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約束を果たしに。DOMOTO Concertへの参加

DOMOTO Concert 2026 Stay with me

冬の2人が開催する、夏のドームコンサート

KinKi KidsがDOMOTOに改名し、初めてのコンサートが開催されることになった。時は2026年7月、夏だ。
DOMOTOの2人と言えば、圧倒的に冬のイメージだ。それこそ本人たちも話していたが、彼らは冬の曲が多い。KinKi Kids時代に、東京ドームで年末年始にコンサートを行っていたからか、その直前に冬のシングルをリリースするイメージがある。
2005年12月21日に発売された「SNOW! SNOW! SNOW!」なんかは、曲名からまさに、なのだが、2006年11月29日発売の「Harmony of December」、2009年10月28日発売の「スワンソング」と、曲の世界観は完全に凍てつく冬である。もちろんこの期間に、「BRAND NEW SONG」(2007年4月25日)と、さわやかな春らしい曲、「Secret Code」(2008年8月27日)みたいな夏に相応しい疾走感あふれる曲なども出しているので、全部が全部冬ということはないのだけれど。
ただ、かつて山下達郎は、「40歳になっても歌える曲」としてデビューシングル「硝子の少年」を書いている。この曲、確かに、渋いのだが、当時17歳の2人の持つ、陰のような部分も相まって、長く愛される名曲となっている。DOMOTOの2人は哀愁のようなものを持っていて、それがすなわち、冬の冷たさに似合うのかもしれない。

再び訪れる、その機会

そんな冬男(?)の2人が、ドームコンサートを開催する。タイトルは「Stay with me」であり、こんなんもう、行きたいに決まっている。前回、一般発売もあったチャンスで、初めてのライブに行けるかも!と言うときに、よりによってコロナで行けなかった自分にとっては、今回はもう、絶対に行くしかないと思っていた。

今回は平日開催ということもあり、仕事を定時で終えて爆速で水道橋に向かえばギリギリ間に合う。当たるかは知らんがとりあえず申し込めと日付も何も見ずに、送信ボタンを押していた。

結果、当選である。
うおおおおおと喜び、速攻で会社のカレンダーに「定時退社」と書き込む。定時前に絶対に話しかけるなと予定をすべてブロックし、万全の態勢で挑む。何より大事なのは体調だ。前回コロナで泣く泣くキャンセルしている。もう二度とあんな想いはしないと、いつも以上に手洗いうがいを徹底した。念願叶って、初めての、DOMOTOライブなのだ。

上の空のまま、定時ダッシュ!

7月15日は朝からずっとそわそわしていた。朝起きた段階で体調に異変はない。まず第一関門突破である。
出社し、いつも通りメール整理から始める。今日は定時で上がるからと前日割と遅くまで残業していたので、未読メールはない。今日のやることを書き出し、1個ずつ片付けていく。ただ、正直、午後になったらほとんど上の空だった(笑) 頼むから今日は急ぎの仕事を振ってくれるな、今日は絶対に定時に出ると決めているんだと、本当に最低限の仕事だけして、定時の鐘とともに、速攻でPCをシャットダウンした。

夏の夕陽に照らされる道を、駅まで必死に駆け抜ける。DOMOTOに限らずだが、ライブに参加する時ってなんでこう、駅までの道が遠く感じるのだろう。改札を超え、予定通りの電車に乗り込む。息を整えながら乗り換えと東京ドームまでの道を再度検索する。
ドームの収容人数は最大で55,000人。コンサートやステージのセットによって人数は変わるらしいが、そんな大規模なライブに行くのは初めてだ。ハロープロジェクトは、武道館やアリーナでライブをすることもあるが、大体10,000人であるし、山下達郎はホールツアーにこだわっているので、多くても2,000人くらいだ。私が参加した中で一番大規模なライブといえば、2022年に開催された小田和正のさいたまスーパーアリーナだろうか。あの時は確か30,000人を収容したのだが、それより多いのかと、改めてドームのデカさやDOMOTOの規模というものに圧倒された。

たどり着いた約束の場所

最寄り駅につくと、早速、DOMOTOのTシャツを着た、ファンと思われる方々を発見した。ハロプロのライブではメンカラのTシャツやメンバーのグッズをまとった人に付いていけば会場まで迷わず行けるのだが、これはどこの現場でも共通のようで安心する。
そのファンの人に付いていくと、東京ドームへ到着した。ドームへ来るのはいつ以来だろうと思い出す。そうだ、数年前に友達と巨人中日戦を見て、巨人がぼろ負けした時ぶりだ。悲しい😢
そんなことを思いつつ、いわゆる正面へと向かう。みんながビジョンに向かってスマホを構えている。はて、なんだろう?と思うと「みんなシャッターチャンス狙ってるんだよ」と声が聞こえる。シャッターチャンス?Juice=Juiceの「盛れ!ミ・アモーレ」ですか?と隙あらばハロヲタの自我が出そうになる。
なるほど、このビジョンにDOMOTOの何かが映るのかと、私も邪魔にならなさそうな位置へ向かい、スマホを取り出した。
何度かドームのCMが流れたところで、それは訪れた。

油断できないわ、シャッターチャンス

周りの女性たちが一斉にシャッターを切る。何なら少し歓声のような声が漏れていた。分かる。こんなん急に来たらそうなるよね、と思いながら自分もバシャバシャ撮った。
良い記念になったとそのまま入口へと向かう。今回の私の座席は「41ゲート」から入りなさいというもの。ふむふむどこだろう?まあ良いや、とりあえず歩こう。

歩く。
歩く。

歩く。。。
遠いな!?

当たり前ながら、収容人数55,000人の規模は半端じゃない。
ホールに慣れている人間からすると、ドームはデカすぎる。丁度先ほどいた場所の真反対のような場所までやって来て、やっとゲートへ着いた。ゼェゼェ。夏のドーム、つらい…

女性ファンが圧倒的な現場

入り口では、スタッフの方よりポストカードをいただいた。マスクの下でニヤニヤが抑えられないキモヲタである。
ウヘウヘ笑いつつ、とりあえず席へ行こうと、辺りをきょろきょろ見回した。

これもまた素敵な記念である

ふと、女子トイレの長蛇の列を見た。ハロプロの現場はグループによりけりだが、男性客が多いことが多い。そんな現場からすると、圧倒的アウェイを感じた。何処を見ても女性しかいない!!もちろん男性客もいらっしゃるのだが、男女比は1対9、ないし、2対8くらいか…?八木栞さんのバースデーイベントは8対2くらいだったネ…とまた自我が出そうになるのはさておき、本当に女性ファンが多いんだなと驚く。
必然的に、といっちゃあれなのだが、会場が凄く、良い匂いがする(笑) 
これはマジで驚いた。ハロプロの方でしばし学級会になる話題でもあるのだが、清潔感通り越して、この清涼感と香りの良さ、なに??
DOMOTOのファンの方は美意識が高い方しかいないのか!?私も香水振ってくれば良かった?持ってないけど!?買う!?ドーム目の前のドンキで???と、訳の分からないことを思いながら階段を上る。

ファン層というのはアーティストによって違うものだ。活動期間が長ければ長いほど、アーティストとともに歳を重ねるファンも多い。自分が参加するライブだと、山下達郎や小田和正、久保田利伸なんかはその最たるものだと思う。DOMOTOの2人も今年でデビュー29年。デビュー当時からファンという方もいらっしゃるだろうなぁと思いつつ、ここ数年で好きになった方もいらっしゃるようで、年齢層は割と幅広かった気がする。こういう異文化体験も結構楽しいなと席に着いた。

開演。1曲目から頬を伝う涙。

今回は2階席だが、体感、結構近く感じられる。そこまで遠い!という感覚はなかった。
セットは、なんか、豪華だ。メインステージにはいくつかの柱があり、その上に「DOMOTO」とグループ名が載り、スクリーンには「Stay with me」というロゴと雨のイメージ。ステージとアリーナをぐるりと囲う花道がある。前職でイベント運営にも携わっていた身からすると、こういうのを見ると興奮する(するな)。
いそいそとサイリウムを取り出す。フォロワー様に、「サイリウムはあってもなくても良いと聞きましたが、ハロプロのでも良いですか!?」と馬鹿質問をしたところ、懇切丁寧にOKと教えてもらったので、馬鹿正直にモーニング娘。とつばきファクトリーのサイリウムを持ってきた。だって、赤と青と白が出るんだもん…
しかし、DOMOTOの現場で娘。とつばきのサイリウム大丈夫かな…いや別に自意識過剰なのは分かるし、55,000人も居て1人くらいハロプロサイリウムでも良いとは思うけど、しまった方が良い?いやでもせっかくなら振る!赤と青を1本ずつ振るんや!と、準備する。
続々と席が埋まり、定刻18時30分になる。流石にドームだからすぐには始まらないのだろうかと思っていたら、31分になる前だったか、客電が落ちた。ドームが歓声に包まれる。

ステージで映像が流れる。過去から今へと繋がるような、かつての2人と今の2人。そしてオルゴールを開けると流れ出したのは、「愛のかたまり」である。そのイントロに、客席から悲鳴が上がる。隣の女性も声を上げて口元を抑える。自分はずっと声は出すまいと堪えていたが、思わず息を呑んだ。あまりにも演出が神がかっている。

あれだけ何度も聴いてきた曲、イヤホンでも、ライブ映像でも、Youtubeでも、繰り返し、聴いてきた。
最初の一音目、光一さんの歌い出しに鳥肌が立った。生の歌声の、圧が、凄い。その後、剛さんの柔らかい歌に、サイリウムを握る手に力がこもった。なんだこの説得力は。

「愛のかたまり」は、「Hey! みんな元気かい?」のカップリング曲で、剛さん作詞、光一さん作曲という2人の合作である。ベストアルバム「39」でファン投票1位に選ばれたり、他グループのメンバーが歌ったりと人気の高い楽曲だ。KinKi KidsがDOMOTOに改名した後、初のシングル曲として配信されたのを聴き、この2人にとって(もちろんファンにとっても)愛のかたまりがどれだけ想いのこもったものであるかは、想像に難くない。
再三語っているが、ライブの1曲目は、そのライブの核となり方針を決めるものだ。1曲目に何を持ってくるかによってライブの評価が決まるといっても過言ではない(過言)。改名後初っ端のライブの1曲目、そこに持ってくるのはやはり、2人の合作だったのだ。
にしても、音楽の圧が凄い。東京ドームでライブは初めてなのだが、音響に少し戸惑いを覚えた。ホールともアリーナとも違う響きに、やや耳が追いついていない。それなのに、この2人の歌声が優しく届いてくる。PAの技術もあるだろうが、そもそもこの2人の歌がうますぎる。ナニコレ??
DOMOTOの2人が歌が上手いことは百も承知なんだが、改めて生で聴くと歌唱力に脳をぶん殴られている気分だった。もう1曲目でお釣りが来た。はい、勝ちである(?)

最新曲からデビュー曲まで。DOMOTOの歴史をたどるセトリ

2曲目で「Kissからはじまるミステリー」でまた会場が湧くのなんの。松本隆作詞、山下達郎作曲というゴールデンコンビの1曲。疾走感というほどはないがミディアムでもない。10代の2人が歌うにはまだ少し早いような歌詞もまた良い。これを47歳になった2人が歌うのはしみじみした。3曲目で「愛されるより愛したい」でもう、なんか…すでにお腹いっぱいだが私は大丈夫なのか?帰れるのか??と終電の心配をする(??)。

さっきからずっと歌唱力で殴られ、念願のDOMOTOの曲を聴けたという興奮でアドレナリンはドバドバ溢れていて、本当に一種のハイ状態になっていた。それでも隣のお姉さんのようにノリノリにできないのが申し訳ないが、本人は脳内お祭り騒ぎでした。お姉さんごめんね。。

さて、DOMOTOのライブといえば「切り抜きが上がるのいつもMC」と本人たちも話すほどだが、MCが特徴的だ。長いし漫談だしという意味で(笑) 今回は控えめ?だったようにも感じたがどうでしょう?(笑)
とはいえずっとニコニコしながら聞いていた。

光一さんは相変わらず毒舌だし、剛さんはほんわかしつつ毒吐くし、ほんと楽しいMCである( *´艸`)

そこからの「またね」だ「スワンソング」だはね、もうだめ。反則。本当に。
しかし、一番面白かったのはここからである。
「ジェットコースターロマンス」、「あの娘はSo Fine」、「Rocketman」、「このまま手をつないで」の懐メロ4連発は流石に笑った。こんなんズルだ🤣
それぞれA、A、C、Bのアルバムに収録されているが、初期も初期で懐かしい。トロッコで外周を回りながら光一さんが「みんなもっと声出して!」「思い出して!!」と声を張り上げていたが、案の定次のMCでは、「みんな!もっと!昔は跳んでたじゃん!!」とご立腹であった(笑)
「ヘイヘイヘイ!」ってもっと言ってたじゃん!忘れた?!とキレ散らかす光一さん。「みんな最初の愛のかたまりでサイリウム振りまくったから疲れちゃったんですよ」とフォローにもなってないことを言う剛さん。最高だwwww

コール&レスポンスではないけど、DOMOTO(もといKinKi Kids)にもこうした文化あるんだなと初めて知った。

涙は枯れない。それでも時代は「次」へと

こんな笑いに包まれたライブだが、一転してアコースティックに歌われた「新しい時代」は胸に刺さった。コロナ禍に発売された「O Album」収録曲、あの頃の社会の閉塞感と不安、そこにそっと寄り添ってくれるような温かい楽曲。ピアノの旋律とともに聴いて身に染みる。日々残業の会社員にはあまりにも優しすぎる。
「The Story of Us」で、今更「僕は思う」「ひとりじゃない」という歌詞が散りばめられていることに気付いたり、「Amazing Love」で「青く・赤く 輝き放つ」という歌詞に泣いたり、もうヲタクの情緒はボロボロである。どうしてくれるんだ、明日も仕事だぞなんて考える暇もなかった、本当に。
そんな中、たぶん一番泣いたのが、なぜだか分からないけれども「Harmony of December」であった。

「フラワー」から始まり「solitude〜真実のサヨナラ~」だったり、映像も含めて少し春夏秋冬を意識したような曲が続く中、「雪白の月」がぶちこまれて流石に震えた。個人的にDOMOTOの曲で最も好きな曲が「雪白の月」である。これも隠れた名曲で、「SNOW! SNOW! SNOW!」の通常盤のみのカップリング曲でありながら、39のファン投票では3位に選ばれている。とにかく切ない旋律で、失恋した男性の(曲中でもあるが)情けなさを歌うのだが、それよりも「Harmony of December」に泣いたのは我ながら意外だった。
この涙の理由は今でも明確には分からない。ただ、彼らの冬の曲はどれも切なく、儚く、そして美しい。雪白の月は完全に失恋しているのだが、Harmony of Decemberはどちらかというと優しい恋愛ソングである。過去との思い出や記憶とかそういうものとの結びつきもあるかもしれないけど、ちょっと泣きすぎてここら辺で頭も痛くなっていてもったいなかった(笑)

アンコール明けに震えた「硝子の少年」

本編でだいぶお腹いっぱいなのに、アンコールでこのイントロ流れたら流石に「あぁっ…!」と声が漏れた。「Stay with me」のコンサートタイトルで、この曲をやらないはずがない。すべてはこの1曲から始まったのだから。

先述したように、山下達郎が「40歳になっても歌える曲」と言っただけはある。何年経ってもというよりも、歳を重ねるごとに深みを増す曲だ。あまりにも美しい。歌詞も曲も歌声も。
もうDOMOTOはずっと2人で歌い続けてくれと心から祈った。国が保護してくれ(?)。

この後、それぞれから挨拶があり、最後はもう一度、DOMOTOとしての最初のシングル「またね」で締めくくった。

エンドロールではリハーサルや、今日その場で撮って編集したであろう映像が流れ、当たり前ながら、演者であるDOMOTOの2人だけでなく、音響、映像、大道具、照明など、さまざまなスタッフが一丸となったこのライブを作り上げているのだと実感した。終演後はしばらく放心し、規制退場だからゆっくり出ようと思っていたが、意外とすぐに呼び出され、慌ただしくドームを後にした。

DOMOTOの2人が作る「新しい時代」。

2026年7月21日、DOMOTOは「STARTO ENTERTAINMENT」から独立した。

DOMOTOからのメッセージにもあるように、環境は大きく変われど、2人がこれからも歩む道は変わらないものであると信じたい。2人が大切にしてきた世界観、楽曲を、これからも共有してくれたら嬉しいと願うばかりだった。その新しい1歩となる「Stay with me」をじっくり堪能することができて、本当に嬉しかった。

1曲目から最後まで、セットリストすべてが素晴らしく、吉田建さんをはじめ、ハロプロも再三お世話になっている堂島孝平さんらによるバンド演奏、そして東京フィルハーモニー交響楽団とのコラボというあまりにも贅沢すぎる生演奏、そして、29年という重みを背負って、新しい一歩を踏み出すDOMOTOの2人。あまりにも素晴らしく、それしか言葉が出てこないのが惜しいくらいの一夜だった。

そういえば、披露した全29曲、全部知ってたなと当たり前のようなことに気付き、本当にそれだけ長い間、彼らのことを応援していたんだなと今更思ったりもした。
初めてのライブではあるのだけど、初めてじゃないような、そんな感覚にも陥った。2時間半、ひたすらにDOMOTOを浴び続け、コロナで行けなかったあの1月のライブも、絶対、無意味なものじゃなかったよなと、思うことができた。

これからもDOMOTOの旅は続く。新しい船出、航海が始まる。
2人の奏でる歌が、これからも優しいものでありますように。
願わくばその歌声を、これからもずっと聴けますようにと祈っている。


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