第4話:FF2を始めた。……レベルがない。
⚠️ ネタバレ注意
この記事では、『ファイナルファンタジーII』のゲームシステムやストーリーに関する内容を含みます。
未プレイの方はご注意ください。
前回、僕はFF1をクリアした。
そして、
FF2を買った。
今思えば、かなり勢いだけである。
FF1をクリアしたことで、
「FF、面白いじゃん」
という気持ちになっていた。
最初は魔法システムに戸惑った。
どこへ行けばいいのか分からなかった。
敵に殺された。
ラスボスには、
「あとどれくらいなんだ?」
と精神を削られた。
それでも、なんとかクリアした。
だから僕は、少しだけ自信を持っていた。
FF1をクリアしたんだから、
FF2もいけるだろう。
同じ「FF」なんだから。
きっと、FF1を少し進化させたようなゲームなんだろう。
そう思っていた。
30歳、FF2を始める
ゲームを起動する。
タイトル画面。
FINAL FANTASY II
FF1をクリアした直後ということもあって、妙な安心感があった。
「よし、次はFF2だ。」
そんな気持ちでゲームを始める。
そして、最初に待っていたのが、
主人公たちの名前を決める場面だった。
そして、アンパンマン軍団が誕生した
FF1とは違い、FF2では最初から主人公たちに名前がある。
フリオニール。
マリア。
ガイ。
そして、後からレオンハルトも加わる。
「ああ、今回はちゃんと主人公がいるんだな」
と思った。
そして僕は、名前を決めた。
ただし。
普通にはしなかった。
子どもがアンパンマンにハマっている。
アンパンマンのキャラ数の多さはギネスにも認定されており、認定時点で2000体を超えるという。
将来、子どもが
「この子はだれ?」
と、聞いてくることを想定し、せめて人気ランキングで上位に入るキャラは覚えようと、ランクインしていて、かつ、僕が認知してなかったキャラ名の名前にしてた。
フリオニール。
↓
ゴミラ。
マリア。
↓
ポッポちゃん。
ガイ。
↓
かつぶしまん。
そしてレオンハルト。
↓
ダダンダン。
……。
世界を救う反乱軍のメンバーである。
なのに、
ゴミラ。
ポッポちゃん。
かつぶしまん。
ダダンダン。
帝国と戦う壮大な物語なのに、
僕の画面では、
アンパンマン軍団が帝国と戦っている。
まあ、いい。
そのうち慣れる。
僕はそう思っていた。
……ところで、レベルは?
ゲームを始める。
敵と戦う。
倒す。
戦闘終了。
当然、僕は思った。
「よし、経験値を稼いだぞ。」
FF1では、それが当たり前だった。
敵を倒す。
経験値をもらう。
レベルが上がる。
強くなる。
ところが。
画面を見ていて、ふと思った。
……レベルは?
ない。
え?
「じゃあ、どうやって強くなるの?」
FF2には、FF1のようなレベル制がない。
経験値を貯めてレベルアップ、という仕組みではない。
僕の頭の中に、
「???」
が浮かんだ。
レベルがない。
じゃあ、
どうやって強くなるの?
そこで出てくるのが、
熟練度。
FF2では、使った武器や魔法の熟練度が上がっていく。
剣を使えば、剣が上手くなる。
盾を使えば、盾が上手くなる。
魔法を使えば、その魔法が育っていく。
なるほど。
レベルの代わりに、
「自分が何を使ってきたか」が成長につながる。
これは面白い。
……と思った。
そしてステータスまで変わる
FF2は、さらに一歩踏み込んでくる。
キャラクターのステータスも、
戦闘中に何をしていたか
によって成長していく。
つまり、
「敵を倒したから一律で強くなる」
ではない。
どう戦ってきたかで、成長の仕方が変わる。
この時点で、
「……結構、自由じゃない?」
と思った。
FF1は、
レベルを上げて強くなる。
FF2は、
使ったもの、やってきたことがキャラクターを作っていく。
同じFFなのに、考え方が全然違う。
「これ、FF1と全然違うじゃん」
ここでようやく気づいた。
僕はFF2を、
「FF1の次のゲーム」
くらいに思っていた。
でも違った。
FF2は、
FF1のシステムをそのまま進化させたゲームではない。
むしろ、
RPGの成長システムそのものを変えてきている。
FF1では、職業とレベルを軸にキャラクターを育てる。
FF2では、武器や魔法を使い、戦い方を選びながらキャラクターを育てる。
この違いは、かなり大きかった。
そして、まだ終わらない。
キーワードを覚えるRPG
もう一つ、僕を困惑させたものがある。
会話だ。
FF2では、会話の中で重要な言葉を覚え、それを別の場面で使うことがある。
いわゆる、
ワードメモリーシステム。
FF1では、
「町の人に話を聞く」
↓
「情報を得る」
↓
「次へ進む」
という感じだった。
FF2では、
「この言葉、覚えておこう」
↓
「別の人にその言葉について聞く」
となる。
……。
急に授業みたいになった。
「ちゃんと話を聞いておかないとダメなのか。」
ゲームを進めるために、
自分の記憶力まで要求される。
30歳の僕には、なかなか手ごわい。
FF2は「FF1の続き」ではなかった
ここまで遊んで、ようやく分かった。
FF2は、
FF1の次に出たゲームではある。
でも、
FF1の続編感覚で遊ぶゲームではない。
レベルがない。
使ったものが育つ。
戦い方によって成長が変わる。
会話ではキーワードを覚える。
そして、主人公たちには名前があり、物語がある。
FF1よりも、
「自分で考えて進める」
ことを求められている感じがする。
「なるほど。」
「FF2って、こういうゲームなのか。」
少しずつ見えてきた。
30歳、FF2を理解する
最初は、
「レベルがないんだけど?」
から始まった。
でも、仕組みが分かってくると面白い。
剣を使えば剣が育つ。
魔法を使えば魔法が育つ。
戦い方によって、キャラクターも変わっていく。
つまり、
自分のプレイそのものが、キャラクターの成長になる。
そう考えると、
「FF1とは違うけど、これはこれで面白いな」
と思えてきた。
よし。
これでいける。
FF1もクリアした。
FF2のシステムも、なんとなく分かってきた。
アンパンマン軍団もいる。
ゴミラ。
ポッポちゃん。
かつぶしまん。
ダダンダン。
準備はできた。
……と思っていた。
そして、ここからが本番だった。
このときの僕は、
まだ知らない。
FF2は、
「システムが分かった」だけでは攻略できない。
むしろ、
ここからが本番だった。
30歳初見プレイヤー。
FF1をクリアして、ちょっとだけ自信をつけた僕。
そんな僕を待っていたのは、
FF1とはまた違う、
FF2の洗礼だった。
――第5話へ続く。
