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AIコーディングで何ができる?100件調査|旅行アプリで実践検証

最近、Xやnoteを見ていると、「AIコーディング」「バイブコーディング」という言葉をよく見かけます。

でも、私はずっと少し引っかかっていました。

「コーディングしてる人って、結局何を作ってるの?」

最初に思い浮かんだのは、Webサイトやスマホアプリです。
実際、私もChatGPTに相談しながらスマホアプリを作ってみようとしたことがあります。

ところが、Android Studioや開発環境など、知らない言葉が次々に出てきて、早々に、

「思ったより複雑で難しそう」

となりました。
そこで今度は、もっと簡単なものを作ってみることに。

ジャンルや記事タイプを選ぶと、noteの記事テーマ候補を表示する小さなツールを、ChatGPTと一緒に作りました。

実際に動いたときは、

「本当に自分でも作れるんだ」

と驚きました。
ただ、しばらく触っていると、

「正直、使えるツールにはならないかも」

とも感じました。
作ること自体はできた。

でも、

「これを実際に何度も使うか?」

と考えると、少し違う気がしたんです。
そこで気になったのが、

AIコーディングをしている人たちは、実際にどんなものを作っているんだろう?

ということでした。
気になったので、AI支援開発・vibe-coded作品として公開・紹介されている制作例を100件確認してみました。

さらに今回は、調べるだけで終わらず、

「自分が本当に使いたいもの」も実際に作ってみました。

今回、最終的には家族旅行の持ち物を管理できるブラウザ版ツールまで作れました。

再現図|完成版「旅行の持ち物アプリ」

ただ、最初からここまで作れたわけではありません。

最初は必要最低限の機能だけ。実際に使いながら、不便なところを一つずつ直していきました。

100件の制作例を調べたあと、自分でも同じように「作る→使う→直す」を試した記録も紹介します。
100件を調べて、自分でも作ってみたことで、

「コーディング=Webサイトやスマホアプリを作るもの」

という私のイメージは、かなり変わりました。
この記事では、

  • AIコーディングで実際に何ができるのか

  • コーディング未経験でも自分用ツールを作れるのか

  • 実際に作ると、どこでつまずくのか

  • 初心者なら何から始めるとよさそうか

を、100件の事例調査と自分の制作体験から整理します。


そもそもAIコーディングとは?

この記事では「AIコーディング」を、

生成AIに自然な言葉で指示し、コードの生成や修正を手伝ってもらいながら、ツールやソフトウェアを作ること

という広い意味で使います。
その中には、「バイブコーディング」と呼ばれている作り方も含めています。

AIを開発に使うこと自体は、すでにかなり広がっています。

Stack Overflowの「2025 Developer Survey」では、回答者の84%が開発工程でAIツールを使っている、または使う予定と回答しています。

ただし、これは、

「一般の人の84%がAIコーディングをしている」

という意味ではありません。
あくまで開発者を対象にした調査です。

また、AIツールの出力精度については、「信頼する」と答えた人が33%だったのに対し、「信頼しない」は46%。

さらに66%が、AI利用時の不満として、

「ほぼ正しいけれど、完全には正しくない回答」

を挙げています。
つまり、

AIによって作り始めるハードルは下がった。

一方で、

AIにお願いするだけで、最初から使えるツールが完成するわけではない。

この2つは分けて考えた方がよさそうです。


AIコーディングの制作例100件を調べてみた

今回確認したのは、主に次のような公開情報です。

  • AI支援開発作品をまとめたGitHubの公開リスト

  • 制作者本人が公開している制作記録

  • vibe-coded作品の公開カタログ

  • AIコーディング事例を紹介している記事

今回の100件は、無作為抽出した統計調査ではありません。

同じ制作者による複数作品も含まれていますし、私自身がすべてのコードや制作過程を独立して検証したわけでもありません。

そのため、

「AIコーディング作品の○%はゲーム」

といった割合を示すためのものではありません。
あくまで、

「実際にどんなものが作られているのか」

を見るための事例調査です。
100件すべてを並べるのではなく、ここからは特徴が分かりやすかった使い方に絞って紹介します。


AIコーディングでできること|100件から見えた6つの使い方

「AIコーディングでできること」6分類図

① 暮らしの「ちょっと面倒」を減らす

まず意外だったのが、かなり個人的な困りごとを解決するツールです。

たとえば、

  • 赤ちゃんの授乳や睡眠を記録する

  • 天気に合わせて服装を考える

  • 冷蔵庫の食材から食事を考える

  • 今日観る映画やドラマを選ぶ

といったものがあります。

「My Baby Logger」は、新生児の授乳や睡眠、おむつなどを記録するツールとして紹介されています。
こういう例を見て気づいたのが、

誰かに売るアプリじゃなくてもいい

ということです。

「毎回これを考えるのが面倒」
「自分用にこういうものが欲しい」

それだけでも、十分に作る理由になります。


② 仕事の繰り返し作業をラクにする

100件の中で、私が特に使い道を想像しやすかったのが仕事の自動化でした。

たとえば、

  • PDFから必要な情報を取り出す

  • Excelの数式を作る

  • ファイルや文章をまとめて変換する

  • 作業内容を記録・整理する

といった使い方です。
「CourtSync Calendar」は、裁判関連のPDFから日付や期限を抽出し、カレンダーへ取り込める形にするサービスです。

こういう例を見ると、

「Webサイトを作る」

というより、

毎回、人が手でやっている作業を1つコードへ渡す

と考えた方が、私にはしっくりきました。


③ 記録・集計をラクにする

コードは、大きなサービスを作るためだけのものではありません。

たとえば、

  • 商品価格を記録する

  • 数字をまとめて比較する

  • 作業時間を集計する

  • 投稿データを一覧にする

といった使い方もあります。

「Aldi Prices」は、スーパーの商品価格を記録し、価格の推移を表やグラフで確認できるWebアプリです。

毎回同じような記録や計算をしているなら、

自分専用の小さな集計ツールにする

という使い方もできます。


④ 集客や仕事探しを支援する

ビジネス寄りの使い方もありました。

たとえば、

  • SNSから関連投稿を探す

  • 投稿への返信案を作る

  • 履歴書や応募書類を作る

  • 顧客対応や予約管理を支援する

といったものです。

「MentionLeads」は、RedditやXなどから商品やサービスに関心がありそうな投稿を探し、返信案の作成などを支援するサービスです。

ただし、

「作れる」と「稼げる」は別

です。

今回確認できたのは、

そういう目的で作られている例がある

というところまで。
ツールを作っただけで、集客や収益につながるわけではありません。

⑤ 画像・動画・ゲームも作れる

100件の中には、

  • AIで画像を編集する

  • 写真などから動画を作る

  • パズルやシューティングゲームを作る

  • クイズや単語ゲームを作る

といったものもありました。
中でも印象に残ったのが、Chris Chowen氏の制作記録です。

Chowen氏は、約1年間で50件を超えるプロジェクトをAIとの対話を使って制作しています。

しかも、すべてが完成品というわけではありません。
試作品や未完成のものも含まれています。

特に印象的だったのが、「笑わないゲーム」に関するアイデアを何度も作り直していることです。

同じ発想から7つのプロジェクトへ発展させ、作るたびに改善を重ねています。
一度で完成を目指すのではなく、

作る → 使う → 不便を見つける → 直す

を繰り返している。
ここから見えてくるのは、

今回の事例を見て、AIコーディングは小さく作り、試しながら改善を回しやすい

と感じました。


⑥ コーディングそのものを便利にすることもできる

さらに進むと、

  • 開発環境の動作をテストする

  • 認証まわりの問題を確認する

  • テスト用データを作る

  • コードの生成や修正を助ける

といった、開発そのものを支援するツールまで作られています。
初心者の私にはまだ先の領域ですが、

AIコーディングでできることは、思っていたよりずっと広い。

100件見て、それはかなり実感しました。


100件調べたあと、自分でも「本当に使うツール」を作ってみた

100件を調べて、次に気になったのが、

「自分だけが使うツールなら、本当に作れるのか?」

ということでした。
そこで考えたのが、

家族旅行の持ち物管理

です。
旅行へ行くたびに、

「何を持っていくんだっけ?」

と考える。

家族それぞれの荷物を確認する。
準備できたものをチェックする。
次の旅行では、また似たようなリストを作る。

これが地味に面倒でした。
そこで、ChatGPTと一緒に、

「家族旅行 もちものリスト」

を作ってみました。

制作初期のダッシュボード画面

ChatGPTと一緒に作った「家族旅行 もちものリスト」。旅行条件や準備状況をダッシュボードで確認できます。


最初に作った機能はシンプル

最初から高機能なアプリを目指したわけではありません。
まず考えたのは、

  • 旅行条件から持ち物リストを作る

  • 大人・子どもごとに分ける

  • 準備済みをチェックする

  • 自分で持ち物を追加する

という4つです。

まずは、

「旅行準備の面倒を少し減らせるか?」

を試すところからスタートしました。


最初の形は、思っていたより簡単に動いた

基本部分は、HTML・CSS・JavaScriptを中心に作りました。
ChatGPTへ、

「こんなツールが欲しい」
「ここにこういう入力欄が欲しい」

と伝えながら進めると、ブラウザで実際に動く最初の形までは作れました。
ここで、

「コーディング未経験でも、本当に動くものは作れるんだ」

と実感しました。
ただ、本番はここからでした。

でも「動いた」と「使える」は別だった

実際に使い始めると、次々に気になるところが出てきました。
たとえば、

  • 保存が思ったように安定しない

  • 複数の旅行を管理したくなる

  • スマホで入力すると画面が崩れる

  • 持ち物リストまでスクロールするのが面倒

最初に作った時点では、分からなかった問題です。
そこで、

不便を見つける
→ ChatGPTに伝える
→ 修正する
→ また使う

を繰り返しました。

「AIでつくって、使って、もっと良くする」の改善サイクル図

結果的に、この繰り返しが一番重要でした。

これは、先ほど紹介したChris Chowen氏の制作記録で見えた「一度作って終わりではなく、何度も改善する」という使い方とも重なります。

使いながら直していたら、ここまでできた

最初はシンプルな持ち物リストでした。
でも、実際に使って必要だと感じたものを追加していくと、

  • 複数旅行の保存・切り替えと自動保存

  • 家族それぞれの名前と持ち物管理

  • PDFや写真など関連資料の保存

  • 過去旅行との比較

までできるようになりました。

家族別の持ち物チェック画面

持ち物は共通・家族別に分けて管理。準備済みチェックや数量の変更もできます。

さらにスマホで使いやすくするため、画面をタブ形式へ変更。

固定URLから開けるようにし、スマホのホーム画面からも使える状態まで進めました。

関連資料+準備アシスト画面

使っていくうちに、PDFや写真などの関連資料保存や、旅行条件に合わせた準備アシストも追加しました。

最初からここまで作ろうとしていたわけではありません。

使って不便を見つけるたびに、必要なものだけ足していった結果です。


AIコーディング初心者でも「自分で使えるツール」は作れる?

今回、自分で作ってみて感じたのは、

何を作るかで難しさはかなり変わる

ということです。
比較的始めやすいと感じたのは、

  • 文章をチェックする

  • 数字を計算・集計する

  • 持ち物やタスクを管理する

  • ブラウザ内で簡単な記録を残す

といった、自分用の小さなツールです。
一方で、

  • 外部サービスと連携する

  • ログイン機能を付ける

  • 複数人で利用する

  • 多くの人向けのサービスとして公開する

となると、必要な知識や設定は増えていきます。

「比較的始めやすい/難易度が上がる」の比較図

もちろん、これは絶対的な難易度ではありません。
作る内容や使うツール、利用環境によっても変わります。

今回の旅行持ち物確認アプリでも、保存やスマホ表示などは一度でうまくいきませんでした。
それでも、

分からないところをChatGPTへ伝えながら、一つずつ直していく

ことはできました。
だから、私の今の感覚では、

初心者は「公開するサービス」より「自分用ツール」から始める

のが現実的です。


初心者は「何を作る?」より「何が面倒?」から考える

100件調べて、自分でも作ってみて、一番しっくりきたのは、

コーディングは、自分の面倒を“動く道具”に変える手段なのかもしれない

という考え方です。
もし、

「AIコーディングをやってみたいけど、何を作ればいいか分からない」

なら、いきなりアプリのアイデアを考える必要はないと思います。
まずは、

  • 毎回繰り返していることは?

  • 手作業で面倒に感じていることは?

  • 「ここだけ自動ならラク」と思うことは?

を探してみる。
今回の旅行持ち物確認アプリも、

「アプリを作ってみたい」

から始まったわけではありません。

「旅行のたびに持ち物を考えるのが面倒」

がスタートでした。

そこから、

「じゃあ、この面倒を小さなツールにできないか?」

と考える。
その方が、作ったあと本当に使う可能性も高くなると思います。


お試し|自分専用のブラウザツールを作ってみる

ここまで読んで、

「自分でも何か作れるかな?」

と思った方は、まずはお試しでやってみてください。
今回の100件調査と、自分で旅行持ち物確認アプリを作った経験を踏まえて、

  • 暮らしの「ちょっと面倒」を減らす

  • 仕事の繰り返し作業をラクにする

  • 記録・集計をラクにする

といった、比較的シンプルな自分用ブラウザツールを作るためのプロンプトをこのあと用意しました。

私はChatGPT Plusを使って制作しましたが、まず試すだけなら、今使えるChatGPT環境から始めてみてもいいと思います。

作る内容や利用環境によって、必要な設定や難易度は変わります。
最初から本格的な開発環境を用意するのではなく、

「まず1個、動くものを作ってみる」

くらいから始めてみてください。

※最初の練習では、個人情報・決済情報・重要な業務データなどを扱うツールは避けるのがおすすめです。
AIが生成したコードにも、誤りや安全上の問題が含まれる可能性があります。
外部公開や複数人での共有、ログイン機能などを付ける場合は、保存先・アクセス権限・認証・セキュリティを別途確認してください。


▼自分専用ブラウザツール作成プロンプト

今回の制作でつまずいた「保存」「スマホ表示」「エラー対応」なども踏まえて、初心者向けのプロンプトにしました。

MarkdownファイルをそのままChatGPTへアップロードするか、内容をコピーして使えます。何を作るかの整理から、コード作成、動作確認、修正まで順番に進められます。

▼プロンプトはこちら



まとめ|すごいアプリより、自分が使う小さな道具から

今回、AIコーディングで作られている制作例を100件確認しました。
さらに、自分でも「家族旅行 もちものリスト」を作ってみました。

そこで分かったのは、

AIコーディングでできることは、アプリやWebサイト作りだけではない

ということです。

暮らしの小さな不便。
毎回繰り返している仕事。
記録や集計。
自分だけが欲しい道具。

そういうものも、コーディングの対象になります。
そして、もう一つ分かったことがあります。

最初から完成形を作る必要はない。

今回の旅行持ち物確認アプリも、

最小版を作る
→ 使ってみる
→ 不便を見つける
→ 直す

を繰り返して、少しずつ自分で使えるものになりました。
AIコーディングに興味はあるけれど、

「自分には難しそう」

と思っているなら、最初から大きなアプリを作ろうとしなくてもいいと思います。
まずは、

自分の面倒を1つだけ“動く道具”に変えてみる

そこから試してみる。
今回の記事が、その最初のきっかけになればうれしいです。



あわせて読みたい

実際にChatGPTで自分専用ツールを作った記録

今回紹介した旅行持ち物アプリとは別に、AIコーディングで自分専用ツールを作って試した過程も公開しています。

「実際にはどこでつまずくのか」「どう直していったのか」をもっと見たい方はこちらへ。


AIをnoteの記事作成にも使ってみたい方へ

ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexity・Felo・Manusを、実際の記事作成で比較した記事はこちらです。


AIを使った記事制作も「試す→直す→形にする」ところまで進めたい方へ

私がnote記事を作るときに使っている、企画・調査・構成・本文・画像・公開前確認・公開後の改善までをつなぐAI記事制作システム「試シン」も公開しています。



今回の100件調査について

今回確認した制作例100件について、

・作品名
・主な用途
・確認した情報源

を一覧にしました。

この記事では代表例だけを紹介していますが、「実際にどんなものが作られているのか」をもっと見たい方は、こちらから確認できます。

▼AIコーディング制作例100件一覧


100件を並べてみると、派手なサービスだけではありません。

家族の記録、仕事の小さな自動化、ゲーム、データ整理、画像編集、趣味、研究まで、本当に幅があります。

調べる前は「コーディング=Webサイトやスマホアプリを作るもの」というイメージでした。
でも、今回の100件を見て一番印象が変わったのは、

「自分だけが使う小さな道具でもいい」

ということでした。
初心者が最初に考えるのは、「どんなアプリを作ろう?」ではなく、

「自分は何を面倒だと感じている?」

でもいいのだと思います。

調査方法と注意点

この記事は、AI支援開発・vibe-coded作品として公開または紹介されている制作例から100件を確認した事例調査です。

無作為抽出した統計調査ではありません。
同じ制作者による複数作品も含まれています。

また、公開カタログへの掲載は、各作品の安全性、品質、売上、利用者数などを保証するものではありません。

今回確認した主な資料は以下です。


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