第17話 片付かない…あればあるだけ収納の話
何を隠そう、
我が家は「収納の中の収納が多い家」です。
しかも、持て余しています。
そして、納戸には空になった、
収納ケースや、引き出し、
転がってます。
収納の中にまた収納があり、
さらに引き出しがあり、
仕切り板を超えて、
付箋があったりします。
さて、
住まいを整える人。として、
収納の相談はよく受けます。
お引き渡しが済んで、しばらく経ってから、
キッチンに棚をつけてほしい。
ハンガーをかけるパイプを増やしてほしい。
クロゼットを拡げたい。
外の物置を今より大きくしたい。
この手のお話を伺うと
一旦、状況の「整理」をします。
そして、「なぜ」「誰が」「いつ※使うものか」「今後も増えそうか」
その上で再度「判断」をお願いしています。
いつ※頻度、期間、そのうち、もう来ないかもしれないけど、含みます。
少し嫌な質問。とはわかってはいますが、
やはり満足してほしい。
収納問題は、
英会話やダイエットと同じで、
この令和の時代も
「解決が難しい悩み」なのだと思います。
自由な設計でも、
引越し前に持ち物を正確に想像できる人
は少ないでしょう。
すべて申告制であるし、
物はあとから増えていく。
まだ見ぬ我が子と一緒に描いた、
2階の日当たりのよい部屋の、空のクロゼット。
嫁入り道具の桐タンスを、
寸法ぎりぎりで納めた日。
あの頃は、
収納が足りなくなる未来なんて、
少しも想像していなかったでしょう。
収納を増やすと、
収納するものも増える。
収納用の家をもう一軒建てるつもりなのか!?
という勢いで買い物をして、
きちんと、しまった場所を忘れ、
あきらめて、また買い直した頃に、出てくる。
片付かないのは、
収納が足りないからではない。
たぶん、
「増やしていい」と思ってしまったからだ。
空だったはずのクロゼットは
やがて扉が開けっぱなしになるほど。
そして、記憶は忘れていく。なのに、物は増える。
タイムラインで流れてくる、
「神収納」や「シンデレラフィット」。
見た瞬間は、
自分の家も整った気がする。
しかし、実際に増えるのは、
引き出しと収納ケースだった…
なんてことも。
そして、
「家の広さのせい」
「収納不足のせい」にして、
なぜか、納得していた…
普遍の収納問題。
これには、物理的な正解なんてないとおもいます。
想い出だって、
愛情だって、
減らないんです。
そして、今ならわかる。
無駄な物を買った
のではない。
無駄かどうかを、
決める前に買っていただけなのだと。
生活は変わる。
そして、みな、成長するのです。
SUI
この連載は20話で、完結します。
次回もお楽しみに。
