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ごはん問題 | 老後の暮らしを整える

料理自慢だった母が、料理ができなくなってきた。

父も料理はするものの、料理ができる、というのと、毎日の食事を任される、というのはまったく別のこと。

まずはお試しで、と、週に数食分の冷凍のお弁当の宅配を頼んでみた。

が、もともと母がなんでも手作りしていたため、父も母も冷凍食品をほぼ食べたことがない。

今思えば、冷凍のお弁当の温めかたなども、上手にできなかったのかもしれない。2週間目のお弁当が届いた時点で、ギブアップとなった。

父は畑で野菜を作ることが生き甲斐になっていた。冬以外、家には食べきれないほど野菜はある。

季節の野菜のおみそ汁だけ父が作り、ごはんを炊いて、おかずは冷凍のお弁当で、という作戦だったが、初戦敗退だ。

次に考えたのが、coop(コープデリeフレンズ)を利用し、私が注文した食材を、毎週親のところに届けてもらう、という方法だ。親の住んでいる地域の coop に問い合わせをしたところ、毎週、ほぼ同じ担当者が食材を届けてくれるという。

私が注文して、高齢の親の家に届けてもらう、という運用も含めて、とても協力的で、本当にありがたかった。冷凍や冷蔵のものは、冷蔵庫にいれる際に間違えないよう、声をかけながら手渡ししてくれるという。

親も、毎週同じひとが食材を届けに来てくれる、というのは気に入ってくれそうな気がする。

たまご、納豆、お豆腐、牛乳、ヨーグルト、バナナ、これは毎週注文。

冷凍の干物や湯煎するタイプの煮魚、小分け包装されているお肉、スープ付きの肉団子や冷凍のしゅうまいや餃子、レトルトのカレーや牛丼、おでん、煮豆、パックのもずく、おそばなどの麺類、菓子パンなど、毎週、少しずつ内容を変えて注文。

この方法は、親も受け入れることができ、数年に渡って利用している。父が近所のスーパーに行き、買い物もするものの、もし買い物に行けなくても、家にあるものでなんとかなる、という状況だ。

また、多少食欲が落ちても、たんぱく質不足にならないよう、ちくわや笹かまぼこなどの練り物やキャンディチーズなど、手軽に食べられ、かつ、親たちも好きなもの、も加えるようにしている。

私の親だけでなく、近所の年配の方とお話ししていても、健康志向で食にこだわってきたひとは、料理が負担になってきても、市販のものは毒、みたいな思い込みで、無理をしているように感じる。

もちろん、添加物が多く含まれている食品もある。が、ふつうに販売されている食品が、毒のわけがない。毎日同じものを大量に食べたりさえしなければ、なんら心配する理由はない。

正直、手作りのおかずを数日に渡って食べるようなケースのほうが、食中毒のリスクも高い。必ずしも、手作りは安心、とはいえない。

高齢者の食事については、手作りにこだわるよりも、近所のスーパーやコンビニのお惣菜、冷凍食品などもうまく利用して、タンパク質不足にならないように気を付けることのほうが、ぜんぜん大事。

高齢者世帯におすすめの食材:
ヨーグルト、キャンディチーズ、卵、納豆、お豆腐、ちくわやかまぼこ等の練り物、鯖缶などの魚の缶詰、煮豆、サラダチキン、バナナ、キウイフルーツ、みかん、プリンやゼリー(水分補給)など
*調理不要で、おやつにもつまめるものがおすすめ
*たんぱく質不足にならないよう、毎日必ず卵1個は食べるなど、ルーティンにすることが大事
*脱水にならないために、お水やお茶をこまめに飲むことも大事だけれど、それが進まないときは、果物やプリン、ゼリーなどで水分を補うのもあり
*脱水対策としては、インスタントでも構わないので、毎食、おみそ汁やスープをメニューに加える、というのもあり

また、案外盲点なのは、キッチンが使いにくい問題。

電子レンジの置き場所が高かったり(熱いものを扱うので危険)、オーブントースターの網が焼け焦げで穴が空いていたり(←うちの親。なぜ買い替えないのか?と、愕然とした)、そもそもキッチンが散らかっていて、料理がしずらい状況だったり。

高齢になり、目が見えづらかったり、背が縮んだりしている親の目線で、使いやすいキッチンに整えておくことも、日々の料理を楽にするため、また、怪我をしないためにも、すごく大事。

もうひとつ。長年の習慣で、うちの親は、毎食、キッチンからお茶の間に料理を運んで食事をしていた。

キッチンにはダイニングテーブルがあったものの、物に埋もれていた。ダイニングテーブル、チェアを使えるように整え、キッチンにエアコンも入れ、季節を問わずに快適に過ごせるようにした。

親たちは、お茶の間に移動せずに食事ができるようになった。最初は文句を言っていたものの、しばらくしたら、すごく楽になった、と喜んでいた。

高齢になると、自分では習慣を変えることはできないので、親たちの状況にあわせて、少しでも負担の少ないかたちに整えてあげることも、とても大切だ。




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