解答をタブレット端末で配布する私立高校は、効果を検証した方がいいのでは?【成績上位者に問題がないならいいというのは、落とし穴になっているかも】
公立高校と私立高校。この二つの高校カテゴリーで対応が真っ二つに分裂してしまったのが、タブレット端末の使用の有無でしょう。
この点については、↓で記事にしています。
私が、いろいろ検討した結果、教材は紙であるべきだろうと結論を出していることもありますが、その結論は本当に正しいのかは、継続して検証しています。
そのため、高校生のタブレット端末の使い方は、なるべく丁寧に観察するようにしています。
そこで、気がつくのが、宿題や定期テストの解答をタブレット端末に送信する学校が多い(というか、大半?)であることです。
ところが、これについては興味深い現象が起きています。
それは、成績の優劣にかかわらず、ほとんどの生徒さんがじっくりとみない(読まない)のです。
中には、解答がタブレット端末にあるのに、質問をする場合すらあります。
タブレット端末の設定で多い、一定時間を経過するとバックライトが消える機能もあり、じっくりと解答と向き合わない。
成績上位層は、答えそのものを確認しているだけの場合が多く、チラ見程度もいいでしょうが、そうでないカテゴリーの生徒さんは、やはりじっくりと読んだ方がいいですし、場合によっては、理系教科はしっかりと書いて式や論理の展開を追った方がいい。
前にも書きましたが、私の教材は完全デジタル化しており、タブレット端末に送信をすることも可能ですが、これまで一人もデジタルによる解答配布を希望する生徒さんはいません。
現在のようなタブレット端末のよる解答の配布は、復習の質をかなり落としているのではと私は思っています。
この点について、私立高校の先生方はどのように考えておられるのかは、きになるところです。
確かに先生の立場からすると、解答の一斉送信は便利な機能でしょうが、生徒さんにとっては、あまり便利ではない。宿題の解答は、アーカイブするほどの価値を持たないことが多く、多くが答え合わせをしたら二度とアクセスすることのない情報でもある。デジタルによる良さを生かしているのかは、微妙なところかもしれません。
もちろん、タブレット端末から自分で印刷すればいいという考えもあるでしょうが、これが結構な手間だけでなく、そもそも出先では簡単に印刷はできません。勤務塾でもコピー機の個人使用は原則禁止です。
そう考えると、タブレット端末による解答の配布は、どこにメリットがあるのかさえ、疑問に感じなくもありません。
私立高校の生徒さんたちは、それが当たり前になっていますが、紙で解答をもらえる公立高校の生徒さんとの差は見えにくくなっており、わざわざレンタル料を払って不便な方を選択させらているのではと思わなくもありません。
どの私立高校もタブレット端末を使うことへの疑問すらない状況ではと思いますが、現実的に生徒がどのように使っているのかの関心はあってもいいのかもしれません。
