121記事目 手記|レスキュー薬――8月14日の終末期医療
父の終末期医療。
現在進行形の話です。
2026年6月5日。
父、77歳。
膵臓癌ステージ4、余命6か月。
たぶん、最終ステージ。
それでも、生活は同時に進んでいく。
前回の続きです。
120記事目 進行がかなり早いです。
こちらもとうぞ⇩
■午前8時31分■
双子を保育園に登園させて、帰宅。
最近、妻の統合失調症の調子がすこぶる悪かったのです。
このため、14日(金)は、既にお休みを頂いていました。
金曜は訪問ヘルパーさんの予定。
これを朝イチでキャンセル。
結果、登園から帰宅後に掃除スタート!
たっぷり2時間。
さして広い家でもないのに(笑)。
ごみ捨てから始まり。
朝の茶碗を片付けて、食洗機へ。
洗濯物を洗濯機へ放り込み。
おもちゃを片付けて、掃除機。
ベッドの下の掃除。
トイレの掃除。
妻は・・・コーヒーブレイク(笑)
これ、ふざけてないんです。
調子が悪いと動けない。
優先順位が強制的に変更されてしまう。
自主性が薄くなります。
■父の食べたいもの■
昨日、ドクターから食べたいものを食べて良いと。
さて 何にしようと考えて、
多分あんこだろう、と。
でも、餅は危なすぎる。
父の出身は、寒村。
私も子どもの頃、正月には祖父母の家で、
餅をつきました。
あんこ餅。所謂、大福です。
80年近く前なら、甘いものはきっと特別だったはずで。
あんこは、食べづらいかも。
んー、あ!
水ようかんにしよう。
食べたい時に食べられる。
日持ちもする。
妻にも相談して、それならいいね、と。
それと、写真。
余命宣告翌日、6月6日に撮影した写真。
父、母、弟、私、妻、AさんBさん。

病院で、少しでも気が紛れればと思って。
写真立てもいるなあ。
■一旦、外出、買い物■
午前11時。
この時点で、昼食を作る余力はなく(笑)。
水ようかんと、今日のお昼ご飯を買って帰宅。写真立ても忘れずに。
帰宅後、一休み。
病院の面会時間は午後2時から。
午後1時40分頃、自宅を出ました。
■病院にて■
病室に着くと、弟が来ていました。
弟は、車で2時間半ぐらいの別の都市で暮らしています。
というか、なんで泣いているの?
いや、気持ちは理解できる。
でも、父の隣で涙を浮かべていたら、
「俺、もうダメなのか・・・」
とか、考え出しそう。
父はベッドで左向きに横になり、
目を閉じていました。
■父との会話■
調子どうだい?
水ようかん持ってきたよ。
食べられそうなら、食べてみて。
父は、家の介護ベッドのほうが寝やすいと言っていました。
腕も。
脚も。
顔も。
おそらく、見えない部分も。
全て。
前回会ったのが、8月9日。
この日が8月14日。
たった5日間。
変化が早い。
父へ聞きました。
痛むかい?背中は?
「いや、腹だ。
食べると痛くなりそうで、怖くてな。
食べれないんだ。」
AさんBさんが、幼児で面会できない病院規則だから、写真持ってきたよ。
「おぉ。」
父は手に取って、眺めて。
腕、細くなったねぇ。
「もう、ぜんぜんだ。」
そうそう。
叔父さんに今の状態は伝えるよ。
でも、病院には見舞いに来ないようにするから。
それとも、会っておくかい?
「わかった。見舞いはいらん。」
わかったよ。そういうふうにするから。
その後も、たわいない会話をしながら。
ベッド周りを確認して。
長居するのも大変だろうから、また、来るよ、と残して、病室を離れました。
■確認したもの■
水のペットボトル3本。
ボトル缶のコーヒー、開栓してある。
どうやら、自宅で母が空缶にコーヒーを淹れて持ってきたらしい。
車椅子移動のマグネットが貼ってある。
大きいパックの点滴。
点滴棒の下側に、シリンジあり。
中身はナルペインと生理食塩水らしい。
『2』の電光表示。
ステッカーは、ナルペイン2mm。
痛み→ナースコール→看護師がレスキュー薬注入、の流れらしい。
足の痛みにはロキソニン処方。
それ以外の痛みには、レスキュー薬、かな。
■病棟ロビーの小会議■
帰り際に、母に呼び止められて。
正直、驚きました。
母の口から。
「〇〇葬儀社に行って、見積出したよ。」
私は、父が亡くなってから母が動く、
と思っていました。
受け止め始めた。
そういうことではないのかもしれません。
ただ、
父のいない生活のスタート、現実を回す。
そんなことが、動いたのかもしれません。
ただ・・・・高すぎた(笑)。
ざっくり聞いた金額は、120万〜200万円。
ここは、普通の地方都市。
そして、想定は家族葬。
いやいや。待って(笑)
どうして、そこに聞きに行ったの?
「前に参列したら、料理が美味しくて」
え!?そこ!?
いや、ちょっと。
別の葬儀屋さんにも聞いてみるから、比較して決めてくれる?
私も弟も、母の決めたことに反対しないからさ。
いや、さすがに、ストップかけました(笑)
費用を抑えたいの正直あるけれど。
それ、費用対効果、合ってる??と。
■双子を迎えに■
病院を出たあと、少しスーパーへ買い物。
その後に保育園に迎えに行って。
家に帰って、夕飯作って。
と言っても、力尽きそうだったので、
簡単に食パン、トマト、になりました。
夕飯を作る前に、地域密着の葬儀屋さんへ電話。
見積もりは、ざっくり60万〜100万円。
偶然、社長が対応してくれました。
そして・・・叔父さんに電話。
留守電だった。
「ぱんだです。
父のことで、連絡がありました。
また、電話します。」
さすがに、もう1回ぐらいは掛けておくか。
■LINE会議■
母、弟、妻、私。
特別参加・AさんBさん(笑)
葬儀費用、叔父さんの話を伝えて終了。
明日、葬儀屋さんへ行ってみるとのこと。
今日も色々、重なるなあ。
妻の調子は少し上向いたかな?
いや、落ち着いたぐらいかな?
■おまけ■
写真、Gemini版はこちら。

いやー、AIも迷走する。
見た瞬間に爆笑しました。
