【イベントレポート】第7回ソトナカ交流会を開催!「採用」から「活躍」へ、霞が関の中途採用を考える
皆さん、こんにちは!ソトナカプロジェクト共同代表の東です。
中途採用をきっかけに、新卒・中途を問わず誰もが活躍できる霞が関にしていきたい。ソトナカプロジェクトは、こんなビジョンを掲げて活動しています。
7月24日(金)の夜、経済産業省別館7階の共創空間「ベツナナ」にて、第7回ソトナカ交流会を開催しました!
各府省のソトナカ人材(中途採用で霞が関に入った職員)や新卒からの生え抜き職員、人事担当者のみなさまなど、約50名にご参加いただきました。暑い中お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
今回は、前半に、6月に公表した「ソトナカプロジェクト提言2026」の解説とパネルトーク、後半に省庁横断の交流会を行いました。
「採用できる」から「力を発揮できる」霞が関へ
霞が関の採用に占める中途採用者の割合は、2016年の6.4%から2024年には16.5%へと増加しています。
私たちが活動を始めた2022年と比べると、採用広報や採用プロセス、入省後のオンボーディングは着実に改善してきました。一方、174名の中途採用者にご協力いただいた今回の調査からは、採用した人の経験やスキルを十分に生かし切れていないことや、評価・処遇、キャリア形成など、「採用後」にまだ課題が残されていることも見えてきました。
そこで、提言2026では次の5つの取組を提案しています。
経験・スキルを生かし切るタレントマネジメント
評価・処遇の透明性向上
霞が関の暗黙知を「見える化」し、組織の知見に転換
府省内外の人的ネットワーク形成を組織として支援
採用予算・体制の確保と、魅力・実像の発信
詳しくは、こちらの提言2026公表記事もぜひご覧ください!

人事の最前線で奮闘する3名と、本音のパネルトーク!
提言の骨子を共同代表の片岡からご説明した後は、豪華ゲストをお迎えしてのパネルトークです。
ご登壇いただいたのは、人事院給与局次長の植村隆生さん、内閣人事局総括参事官の辻󠄀恭介さん、国土交通省大臣官房人事課課長補佐の下川紗保理さん。
制度を担う人事院、政府横断の人事政策を担う内閣人事局、そして各府省で採用やオンボーディングを実装する人事課。それぞれの立場から、霞が関の中途採用の現在地と、これから目指すべき姿などについてお話しいただきました。
例えば、最初から課長補佐級で採用すると、どうしてもネットワーク不足や立ち回り方などが分からず、係員・係長級から入った方と比べて初期の立ち上がりに苦労しているように見える、といった状況が率直にシェアされました。これは、霞が関で中途採用が一定進展してきたからこそ見えてきたことですから、ある意味前向きな話だと思います(これに対応して、初期配属を工夫している省庁もあるようです)。
今後さらに、新卒採用者に融合させる人材マネジメントをすることを超えて、意図をもって変革ポジションに中途採用するといった事例も増えてくるとよいなと思います。
そのためにも、各府省が中途採用というものに対してどのようなスタンスで取り組むのか、そもそも今後の行政課題対応に向けた組織はどうあるべきか、ということを明らかにすることが求められていると感じます。
また、下川さんからは、国交省では入省前から丁寧なオンボーディングをしたり、立場が異なる複数のメンターを付けてネットワークづくりを促進させるといった取り組みをご紹介いただきました。入省前から実像と期待のずれをできるだけなくしていくこと、そして丁寧にフォローすることは非常に重要です。ぜひ各府省に展開いただきたい好事例ですね(>内閣人事局のみなさまのリーダーシップにも期待大…!)

和気あいあいとした雰囲気のもと、本音ベースで様々な意見を交わしました!

会場からも率直な声が
途中、会場のソトナカ人材のかたにも話を伺いました。ご自身は、受け身にならずに自律駆動する、わからなければとにかく周りに聞くといったことができたから、うまくなじめたということでした。中途採用者かどうかにかかわらず、どのような環境でも重要な要素ですね!
第2部は、省庁の垣根を越えた交流タイム
記念撮影の後は、軽食を囲んでの交流会です!
中途採用者、生え抜き職員、人事担当者など、立場も所属も異なる皆さんが混ざり、前半のパネルトークをきっかけに自由に意見を交わしました。50分の交流時間は本当にあっという間でした!
こうした場での何気ない会話から、他省庁の取組を知ったり、自分の職場で試してみたいアイデアが生まれたりします。所属を越えて人がつながるソトナカ交流会の大きな意義だと、改めて感じました。


「採用の拡大」から「活躍を支える仕組みづくり」へ
今回の交流会を通じて、霞が関の中途採用が新しい段階に入っていることを実感しました。
これまでは、まず霞が関の門を広げ、入省した人がスムーズに仕事を始められる環境をつくることが大きな課題でした。もちろん、それは今も重要です。
しかし、中途採用者が増え、国会対応や法令、予算、政策立案など霞が関の中核業務を担うようになった今、「採用した後に、一人ひとりが力を発揮できる組織になっているか」が、より強く問われています。
評価や処遇、配置、引継ぎも含めた人的ネットワーク。どれも一朝一夕に変わるものではありません。それでも、当事者の声を可視化し、制度をつくる人、各府省で実装する人、そして現場で働く人が対話を重ねることで、変化は生み出せると思っています。
中途採用をきっかけに、多様な人材が新しい社会を創り出す霞が関へ。
ソトナカプロジェクトでは、これからも省庁や立場を越えた交流の場をつくり、霞が関の中途採用と多様な人材の活躍に向けた発信・提言を続けていきます!
ご登壇いただいた植村さん、辻󠄀さん、下川さん、会場をお貸しいただいたベツナナの皆さま、そしてご参加いただいたすべての皆さま、本当にありがとうございました!
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