【2026年新春】食べて歩いて福を呼ぶ,湊線で行く沿線さんぽ
2026年新春,ひたちなか海浜鉄道が運営する湊線(みなとせん)沿線を散歩しました。茨城県の勝田駅から阿字ヶ浦駅までを結ぶ約14kmの鉄道路線は,レトロな車両と美しい風景が魅力です。

(先日,湊線の魅力についても記事にしましたので,よろしかったらあわせてご覧ください)
1. 阿字ヶ浦(あじがうら)

◆ 黄金に輝く開運スポット「ほしいも神社」
阿字ヶ浦駅から徒歩2分。堀出神社の境内にある「ほしいも神社」を訪れました。「干し芋」と「欲しいもの」をかけたユニークな名前で,「欲しいものが手に入る」というご利益があるそうです。
干し芋の色にちなんだ黄金の二列の鳥居は圧巻で,その先にはさらなる幸運が待っているかのよう。

絵馬も干し芋の形で,まさに黄金色に輝いていました。

◆ 合格鉛筆のご利益「掘出神社」
隣接する堀出神社は,私にとって思い出深い場所です。実は,6年前,こちらの合格(五角)鉛筆で勉強し,無事に簿記の試験に合格することができました。今回は,そのお礼参りも兼ねての訪問です。

2. 磯崎(いそざき)

◆ 歴史ロマン「白亜の記憶」
続いて磯崎海岸へ。
ここは,中生代白亜紀層の岩礁があり,アンモナイトなどの化石が発見されています。地質学者ならずとも,歴史のロマンを感じずにはいられません。
画家フェルメールが愛した「ラピスラズリ」を思わせる深い青色の海。洗濯板のような黒い岩肌にぶつかっては弾ける白い波しぶき。いつまでも眺めていたくなる美しさでした。


◆ 海風にたなびく大漁旗
磯崎港に足を運ぶと,漁船に掲げられた色鮮やかな大漁旗が海風になびいていました。
こちらの正月の風物詩「大漁旗」は,北海道の職場で出会った方から教えていただきました。私が茨城から来たことを伝えると,
「茨城と言えば,お正月,磯崎港の大漁旗がいいですよね」
と話されました。地元にいながら知らなかった魅力を,県外の方に教わる。そんな再発見も旅の面白さですね。

◆ 自然のパワーを感じる酒列磯前(さかつらいそさき)神社
次は,酒列磯前(さかつらいそさき)神社へ。

鳥居の向こうに広がる太平洋は,まさに絶景。胸がすくような開放感があります。

境内には,宝くじの高額当選者が奉納したという「幸運の亀」の石像があります。触るとご利益があると評判で,この日も多くの方が熱心に撫でていました。


樹齢300年の木々が連なる全長300メートルの参道も,この神社の大きな魅力です。清らかな空気を胸いっぱい吸い込みながら歩くと,心身ともにリフレッシュされます。


◆ 茨城最古・磯埼灯台
磯崎神社の裏手には,1951年に点灯した,茨城県内で現存する最古の灯台「磯埼灯台」があります。地名は「磯崎」ですが,灯台は「磯埼」と表記されるのが興味深いです。
灯台の前面には,磯崎海岸が広がり,背面には住宅街が迫る珍しい風景も,見どころの一つです。

◆ 日帰り入浴「いそざき温泉 ニュー白亜紀」
灯台のすぐ隣には,「いそざき温泉 ニュー白亜紀」があります。今回は湯冷めを避けて入浴はしませんでしたが,塩分を含むアルカリ性の泉質は,散策の疲れを癒すのにぴったりでしょう。

◆ 自然の色に癒される
雪国から帰ってくると,みかんのオレンジ色や花のピンク色など,ふとした場所で,華やかな自然の色に触れられて心が躍ります。


3. 那珂湊(なかみなと)

◆ 水戸藩の別邸跡・湊(みなと)公園
那珂湊駅から10分ほど歩くと,湊公園に到着します。
ここは,かつて水戸光圀が建てた水戸藩の別邸・夤賓閣(いひんかく)があった場所。立派な松は,光圀が兵庫県の明石からわざわざ取り寄せたと伝えられています。現在も,風格ある枝ぶりを見せています。


松の手入れをしていた職人さんから,
「公園の高台から,富士山が見える日もあるんだよ」
と教えていただきました。
この日はあいにく富士山は拝めませんでしたが,筑波山の雄姿を見ることができました。

◆ 風格漂う華蔵院
湊公園近くの華蔵院にも寄ってみました。こちらは,真言宗のお寺です。門が非常に豪華で,思わず足を止めて見入ってしまうほどの迫力でした。



◆ 那珂湊やきそば・「喰い道楽すみよし」
さて,たくさん歩いてお腹も空いてきました。昼食は,前から食べてみたかった「那珂湊焼きそば」を求めて「喰い道楽すみよし」さんへ。
お店に入ったら,他にも美味しそうな料理があり,目移りしてしまいます。私と友人は,それぞれ「海鮮丼セット」を,そして「那珂湊焼きそば」一つ頼み,シェアすることにしました。

運ばれてきた海鮮丼は,調理人さんの丁寧な仕事がわかる一品。お刺身は脂がのっていて,とろけるようでした。すまし汁は,おそらくアンコウの切り身でしょうか,素晴らしい出汁が出ていました。白和えや玉子焼,漬物といった小鉢も,家庭的でありながら洗練された味わいです。
店員さんに
「これは,デザートに食べてください」
と言われた,ころんとした「りんご餅」(白和えの左)が見た目も可愛らしく,とても美味しかったです。

そして,こちらが期待の「那珂湊焼きそば」。
麺がモチモチしていて,ソースはウスターソースのような酸味が効いたさっぱりとした風味。驚いたのは,皿にソースを敷き,その上に麺をのせるという順番で,下のソースと麺を絡めながら食べるスタイルだったこと。

◆ 旅の土産は「宮辰」のわかめ
旅の締めくくりに,お土産も忘れずに。
宮辰さんでわかめを買いました。このわかめが絶品!色,食感,風味の三拍子そろっていて,自宅に帰ってから作ったわかめ汁は,磯の香りが広がる最高の一杯になりました。


これにて,本日の湊線沿線さんぽは終了です。
那珂湊駅の駅猫「ミニさむ」に,
「また来るね」
と挨拶して列車に乗り込みました。

