『アベンジャーズ・ドゥームズデイ』までのアース:マルチバース(多元宇宙)簡易解説


MCUのマルチバース(多元宇宙)は「アース(Earth)+番号」で管理されています。代表的なアースの関係性を整理して解説します。
それぞれの世界線の解説
アース616(神聖時間軸 / MCU本編)
トニー・スタークやスティーブ・ロジャースたちが活躍する、私たちが観ているMCU本編の世界です。『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)にて、別次元(アース838)のクリスティーンがストレンジの世界を「アース616」と呼んだことで、本編の番号が確定しました。
ただし、ここにはファン層の間で今も続く論争が存在します。2008年発行の公式ハンドブックではMCUの世界は「アース199999」と定義されていました。にもかかわらず、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギらが2021年頃から「アース616」という呼称を使い始めています。これについて『ミズ・マーベル』主演のイマン・ヴェラーニは、「コミックの正史が616であり、映画は別物であるべきだ」とファイギ本人に意見したと明かしています。つまり「アース616」という設定自体が、映画ファンと原作ファンの間で議論が分かれている要素でもあります。
アース838(イルミナティの世界)
『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』でストレンジたちが訪れた別次元。この世界にはキャプテン・マーベルやミスター・ファンタスティックの変種で結成された組織「イルミナティ」が存在しましたが、暴走したワンダによって全滅させられました。
アース828(ファンタスティック・フォーの世界)
『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』の舞台で、MCU本編(アース616)とはパラレルワールドの関係にあります。「828」という番号は、原作コミックの原作者であるジャック・カービーの誕生日にちなんで付けられました。この世界には地球にセレスティアルズが存在せず、アスガルドも地球を保護していないという特徴があり、独自にギャラクタスの脅威に対処してきました。『ドゥームズデイ』で本編アース616と接続することになります。
アース10005(旧FOX版X-MENの世界)
『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)にて、MCU本編がアース616、デッドプールの元いた世界がアース10005と明言されました。これは20世紀FOXが制作していた旧『X-MEN』シリーズの世界線であり、パトリック・スチュワートやイアン・マッケランら旧キャストがMCUマルチバースへ合流するきっかけとなった重要な世界です。
無数の分岐世界(TVAが監視する枝)
『ロキ』で描かれるTVA(時間管理局)が管理していた膨大な枝分かれタイムライン。ここは特定の「アース番号」ではなく、聖なる時間軸(アース616)から分岐した無数の可能性の総称です。アニメシリーズ『ホワット・イフ...?』で描かれる多くの世界もこの分岐世界に分類されます。
その他の主なアース(豆知識)
図には収まりきらないものの、海外のデータベース等で確認できる代表的な世界線です。
アース96283: サム・ライミ監督版『スパイダーマン』三部作の世界(『ノー・ウェイ・ホーム』で接続)
アース2149: ヒーローたちがゾンビ化した『ホワット・イフ...?』の世界
アース617: 『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』冒頭に登場した“別のストレンジ”の出身世界(サム・ライミ監督が音声解説で言及)
アース90210: Netflix版『デアデビル』などが属していたとされる世界(現在はMCU本編に統合されつつあるとの見方が有力)
これらを押さえておくと、『ドゥームズデイ』や『シークレット・ウォーズ』で描かれる大規模な「マルチバース崩壊(インカージョン)」のスケール感がより理解しやすくなります。
