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タイミング的にはもう先週号になってしまったが、私の住んでいる地域ではまだギリギリ週刊少年ジャンプ2026年No.40が販売されているので、少年ジャンプ40号掲載作品を独断と偏見に基づいてつらつら感想文を述べたい


1 はじめに~今週は軒並み週刊誌が貨物運送の遅れのため物理的に入手できるタイミングが大幅に遅れました~

 2026年8月31日(月)から週刊少年ジャンプをはじめとした週刊漫画雑誌が書店やコンビニに並ぶ予定だったのだが、私の住んでいる地域では貨物運送が水害により大幅遅延しているとかで、8月31日販売予定の週刊少年ジャンプを実際に手にできたのは早くて9月3日の木曜日辺りになってからであった。そのため、漫画感想文を記述するタイミングが大幅に遅れてしまい急遽この記事を作成している(おまけにこの記事を執筆するために余裕を持って日曜日を過ごそうと思ったら日曜日の午後から急な仕事が入りやがった)。日付が変わり火曜日になる頃にはもう新刊の週刊少年ジャンプが発売されるとなると色々時空が歪んでいると思わざるを得ない(と思っていたのだが、先週号のジャンプは近所のコンビニではまだ販売されており、新刊が入荷するのは水曜日になるそうである)。せめて一時的にでも先週号と今週号が同時期に発売される状況を広く認めてほしいものなのだが。

 それはさておき、独断と偏見に基づいて週刊少年ジャンプに掲載された漫画作品の感想文を綴ろうと思う。

2 週刊少年ジャンプ2026年度No40号掲載作品の独断と偏見に基づく選抜レポート

 それでは、ここからは独断と偏見に基づいて週刊少年ジャンプに掲載された漫画をレポートしていこうと思う。私の面白いと思った作品・興味のある作品のみピックアップして紹介するのであしからず。

(1)『ウラのレポート』

 『左門くんはサモナー』『超巡!超条先輩』を手がけた「沼駿」先生が原作を手がけ、『思春期ルネサンス!ダビデ君』を手がけた黒木雄心先生が作画を担当する新作ラブコメディである。個人的には沼駿先生の作画でも読んでみたかったのだが、黒木先生の作画による女の子はカワイイのでヨシとする。今週号の紙のジャンプをわざわざ購読しようと思ったのはこの『ウラのレポート』がジャンプの表紙を飾っていたからである。

 この『ウラのレポート』という作品では「鬼の末裔」が人間社会に溶け込んで暮らしている。この「鬼の末裔」こそが本作のヒロインである「鬼ヶ島ウラ」である。そして、この鬼ヶ島ウラを密かに観測する使命を帯びている主人公の少年が「吉備津桃太郎」である。この2人の関係性を描いたラブコメディである。

 絵柄は違っても沼駿先生特有のギャグの空気感やテンポ感が伝わってくるのがとても良い。そして作画カロリーがとても高いのもベネ。見開きの背景とか力入れすぎだろ。これだけ描き込みが凄い背景は『DEATH NOTE』か『Dr.STONE』以来のような気もする。集英社編集部は可能な限りのプロアシスタントを揃えたのだろうか(一昔前の漫画家の製作環境と違って、令和の現代はネットとデバイスなどのデジタル環境さえ整っていれば全国どこに住んでいてもプロアシスタントの力を借りられるとはいえ、それを実行できるのはやっぱり凄いと思った)。『魔男のイチ』の作画担当の宇佐崎しろ先生は元気になるだろうか(宇佐崎しろ先生は『左門くんはサモナー』「超巡!超条先輩」の強火ファンのため)。色々な意味で助かる人が増える作品だと思うので、ジャンプ編集部は気を抜かずこの作品を全力でサポートして欲しいと思った。

 内容についてもう少し補足しておくと、第一話時点でモブの普通の人間の方が「鬼の末裔」のウラちゃんより性根が醜悪で邪悪に感じた。映画『ちいかわ』を観に行ったせいなのか、あるいは最近Youtube等のSNSで色々と炎上事件を間近に観測しすぎたせいなのか、主人公の吉備津君はウラちゃんよりも周囲の人間共の方を皆殺しにした方がいいのではないか?と『呪術廻戦』の闇墜ちした夏油傑のような感想を抱いてしまった。沼駿先生的には露悪的な描写をすることはあっても主人公やヒロインに人殺しまでの禁忌は犯させずにイイ感じの着地点を見つけてくれると信じているので、この先の展開を気長に見届けようと思う。願わくばウラちゃんと吉備津君の交流を経て周囲の環境も良い方向に変化して欲しいと思った。

(2)『あかね噺』

 今週号の週刊少年ジャンプで一番笑った。「喜劇王」の顔面どアップの見開きは反則だろう。これで「笑うな」という方が無理というものである。しかも、どアップの見開きの台詞が『ONE PIECE』でエースが死に際にルフィに放った台詞である「愛してくれて、ありがとう」をパロったようで二重に不謹慎で笑ってしまったのである。いいぞもっとやってくれ。「喜劇王」こと全生師匠は初登場時こそイヤミな人物という雰囲気全開で描かれていたはずだが、ここまで「喜劇王」として見事な描かれ方をするともう大好きになってしまうではないか。『あかね噺』はこれまで「落語」を題材にした青春バトル漫画だと思っていたが、これもある種の「人間賛歌」なのではないかと思った次第である。

(3)『HUNTER×HUNTER』

 私はツェリードニヒ王子の念能力を正確に把握していない状態で、何となく雰囲気で『HUNTER×HUNTER』を読んでいる。さながら『ジャンケットバンク』や『嘘食い』のゲーム内容を正確に理解しないまま楽しんでいるのと同じようなノリで『HUNTER×HUNTER』を楽しんでいる。

 「刹那の10秒」ならぬ「刹那の10週連載」がもうそろそろ終わりそうで悲しい。久しぶりに『HUNTER×HUNTER』には楽しませて貰った。ベンジャミン王子も大好きだし、個人的にはツェリードニヒ王子も大好きなのでここ2~3ヶ月程度のジャンプは最高に読んでて面白かった。ツェリードニヒ王子の「神よ。オレに感謝します」マインドは是非とも真似したいと思ったものである。ここで告白するのも違う気がするがぶっちゃけ私は『ONE PIECE』の「ニカルフィ」なんかよりもツェリードニヒ王子の方が大大大大大好きなのである。ビジュアル的には現在の不審者スタイルが最高に似合っていると思ってしまう。王子なのに不審者の格好が似合うキャラなんて宇宙広しといえどコイツくらいだろ。やってることは極悪でもソイツなりの人生エンジョイ感が伝わってくるとキャラクターとして愛せるようになる気がする。ベンジャミン王子の王族としての責任感が強いところとか、ツェリ様やカミたん以外の弟・妹には思いやりや敬意を持っていたりする(ただし殺す)ところとか、部下のことを本当の意味で信頼していたりとか、カリスマ性溢れるところもいいのだが、ツェリ様の「オレ様最高」「オレの念能力面白すぎるだろ!」と人生を全力で楽しんでいるところも読者を引きつける妙なカリスマ性があって大好きである。聞いてるか、ニカルフィ。これが今のお前に足りないどころか全く無いものだ。これらを身に付けてから少年漫画の主人公を名乗れ。雑に飯を食い溜めしてダメージを回復させるのが主人公じゃねぇ。主人公の敵ポジションのキャラクターより魅力が及ばないとか少年漫画として致命傷なんだぞ。

 そういうわけで、『ONE PIECE』が無いジャンプでも十分満足出来る、むしろ「ニカルフィ」が出ない分余計なストレス無く楽しめたの理由の一つは『HUNTER×HUNTER』のおかげでもある。ここで『ONE PIECE』を一方的に悪く言うのも気が少し引けるが、これが嘘偽り無い・忖度もしない私の率直な感想である。同じ「休載」でも読者に還元してくれる信用のおける「休載」であればオタクはいつまでも待てるが、オタクの期待を裏切り続けるなら「もう読まなくなっちゃったよ」と心の佐川が囁くようになるのである。

 最後のコマはツェリードニヒ王子がカジノエリアに到着したところで終わる。そろそろツェリードニヒ王子が幻影旅団の誰かか、シュウ・エイイ・シャア組の誰かと遭遇しそうで楽しみである。『HUNTER×HUNTER』の王位継承戦編はまだまだ楽しめそうと思ったのである。

(4)『僕とロボ子』

 珍しく終始ロボ子がツッコミに徹する回であった。ウマヘタな小学生クオリティのTシャツのデザイン案に内心で突っこんでいくスタイルである。このタイプのギャグのセンスはアレだ。うすた京介先生の『ピューと吹く!ジャガー』でよく見たスタイルのギャグだ。まさか令和にもこうした種のギャグ漫画が見られるとは、宮崎先生をキチンと集英社だけでなく国で保護したほうがいい。

(5)『2年B組勇者デストロイヤーず』

 第18話(第18時限目)は魔王を倒した勇者が酒場で食事をしているシーンから始まる。ある種王道のテンプレ的な大食漢の勇者が食事をしているシーン(『ONE PIECE』でいうところのルフィがバクバク飯を大量に食いまくっているシーン)だと思ってみたら、勇者の「闇」が垣間見られるシーンであった。勇者とは「魔王を倒して世界を平和にすること」が存在意義だが、実際に魔王を倒してしまい世界に平和が訪れてしまったらその後の勇者は何をして残りの人生を過ごすべきなのか。そんな答えの無い禅問答のような状況に陥り、ある種の虚無感を抱え込むようになった勇者はひたすらに目の前の食事を自身の胃袋に収める。さながら『ワンパンマン』でいうところの最強であるが故にどんなに強い怪人を倒してもどこかみたされない「サイタマ」であったり、『葬送のフリーレン』でいうところの、ほぼ最強の魔法使いであるにもかかわらず「魔王を倒した後の平和な世界をイメージできない」が故に魔王を倒す具体的なイメージも出来ずにいた「ぜーリエ」にも重なると感じた。空知先生にはこの勇者も何とかして救済して欲しいと思った。勇者をただの「魔王の敵」とだけ捉えるのは非常に惜しいと思った次第である。

 一方で、肝心の弱体化している魔王様の印象は百年前と現在でだいぶ様変わりしてしまったようである。魔王城から遠く離れた辺鄙な村では、魔王が本当の意味で脅威だったのは百年前までで、そこからは「知らぬ内に没落した哀れな王」というイメージを持たれていた。その事実を知り魔王様は少しへこんでいた。何だか『この素晴らしい世界に祝福を』(『このすば』)の「アクア様」のような不遇っぷりを思い出す。逆に言えば素性を知られることなく旅を続行できるということでもあるが。

 そんなこんなしている内に、魔王様一行は村娘から「犬小屋に勝手に野犬が住みついて、お母さんに相談しようにも不倫相手にばかり構って相手にして貰えない」と悩みを打ち明けられる。その村娘をあしらおうとすると魔王様の身内の面々が不倫相手だったり野良犬だったりで、いつもの空知節を感じられて個人的には嬉しかった(だったら『銀魂』でもよくね?は禁止カードな)。

 まだまだストーリーは続きそうだが掲載順位が怪しいところにいるところが気がかりではある。どんなエンディングを迎えるにしてもオイシイオチに持って行けるのが「空知英秋」という作家の「ズルさ」とも言えるが、とにかくプロ漫画家として最後まで読者(せめて私だけでも)を楽しませて欲しいとは勝手ながら思っている。

(6)『アニマルシグナル』

 『ぼくたちは勉強ができない』(『ぼく勉』)で著名なラブコメディ作家の筒井大志先生が作画を務める新作アニマルコメディ漫画である。人間に動物の異能「アニマ」が備わった世界で増加するアニマ犯罪に対処すべくアニマ対策センターに勤める「ココネ」が相棒の「ツバサ」と事件解決にあたるという日常コメディである。「個性」という異能力が「アニマ」に置き換わった上で日常コメディ色を強めた『僕のヒーローアカデミア』(『ヒロアカ』)か、あるいは「レイバー」を「アニマ」に置き換えた『機動警察パトレイバー』のようなノリの雰囲気の作品と捉えればおおよそ間違いはないだろう、

 だが、今回に限って言えばそんな建前はこの際どうでもいい。今回ジャンプにセンターカラーで掲載された第12話は「尻フェチ」のための回である。このために作画担当に筒井先生を採用したよな!?と言われても言い訳の仕様がないくらいである。本来の意味とは違うけれど俗に言う「確信犯」というヤツである。更に言えば昨今の少年ジャンプにしては珍しい「温泉回」でもあり、久しぶりの読者サービスを見た気がした。これはあくまで個人的な意見であるが、少年誌におけるサービスシーンを過剰に規制しようとする輩は魔族でしかないので一刻も早くこの世から一匹残らず駆除されて欲しい。

 さて、本編の話をすると「ウォンバットのアニマ」である「土屋スミレ」さんが自身の強靱な「おしり」に悩まされるという回である。ウォンバットという動物のおしりは厚く頑丈な皮膚と軟骨で出来ているため、防御態勢を取る際はおしりを敵の前に出す姿勢になるそうである。そしてスミレさんはこのウォンバットのおしりの特性が極端に強化されてしまって悩んでいるというわけである。『SKET DANCE』でも似たようなエピソード(コマちゃんが登場するヤツ)があったけれど、週刊少年ジャンプは定期的に少年の性癖を歪めに来ているのか?あとスミレさんのキャラデザが『ウマ娘シンデレラグレイ』に登場するオリジナルウマ娘「ベルノライト」に似ていて個人的にベネなのである。

 この回から『アニマルシグナル』にハマっても余裕で追いつくと思うので是非チェックしてみて欲しい。少年漫画ラブコメ愛好家は是非チェックして欲しい作品である。

(7)『魔男のイチ』

 最初にジャンプを読んだ時はしばらく流し読みしていたしスルーしていたのだが、改めて読み直すと途中から読んでも面白いと思ったので順番は前後するが改めて紹介したい。

 一番今回のエピソードで印象に残ったのは、敵から逃げながらハァハァしているイチ君であった。彼の表情はまるで『逃げ上手の若君』の主役である北条時行君というよりは『HUNTER×HUNTER』でいうところの逆ヒソカと評した方が正確のような気がする。

 最後は皆大好きデスカラスちゃんさんの登場である。イチ君に勝手に死なれたら困るので、イチ君と協力して勝負に挑む大ゴマのワンカットがカッコイイ!「エンタメ漫画とはこういうもの」というお手本のような気がする。

(8)番外編~第2回『ONE PIECE』キャラクター世界人気投票結果発表~

 今週号のジャンプは『ONE PIECE』本編は休載であったが、その代わりカラーページで第2回『ONE PIECE』キャラクター世界人気投票の結果発表が行われた。第1位から第100位までの結果発表が見開きで発表された。今回の人気投票で爆笑したのは58位の「ロジャー」の真上に57位に君臨したキャラが「ナミュール」だったことである。この「ナミュール」というキャラについては以下の私のnote記事を参照して欲しい。とーやさん、ヨカッタネ!

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「自己顕示欲の溢れた推し活」は本当に悪いことなのだろうか~とあるインパクトのあるSNS投稿でメジャー作品のマイナーキャラの存在やあの有名キャラの細かいプロフィールを知ることが出来たので、個人的には有り難|4浪U太郎

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4浪U太郎 チップを得られればより長く安定した創作・投稿活動を継続できます。何より投稿して良かったと心から思えます。貴方にとっては小さなことかもしれませんが私にとってはとでもデカいことなのです。なので堂々と金額の多寡は気にせず気楽に投げていただければ!

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