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魔法少女ノ魔女裁判(まのさば)、思ったよりも長いし思ったよりも力入ってる

いずれちゃんとした感想記事は書こうと思うが、自分のペースなら15時間程度もあれば終わる作品かなと思っていたら予想よりも長くて15時間プレイした現在でも未だに終わっていない。

とは言えど肝心な「山」を一度超えた後も結構進めたので、そろそろ7~8割は終わっているのではないかと思う。

この作品、インディーゲーム扱いだったと思うので流石にダンガンロンパのような企業規模の作品にはならないだろうと思っていたし、実際流石にそこまででは無いのだけれど、想像よりはずっと力が入っている。

どうやらクラウドファンディングに大成功していたらしい。

自分の勝手なイメージとして、インディーズ扱いされるゲームは最大でも数人程度の個人で作っているものを指している印象だったが、一応ちゃんとした会社で作っているようだ。
しかしどちらにせよ製作に直接関わっている人数は相当少ないらしい。
個人的なイメージとしては1~3人くらいの個人で作っているゲームがインディーズの典型例だと思っていたが、まあこれも十分インディーズで間違いないだろう。
パラノマサイトとかもインディーズになるんだろうか?

まあ、ケチを付けるようなところでは無いだろう。


まだ最後までプレイしていないので正確な感想とは言い難いが、自分にとってこのゲームは「まっすぐ刺さってないけど良い作品ではある」というポジションに落ち着くのではないかと思う。

明らかにダンガンロンパにインスパイアされたゲームであることは間違いないため、その前提で話すが、しっかりと差別化は為されている。

ただ、ゲーム部分、つまり裁判(謎解き)パートのクオリティは、あえて優劣をつけるなら現状ではダンガンロンパを上回れてはいないと感じる。
当然、ダンガンロンパのよくわからん要らんミニゲーム部分は減点とした上で、である。
勿論別につまらないことはないし、ちゃんと頑張って作っているのは感じられるので楽しめては居る。

この辺りも全部クリアしてから詳細に書こうと思うが、「言弾」の重要性を再確認した、というところ。
あと長い。裁判が、ではなく議論の1ループが。直接比較したわけでは無いが絶対にダンガンロンパよりも遥かに1ループが長いと思う。この辺りは明確にちょっとプレイ感に問題を感じる。

とはいえど実際のところとても高い評価を受けているのでこれは自分くらいしか感じていないのだろうか。その辺りの詳しい周囲の評価についてはまだネタバレを踏めないため不明である。
逆にダンガンロンパ側の記憶が飛んでいるだけか?

まあ、それでもこの形式の謎解きパートが面白くないというわけは無いのだ。学級裁判がADV史上に確実に残るような謎解きパートであるだけで、仮にそれの劣化コピーになっていたとしても恐らく世の大半の謎解きゲームよりは面白くなる。
そして別に、劣化コピーというわけでもない。令和のゲームだけあって所詮15年前のゲームであるダンガンロンパより洗練されている部分もしっかりあるからだ。
ただこの洗練されている部分も今度掘り下げるが、ダンガンロンパというよりも逆転裁判に近いプレイ感になるよな?というところがある。
ダンガンロンパのノンストップ議論「意義あり!」「くらえ!」だが、まのさばのそれは「待った!」の割合が大きくないだろうか。

あまり伝わらなさそうなので今度ちゃんと書くが、誰かにすんなり伝わると少し嬉しい。


シナリオ、キャラについて。

ダンガンロンパのメインシナリオは、ぶっちゃけオマケに近い。
オマケにしては人気が出過ぎた世界観な気がするが。
少なくとも1作目を作った時点で、「作者の人そこまで考えてないと思うよ」というよりも「そこまで考えなくていいよ」な話だったのは確かである。

ただ、ストーリーの進行としては王道はしっかりなぞっているし逆に王道外しも上手い。
大枠の部分の「メインシナリオ」は、別にあんまり深く考えるようなものでは無かったというだけである。クリフハンガーを繋ぎ合わせた感じではあるので、盛り上がり自体はしっかり作れているのも上手いのだが。

まのさばのそれは、言うてもまだプレイ途中でしかないのだが、ダンガンロンパよりも「しっかり考えているメインシナリオ」であると思う。
例えば苗木君「何者でもない主人公」だが、この作品の主人公は明らかに「何者かである」からだ。
まあダンロン2とかはまたちょっと話が変わるが。

別にそれが必要なファクターであるとは限らないが、ストーリーテリングにおいて「主人公の背景」は重要である。「何者でもない主人公」でちゃんとした物語を作るのは、あくまで消費者目線でしかないが、そこそこハードルが高いだろう。
シナリオ自体が滅茶苦茶長い超大作だったりしたら話は変わるが、これもダンガンロンパもそうではないし。多分。
ここからクリアまであと50時間とか言われんよね?

なので、メインシナリオの作り込みに関しては、恐らくではあるが、ダンガンロンパよりも力が入っていると言って良いと思う。
というか一般的な「謎解きゲーム」の大体よりはしっかり作られている。多分。
あくまでシナリオ全振りの「ミステリーゲーム」と比べても特別秀でている、とまでは流石に言えない気はするが。
ただこのシナリオ評価は自分が行うには公平性に欠ける大きな要素があるため、清書するときは程々にしようと思う。

クリフハンガー的な個々の事件ごとの引っ張り方は普通に良い。


個々の「謎」の完成度は、それなり。無印ダンロンの1章とか逆転裁判の1章とか、都市伝説解体センターよりは全然凝っていると思う。でもダンロン逆裁の終盤に比べると、ちょっと物足りない感じがする。
「謎解き」の難易度ではなく、「謎」の完成度。
裁判パートのプレイ時間的にも、多分そんなもんだと思う。
1つわかりやすい比較対象があったが、超能力アリのミステリーとしては「Staffer case」の方が上だと思う。


そしてキャラ、非常に重要な部分なのだが、ちょっと、いや大きな問題があった。
ゲーム側の問題ではなく、ほぼほぼ自分側の問題

というかまあ以前予想していた通りではあるのだが、全くキャラに感情移入できていない

やはり基本的に女性しか出ない作品を読まない弊害が出ている。

ダンガンロンパの時はもっと個々の事件で動くキャラクター達にそれなり以上の感情が動いたはずだが、今回は割と誰が死んでもシナリオ的な目線でしか見れていないことが多い。
「おー、こいつここで死ぬんだ」だとか、「あ、お前犯人なんだ意外だな」とか、シナリオ的な面白さでは見れているので、別に作品側が悪いとは思わないのだが、「このキャラが被害者(犯人)だなんてショックだ…」という気持ちには本当に全くなれていない。なれよ。

そしてどう考えてもこのゲーム、キャラへの感情移入が占めるウェイトが大きい。
別にキャラ描写に手を抜いているから自分が感情移入できないのではなく、むしろかなりがっつり描写しているから。
でもちゃんとした悲しき過去を見せられてもそこまで思いを馳せられない。ゼロでは無いが。

まだ終わってみるまでわからないし、終わってから感情移入を深められる可能性は全然残っているのだが、絶対ちゃんとまっすぐにこの作品が刺さった人達とは感想の乖離が起きてしまうだろうなと思い、戦々恐々としている。

ただ、出来る限りネタバレは避ける上で伝わるように言うと、あっちよりこっちの方が感情移入が出来ている。
多分性格がちょっとだけ自分に似ているところがある。

あと恐らくは所謂百合需要的なものを満たす?と思われる展開がちょこちょこと挟まるのだが、当然ながらその手の趣味が無いので、そこのぶんの加点でも差が付くと思う。
あくまで、自分にとって加点にはならないが他の人には加点になるであろうというだけで、減点にはなっていない。


ここまで書いてわかるように、かなり「刺さっていない」側の人間である。
しかしその上で、「おおむね買って損は無いであろう作品」だと思っているし、自分の感想として「十分面白い」とも思っている。
少なくとも値段(3500円くらい?)に対しての価値は十二分以上にあるだろう。

多分直近で自分が近い立場になった作品として「都市伝説解体センター」があるのだが、あれも別に十分面白いとは思う上で、どちらをより勧めるか、どちらの方が面白いと思うかで言えば少なくとも現状プレイしている限りは「魔法少女ノ魔女裁判」の方である。
まあSteam評価的にもそう出ているが。

結局のところ、ジェネリックダンガンロンパが公式から出てくることがない以上は、このような作品はそれだけで存在する価値、プレイする価値が大きい。
少なくとも、自分にとっては。
→出た。神。


現状の推定だと、「秀作」くらいの脳内ポジションになるのではないかと思う。

そして、自分と違ってちゃんとキャラクターが「刺さる」人達にとっては、容易にダンガンロンパを超える「傑作」足り得るだろう。
ここまでぐだぐだ語った欠点など、「強烈に刺さったキャラ」の存在の前では、吹けば飛ぶような塵芥だからだ。


完走した感想は今度ちゃんと書きます。
→しました。


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