること」は別だという現実でした。

報告書には、3.0で「その利用者に合ったおすすめが表示されている感覚」につなげる改善を行ったと書かれています。地味な表現ですが、ここに本質があります。

ケアマネジャーがAIに求めているのは、正解の押し付けではありません。

「なぜ、この人には転倒予防なのか」。
「なぜ、口腔ケアを入れるべきなのか」。
「なぜ、家族支援まで視野に入れる必要があるのか」。

判断の筋道です。AIが正解を出す装置ではなく、ケアマネジャーが見落としを減らすための壁打ち相手になろうとしている。試作システム3.0は、その方向への一歩です。

今回概要まとめ図

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