【読書記録 -172】戦略参謀の仕事
390円で買った本
本書『戦略参謀の仕事』はBOOK OFFで買ったものだ。値段は390円。

本書の著者 稲田将人は、企業経営や事業再生に携わってきた戦略経営コンサルタントだ。本書では、参謀の仕事を単なる戦略立案ではなく、トップの意思決定精度を高め、社内の情報をつなぎ、部門をまたぐ経営課題を動かす仕事として捉えている。
普段ボクは、本を読み終えたらすぐに読書記録を書くのだが、この本は読了しても記事にしていなかった。
なぜ放置してたかというと、以下の記事を書いていたからだ。
実は、この「Organization論 4連作」を書くきっかけになったのがこの本だったのだ。
「General」というJob
ボクは、ずっと組織論を考えていた。
会社というコミュニティにおいて、どのような形態の組織が、どのようなマネジメントを行うことが理想的なんだろうと…
今年の7月頃までは、ボクは組織を3階層で考えていた。
Planner → Executor → Operator
Plannerが考え、Executorが実行可能な形にし、Operatorが日々のオペレーションとして回していく。そんなイメージだ。
だが、本書を読んで「参謀」の枠が存在していないことに気づいたのだ。そして、ずっとそこに違和感を感じていたことにも。
トップと同じ目線で組織全体を見ていながらも、現場から情報を集め、市場や社会の動向に目を走らせ、問題を構造化し、トップの意思決定そのものにも関与する…
それは「Planner」の仕事でも「Executor」の仕事でもない。
その役割を担う人が存在しているはずだ…
そういう考えで、もう一つJobを加えた。
それが「General(戦略の策定)」だ。
Helmsman → General → Executor → Operator
これならしっくりくる。
MECE(漏れなくダブりのない状態)だ…
そこからOrganization論全体が出来上がるのは早かった。
セレンディピティ
ボクは乱読派だ。
得意分野の本を熟読するよりも、割とあちこちに手を出して自分なりの整理をすることが多い。影響を受けたのは、外山滋比古の書籍だったように思う。
だから、BOOK OFFに行くと(だいたい逆積読本を売りになのだが…)、待っている間にざっと棚を眺めて、気になるタイトルの本をパパパっと手に取ってしまうのだ。
10冊売りに行ったはずが、別の10冊を手に持って帰る… ボクにとってはBOOK OFFは「書籍交換所」みたいな場所なのだ。そして、持ち帰った本はしばらく積読になり、虫の知らせが来たらページを開くことになる。
そんなある日、本書『戦略参謀の仕事』を手に取ることになったのだろう。だから、いつ買ったかは覚えていない。
それが、外山滋比古の言う「セレンディピティ」なのかもしれない。
偶然を拾える状態を作っておく
さて、「セレンディピティ」という言い方をするなら、本書との出会いをきっかけに、ボクのOrganization論は一気に形になり、4本の記事に生まれ変わった。
ボクに乱読する習慣がなければ、おそらくこの本は手に取らなかっただろう。その乱読の習慣は外山滋比古の本を何冊か読んだことから来ているし、ボクを取り巻く環境の変化も関わっている。
偶然に出会った「1」と、自分の中にあった「1」がつながることによって、自分でも予想していなかった新しい何かが生まれる。そう考えると、セレンディピティとは幸運な偶然を待つことではなく、偶然を拾える状態を作っておくことなのだと思う。
目的を決めすぎず、面白そうなものに手を伸ばしてみる。その先に何があるのかは、たぶん、その時点では誰にもわからない。だけど必ず「何か」は残る。
ボクにとってはそれが「Organization論」だったのだ。
しまった…
まったく読書記録になってない。
ということで、本書の帯に書いてある『「火中の栗」は自ら拾え』の「火中の栗」=偶然と読み替えておこう。
拾った時点では、それが弾けるか弾けないかわからないのだ。
参考リンク
Amazon:戦略参謀の仕事
