キンキンのビールと素麺。オノマトペはムズい
夏が、戻ってきた?
あら。暑い。夏が、戻ってきた。
30度以上。久しぶりに日差しがありました。真夏のジリジリした日差しではないけれど、暑かった。
夕方は涼しくなって、夜は秋を感じた。でも日中には夏が戻ってきていました。
夜は、冷たいものが食べたくて、素麺にしました。
1週間くらい前に、「今年の素麺の食べ納めかな。これからは煮麺だ」と、素麺と別れを告げたはずが、30度を超えた暑さで、思いがけず再会しました。
冷奴と素麺と薬味、そしてビール。
真夏と同じメニューになりました。
素麺は、キンキンに冷たいのが好きです。今日も氷水で冷たくしていただきました。
素麺もビールも、キンキンがいい。
「キンキン」って、不思議な言葉
キンキンって、不思議な言葉です。
でも、日本語ネイティブなら、キンキンは冷たいを表す言葉だと、体感で理解しています。
キンキンに冷やす。
キンキンに冷えたビール。
キンキンのかき氷。
キンキンな水風呂。
突き刺すような冷たさを表すオノマトペだと理解しています。
物に対しても、温度に対しても使います。
外国人に「What is キンキン?」
日本語がほどよくできる外国人と話したときに、What is キンキン?という話になりました。
オノマトペは、わからなくても問題ない日本語だけど、よく耳にするし、正しく使いたいらしい。
「When do you use ‘キンキン’?」
どんなときに、キンキンを使うの?
「冷たいとか、冷えてるとか、それを強調したいときに使うよ。例えば、キンキンのビールは、ice-cold beerのこと。会議室のエアコンが効きすぎて寒いときの、This room is freezing cold! も、キンキンに冷えた会議室。very coldがキンキンだよ」
「Um〜じゃあ、キンキンの氷って使う?」
「いや、キンキンは氷には使わない。キンキンの氷水なら使う」
「なぜ?confused…」
「キンキン refers to the state just before freezing. なんだよ。キンキンは、凍る手前の状態なの。たぶんね、
あれ、なんでかき氷はキンキンでいいのだろうか…砕けてるから?」
日本語ネイティブでもわかったような、わからないような。
オノマトペは、説明できない。
とりあえず、キンキンはビールとかき氷と会議室に使えばいいと教えて、新しいボキャブラリーとして覚えてもらいました。
オノマトペは、説明するのが難しい
日本語の会話に当たり前に登場するオノマトペ。説明するのが難しいですよね。
私たちも習ったことはない。
漢字は勉強するし、ことわざも勉強する。だから、なんとなく説明できるけれど、オノマトペの説明は難しい。自然と身についた言葉だから。
今はAIで、オノマトペの意味を日本語以外の言語でも説明してくれます。だから意味は伝えられる。
でも、私たちがオノマトペを使う瞬間の判断を説明するのが難しい。
「キンキンのビール」はわかる。
「キンキンに冷えた部屋」もわかる。
でも、「キンキンの氷」や「キンキンに寒い真冬」は、なんとなく違う。
この「なんとなく」が、日本語ネイティブの感覚なのだと思います。
日本語ネイティブなら、瞬時にわかる
キンキンのビール・キンキンの部屋。愛川欽也もキンキン。
アツアツのラーメン・アツアツのカップル。
ギトギトの唐揚げ・ギトギトなおじさん。
ツルツルな床・ツルツルの禿頭。
テカテカな顔・テカテカした安物の革靴。
ユラユラした影・ユラユラする自信。
ドロドロな血液・ドロドロの不倫。
ギラギラした成金・ギラギラした太陽。
ユサユサ実るバナナ・ユサユサした胸。
パツパツなスケジュール・パツパツのズボン。
リンリンは電話の音・パンダの名前。
日本語ネイティブなら、これらのオノマトペの意味が分かるし、使うタイミングが瞬時にわかる。
でも、説明できないんだよね。
だから、私はこう言います。
Just memorize these together. No reasoning needed.
セットで覚えて。理由は考えないで。
ビールはキンキン→キンキンに冷えたビール。
ラーメンはアツアツ→ランチには、アツアツのラーメン。
髪はサラサラ→サラサラヘアの美人。
魚はキトキト→キトキトの魚が食べたい。
シトシトは雨→秋雨はシトシト降る。
からだはムチムチ→ムチムチした豊満ボディ。
ぷんぷんは怒るときだけ。
ぶんぶんは振り回すときしか使わない。
ぺちゃくちゃはおしゃべり限定。
オノマトペには、実は厳密な用法ルールがあります。正しくないオノマトペには違和感。
自分で勝手に作るオノマトペは、相手には伝わらない。
Just memorize these togetherだよ!
おじさんは、存在がギトギトして、頭がツルツルして、額はテカテカで、声はガサガサ。ネチネチしつこいこともあるし、仕事ではテキパキしなくて、トロトロしていることもある。
……あれ、おじさんがムズすぎる。おじさんのオノマトペだけは、異次元に多様性がある。おじさんは、オノマトペにダイバーシティがあるようです。
おじさんは、存在や行動を視覚的に表現するオノマトペが多い。では、おばさんは何で表現されるのか。
おばさんを説明するオノマトペ
オノマトペは、豊かな日本語の表現を担っています。奥が深い。ただ、説明は難しい。
キンキンの素麺とビールを目の前にして、オノマトペについて考えるのでした。
おばさんを説明するオノマトペに、どんなバリエーションがあるのかを。
たくさんあるな。思い当たるオノマトペがありすぎる。おばさんのオノマトペを考えたら、グルグル思考が巡って、ギンギンに覚醒しちゃうかも。
おばさんを表すオノマトペ、何が思い浮かびますか?

こちらもどうぞ♡
いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます。とっても励みになります:)