学校、ときどき休んでみよっか|学校を選び直した息子のこと #6
「子どもにとって、自由に学ぶってなんだろう?」
そんな問いから始まった、息子との学校探し。
公立小学校から、自分で選んだ学校へ。
これは、親子で「学ぶこと」と「自分で決めること」を
一緒に考え、選んでいった記録です。
前の投稿は、こちら。
前回、息子がとうとう、
「学校、行きたくない」と言いました。
だからといって、
次の日から学校へ行かなくなったわけではなくて。
行く日もあれば、
「今日は休みたい」と言う日もあって。
そんな日は無理に行かせず
家で過ごすようになりました。
それまで私の中には、
学校は、基本的に毎日行くもの。
という感覚がありました。
でも、
行くか。
行かないか。
息子の様子を見ながら、
その日その日で決めてみよう。
そんなふうに、
少しだけ学校との付き合い方を
変えてみることにしました。
学校を休んだ日は、何をしよう
我が家は夫婦ともに自営業なので
急に息子が学校を休んでも
一緒にお昼ごはんを作ったり、
話したりすることができました。
とはいえ
「せっかく学校を休んでいるんだから、
何か学びになることをさせたほうがいいのかな?」
と考えることもありました。
息子には、
いろんなことに興味を持ってほしい。
いろんな経験をしてほしい。
そう思って
NHKの教育番組を見たり、
一緒に料理をしたり、
図書館へ行ったり、
気になったことを一緒に調べたり。
YouTubeにも
ずいぶんお世話になりました。
息子と私のお気に入りは、
元NASAのエンジニア、
マーク・ローバーのチャンネル。
科学や工学を使った実験が面白くて、
物理の仕組みまでわかる。
息子と一緒に見ながら
私のほうが夢中になることもありました。
もちろん毎回、
「充実した一日」になるわけではありません。
とくに、何もしない日だってありました。
でも、だんだん、
学校を休んだからといって、
その時間を全部「教育的な何か」で
埋めなくてもいいのかもしれない。
と思うようになりました。
「これから屋久島に行ってもいい?」
そんなある日。
関東に住んでいる義母が
仕事で佐賀へ来ることになりました。
せっかくだからと、
家族で会いに行くことに。
息子は佐賀がすっかり気に入って
「おばあちゃんと、もう一泊する」
と言いました。
私たち夫婦は先に大分の家へ帰り、
息子は義母と佐賀に残ることに。
そして翌日。
福岡で待ち合わせようと思って
電話をしてみると、
なぜか息子は
福岡空港にいました。
ん?
なんで空港?
すると息子が、
「これから、
おばあちゃんと屋久島に行ってもいい?」
え。屋久島?
どうやら義母は、
仕事のあとに屋久島へ行く予定だったらしく
息子は誘われて
すでに飛行機のチケットまで
取ってもらっていました。
いやいや。
着替えも持ってないじゃん。
そう言う私に、義母は、
「向こうでなんとかするから!」
と笑っています。
息子も、
すっかり行く気になっている。
……まぁぁぁ。
行っておいで。
こうして息子は、着替えも持たずに、
おばあちゃんと屋久島へ
飛んでいきました。
学校を休んで、屋久島へ
屋久島では
ガジュマルの木に登ったり、
海のすぐそばにある温泉に入ったり、
アースバッグ作りを手伝ったり。
新しい友だちもできたようです。
息子は、初めての屋久島を
たっぷり楽しんで帰ってきました。
息子が学校を
ときどき休むようになってから
10日間も続けて休んだのは、
これが初めてでした。
帰ってきた息子を見ていると
知らない土地へ行って、
初めて会う人たちと話して、
木に登って、
温泉に入って、
ものを作って。
きっと、
いろんなものを見て、
いろんなことを感じてきたんだな。
いい時間だったんだな。
そんなふうに感じました。
このままでも、いいのかもしれない
それから私は、
今の小学校に在籍したまま、
行きたい日は学校へ行って、
休みたい日は家で過ごして、
ときどき、
こんなふうに旅をする。
そんな過ごし方も
悪くないんじゃない?
と思うようになりました。
学校を変えることだけが、
答えではないのかもしれない。
学校に行くか、行かないか。
どちらかひとつに
決めなくてもいいのかもしれない。
そのときどきで、
「今日は、どうしたい?」
と考えながら、
私たちなりの学校との付き合い方を
作っていけばいいのかもしれない。
そう思うと
「学校は毎日行くもの」という当たり前も、
少しずつ、ほどけていきました。
そんなとき、一本の連絡が来た
このままでも、
案外いいかもしれない。
そう思い始めたころ。
一本の連絡が来ました。
小学3年生の終わりに
見学を申し込んでいた、
あの私立小学校から。
コロナの影響で
ずっと止まっていた学校見学が
再開されることになったという
お知らせでした。
あ。
そうだった、そうだった。
私たち、
あの学校を見に行こうとしてたんだった。
息子に聞いてみました。
「見学、行ってみる?」
息子の答えは
「行く!」でした。
このまま今の学校に通いながら、
ときどき休むという選択肢もある。
あの学校を見に行って、
そこを選ぶという選択肢もある。
まだ、
どちらがいいのかわかりません。
だからまず、見に行ってみようか。
つづきます。
▶︎ 父を助け続けた私の物語|第1話
「家族のために」と思ってしていることは、
本当に相手のためなのでしょうか。
父との関係を通して、そんなことを何度も考えました。
もし、はじめましてでしたら、ご挨拶させてください。
ぜひ繋がっていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
