読書メモ:八咫烏③黄金の烏
一気読みした八咫烏シリーズの読み直し、第3巻「黄金の烏」。
舞台は、雪哉の故郷、垂氷郷。危険な薬「仙人蓋」の探索に出かけた雪哉と若宮は、人喰い大猿による事件に出くわし、情報を求めて地下街へ向かう。
2巻までを序章とすれば、ようやく第1部が始まったか、という本巻。「大猿」という謎の存在が登場し、これまで語られなかった「真の金烏とは?」の種明かし。真の金烏は、その時代に求められる役目にみあった能力をもって生まれるという。若宮の能力は、綻びを繕うもの。
第2部を読んでからの再読故に、山内衆になると宣言した雪哉の発言が印象に残る。
「真の金烏陛下に、伏してお願い申し上げます。これより後、わたくし垂氷の雪哉は、この命尽き、体朽ち果て、魂の最後の一片が消えて無くなるまで、あなたさまに忠誠を誓い申し上げます。」
2巻の雪哉は、若宮自身を気に入って、それ故に仕えることを拒んだ。3巻の雪哉は、真の金烏の力や存在に畏怖の念を抱き、真の金烏に忠誠を誓った。この変質が第2部に至る分かれ道のひとつだったのだろうか。
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