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Vol.7:【蓄電池】って元は取れる?仕組みや費用対効果・メリットデメリットを解説/「住の教科書」緑no+e 環境対策編 第一章:太陽光パネル・蓄電池・V2Hって必要?


緑no+eはSDGs・環境・健康について考える
「住の教科書」


今後の記事の予定や構成は下記をご確認ください。


ピーン・ポーン・パーン・ポーン♪
今回の記事は、単独でも為になる記事だとは思いますが、前回のVol.6を読んでからの方がより理解しやすくなると思います。もし、まだお読みでない場合は先にVol.6からお読みください。


蓄電池をつけるのはまだ早い!!
あと、10年は待った方が良い!!って言い始めたのは確か10年ぐらい前。
太陽光発電の売電収入が高かった頃の話ですね。

さあ、10年は経ちました。
それでもまだ、蓄電池はまだ早い!!っておっしゃられているかたもいます。
否定はしません。
ですが、進化した蓄電池を侮っちゃあいないかい?
勉強不足ではありませんかい?

もちろん、これから蓄電池の購入を検討している方に向けての記事ではありますが、これから蓄電池の販売をする営業の方に向けても面白い内容になると思います!!



■蓄電池を設置するとどんな生活になる?

太陽光発電とセットで本領を発揮する機器

蓄電池という設備は、電気を蓄えられる機能を持った充電装置のことです。
蓄電池は、化学反応を利用してエネルギーを貯蔵・放出します。
電気を貯蔵する為に太陽光発電で発電したエネルギーを利用したり、電気代が安い時間帯に電気を購入するという方法が考えられます。

ただ、私の考え方では既に電気を買うこと自体が問題であると言っているようなものなので、基本的には
太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯蔵し、夜間太陽光発電で発電できない時間帯の電気を賄うためのものとしてご紹介します。


太陽光発電と蓄電池を併用すると、電気をほとんど購入しなくても生活できるのか?

理論的には可能ですが、日本において電気を購入せずとも生活する為には
太陽光発電と蓄電池だと毎日は現実的ではありません。

何故現実的でないか?というと、天気によるからです。
毎日晴れであれば、太陽光発電と蓄電池のみでも電気を購入せず生活は可能ですが、雨が2日以上連続で振ってしまうと2日目に電気を買うしかなくなってくると思います。
(災害時に電気を節約して生活すれば、何とかできなくもないが・・・)

もう一つ理由があります。
それは、日本の消防法において家庭内で設置できる蓄電池の容量が17.76kWh以上の蓄電池は規制の対象になってしまうからです。

太陽光発電が機能しない時間帯を仮に18時~6時までの12時間とした時
その12時間の間で9~12kWhの電力をオール電化住宅では消費することがあります。(家庭による)
純粋に充電満タンの蓄電池が仮に17.76kWhだったとして、12kWhを1日目に消費すると残りは5.76kWh
2日目に太陽光発電が発電せず充電できないとすると、2日目の途中で電池の容量が足りなくなり、不足した電力は購入するしかありません。

それは、どれだけ太陽光発電の容量を多く載せていたとしてもです。
かなりの節約にはなりますし、万が一の保険としての活躍も見込めますが

「太陽光発電と蓄電池のみで完全自給自足をするにはかなりハードルが高い」とお考えください。

(※かなり面倒な手続きを踏めば、家庭内で17.76kWh以上の蓄電池を日本でも設置することは可能ですが、それならV2Hを用意したら良いのでは・・・)


蓄電池設置で追加に必要な機器と説明

※主に太陽光発電を設置して、なおかつ蓄電池も設置することを前提とした説明になります。

スマートメーター
分電盤
などは太陽光発電と一緒です

①蓄電池本体
それはそうですよね!!
細かいことは置いといて、蓄電池本体って何が一番大事かというと
電池の原材料です。
どんな材料で作られた電池なのかが大事ですが、後に詳しく記載します。

②パワーコンディショナー
え?太陽光発電つけるときもパワコンつけるって話じゃなかった?
ってなるかもしれませんが、蓄電池を設置する際のパワコンは2パターン検討方法があるんです。

a.太陽光発電のパワコンを使用しつつ、蓄電池用のパワコンを別で用意する
→単機能型パワコン

b.太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンどちらも同じものを使用する
→ハイブリッド型パワコン

一つ言えることは

太陽光発電を現在利用しており、これから蓄電池を設置しようと考えているご家庭の方は、少なくてもこれから1台のパワーコンディショナーの購入が必須になる。

ということです。
それでは詳しく、パワーコンディショナーの違いについて説明していきます。


■パワーコンディショナーの違いについて

2種類のパワーコンディショナー

蓄電池を設置する際には、セットで必ずパワコンの購入が必要になる。ということですが、そもそも蓄電池のパワコンは大きく分けて2通りあります。
定義としてはめちゃくちゃ簡単

①単機能型パワコン
→蓄電池専用のパワーコンディショナー

②ハイブリッド型パワコン
→1台で太陽光発電と蓄電池のどちらも対応可能なパワーコンディショナー

エコ電池さん引用

先に結論を述べておくと

太陽光発電は持っていて、太陽光発電のパワコンがまだ新しい人
→単機能型がオススメ

太陽光発電と蓄電池をセットで購入する人
→ハイブリッド型オススメ

簡単にそれぞれのメリットとデメリットについて触れていきます

単機能型パワーコンディショナーのメリット・デメリット

〇メリット
・太陽光発電がどのメーカーでも対応が可能。
太陽光発電と蓄電池のメーカーが違っても、問題なく使用できる

・価格的にも若干、単機能型の方が安い

×デメリット
・パワコンには寿命があるので、太陽光発電用のパワコンと合わせて2台分の修理、交換費用が必要になってしまう

・電力のやり取りを1台ではなく2台で行う分、ちょっとだけだが電力のやり取りをする時に変換のロスが出る。
電気って移動する時に熱エネルギー変わっちゃうんですよね。
(そもそも、大型発電所から各家庭にまで届く電気も5%ほど、1年間で約458.07億kWhぐらい無駄にしてるんです。)

・結構大きい分電盤ぐらいのサイズの機器が設置されるので、家の中か外に2台つくのでスペースが必要になる(見た目は好みですが、ゴテゴテはします)


ハイブリッド型パワーコンディショナーのメリット・デメリット

〇メリット
・将来的なパワーコンディショナー交換費用が1台で済むので経済的

・電気の変換効率が高い

・最新の蓄電池を利用できる
最近では蓄電池とパワコンが一体化している商品が販売されたりしています。
また、ハイブリッド型パワコンのみとセットで販売している蓄電池も増えてきています。

・見た目はスッキリ(1台なので)

×デメリット
・古い、もしくは既設の太陽光発電システムに対応できない可能性がある。
(理論的には可能だと思いますが)

今後は単機能型パワコンはなくなり、ハイブリッド型やトライブリット型などの高機能なパワコンが続々と販売されていくんじゃないかなって気がしています。

パワーコンディショナーという機器は、基本的に消耗品です。
ですが、安ければ良い!!ってことではなかったですね。

それでは、Vol.6で説明していたパワーコンディショナーで大事な部分として、
自立運転出力にも注目してみましょう。


蓄電池用パワコンの自立運転出力

自立運転出力の話の前に、定格出力についての注意点としては前回のVol.6にて説明している内容と同じです。
定格出力が2.0kWなら、同時に使える電力がかなり少なく
定格出力が5.0kWとかなら結構色んな家電を同時に使用しても問題がないということ

太陽光発電用のパワコンでは、自立運転出力が「1500W=1.5kW」まで!!とされてました。
ですが、災害用の対策として考えられている蓄電池の場合はそうはいかないですよね。

なので、基本的に蓄電池用のパワコンは太陽光発電用のパワコンよりも
自立運転出力の容量が大きい!!
4.0kWとか5.9kWなど普段通りに生活しても問題ないぐらいの出力を持っているパワコンもあります!!
(※ただし、蓄電池自体の電池容量が小さい場合はすぐに電気がなくなってしまうので注意が必要です。)

こちらの仕様書の一部をご覧ください。

Huawei SUN2000-4_95KTL-JPL1

この通り自立出力(AC)という部分の定格出力が最大4.95kVAと書かれています。
kVA??
VA=Wと考えていてOKです!!気にしない!!

蓄電池用のパワコンはこの自立運転出力が高いから災害時に活躍できるんですね!!

逆に・・・
この定格出力はもちろんですが、自立運転出力が低いパワコンしか使えない蓄電池はちょっと微妙かもしれないということです。

それでは、蓄電池本体にはどのような注意点があるのでしょうか?


■蓄電池選びの注意点①

蓄電池の価格相場は?

騙されない為の基準として価格の相場を知るって大事ですよね。

でも、住宅業界の値段って本当に意味がわからないぐらい表示価格って高いんですよね。
まぁ、仕方ないのかなぁって思う部分もあるんですが、定価で書かれている値段って本当に参考になりません!!
住宅業界の値段の相場は、周りの販売価格に合わせて変動することがほとんどです!!

なので、一般的に蓄電池の価格相場としては工事費用も商品代も入れて

15~20万円/kWh!!このぐらい!!
この幅の広さは、容量が大きいと単価が安くなり、容量が小さいと単価が高くなるということです。
5kWhなら80万円~100万円+税ぐらい
10kWhなら160万円~200万円+税ぐらい
15kWhなら200万円~260万円+税ぐらい

太陽光発電と違って、蓄電池は容量が5kWhならいくら?
10kWhならいくら?という出し方をします。
ただ、ざっくり15~20万円/kWhがどんな蓄電池の性能であろうとも相場ぐらいなんだと思ってもらってOKです

そう・・・どんな蓄電池の性能でも容量が同じぐらいなら、同じぐらいの価格ってちょっと問題なんですよね。

多少は高め安めというのはありますが、同じぐらいの容量で半額!!っていうのはありません。
容量主義なのかな?
ですが、私が蓄電池で一番気にするべきところは

寿命!!だと思っています。


蓄電池の寿命について

蓄電池の寿命ってひと昔前までは13年~18年ぐらいしかなかったんです。
ここに蓄電池が日本でほとんど売れていなかった理由があります。

それは、蓄電池の寿命が迎えるまでに「費用の元が取れない!!」
「コスパが悪い」ってことだったんです。

蓄電池というはそもそも災害時に役立つ可能性が高い!!なので、保険の為に購入しよう!!って人しか購入していませんでした。
元々の値段が高いし、手を出せる人が少なかったのもあります。
上記の相場より10年前は2倍ぐらいの値段している蓄電池もありましたからね。

高いお金を出して購入した蓄電池。
期待している効果が「電気代を安くする為」である場合。
今までは検討に値しない商品だったんです。

しかし、最近の蓄電池は
元のお金を回収しつつ、利益も見込めるようになってきたんです!!

今の電気代のままずっと続けばですが、大体20年ぐらいで元が取れるかなという具合です。
電気代が逆に高騰したらもっと早く元が取れますけどね。
ここに問題があるとしたら、メーカーの保証期間内で元が取れないのがネックかもしれません。

ではまず、蓄電池の寿命ってどう考えたらいいのか?
判断基準になるものは2つ

①サイクル数
②電池の種類

この2つで判断可能です!!
サイクル数というのがわからなかった場合は、その蓄電池の電池の種類で大体判別可能です。

詳しく説明しましょう!


①サイクル数

蓄電池に電気を「充電→放電」を1セットで1サイクルと呼びます。

家庭用蓄電池の場合は太陽光発電で昼間に充電
夜間に家の中で蓄電池の電気を放電して使用
これで1サイクルということですね

サイクル数とは、この1サイクルが何回まで可能ですよという数字になっています。

寿命の短い蓄電池のサイクル数というのは
5000回
6000回
7000回
このぐらいのサイクル数のことを私は指しています

例えば、6000サイクルの蓄電池の場合は1年が365日
1サイクル=1日と考えると
6000÷365=約16年

これだけ見ると結構長持ちでは?と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、最近の蓄電池はこの数字の倍です

12000回のサイクルが可能な蓄電池がたくさん販売され始めたんです

倍のサイクル数ということは、単純に寿命も倍として考えられますよね。
16年ぐらいだった寿命が30年以上も伸びた!!
これは特に盛大に発表されたわけでもなく、静かにいつの間にか突然伸びていました(笑)

カーボンニュートラル宣言を中国やアメリカ、日本がし始めた時ぐらいからなんですよね。
やっぱりカーボンニュートラルビジネスか・・・とは思いますが、このおかげでようやく元が取れるようになってきました!!

ちなみに、皆さんがお使いのスマートフォンもサイクル数ってあるんです。
大体300回~500回とのこと。
これはフル充電→フル放電した場合の寿命だそうです。
この回数だと1年~2年でバッテリー交換ですもんね。
実際に私は今のスマホを4年ぐらい使用してもまだまだ現役です。

余談ですが、スマホの充電って0%まで使っちゃうとスマホ内で電圧がさがり、電池の寿命が縮まってしまうようです。
なので、0%になる前に充電して使うようにしましょう!

サイクル数はご理解いただけたと思いますが、蓄電池のカタログを見てもサイクル数が載っていないこともあり、その場合はどのように寿命を判断したらいいのか?
(今のネット社会では、調べれば大体サイクル数を見つけることもできます)


②電池の種類

蓄電池というのは二次電池というものに分類されていて、充電と放電を繰り返して使える電池のことなんです。

二次電池には今のところ大まかに4種類に分かれてまして
「鉛蓄電池」
「ニッケル水素電池」
「リチウムイオン電池」
「NAS電池」

蓄電池には「リチウムイオン電池」が最近ではよく採用されています。

この「リチウムイオン電池」のサイクル数が6000回~7000回というのが少し前までの主流だったんです。

しかし、最近の蓄電池には
「リン酸鉄リチウムイオン電池」というものが採用されています!!
リチウムイオン電池にもたくさんの種類があるのですが、その中でも「リン酸鉄リチウムイオン電池」というのは
安全性が高く高寿命というのが特徴になっているんです。

実際に家庭用蓄電池以外にはEV車のバッテリーにも採用されていたりします。

この「リン酸鉄リチウムイオン電池」のサイクル数が10000回~120000回程度というのが蓄電池の一般的な認識としてお考えいただいて大丈夫です。


気を付けて!!寿命が違うのに値段は同じ

どんな性能でも値段は同じぐらいと紹介してましたよね

そう、今まさに家庭用蓄電池はちょっとおかしな自体が発生しているんです

サイクル数が6000回でも12000回でも、容量が同じぐらいなら値段も同じぐらい!!

まさになんでやねん!!ってツッコミたくなると思うんですが、今はまだちょうど切り替わり時期なのかもしれませんね。

蓄電池の寿命というのは本当に一番気を付けてください。
投資回収ができるかどうかには、この寿命が一番重要なものかもしれません。


■蓄電池選びの注意点②

相場と寿命はわかった。
しかし、他にも注意するところはないか?

あります!比較するときは寿命以外にもう一つ
表示容量と初期実行容量に違いがある!!ということです。
これは日本産の蓄電池と海外産の蓄電池で表示のルールが違うからだと思うんですが、家庭用蓄電池を購入する時はカタログの大きい文字だけ読んでいてもダメですし、営業マンのこちらの蓄電池の容量は〇〇kWhです!!これだけの容量があれば夜間に電気を購入しなくても大丈夫!!
なんて言葉を信用しないようにしましょう。

では実際にどういうことか?


表示容量と初期実行容量

まず、表示容量というのはカタログとかネットで調べて出てきた蓄電池の容量です。
今回は「住友電工」の「パワーデポ」という商品を例に見てみましょう。
カタログを引用します

表紙と裏表紙
1ページと2ページ
3ページと4ページ
5ページと6ページ

良い商品なんですよ?ですが、画像をご覧になられたら
こちらの蓄電池って容量が「12.8kWh」ってデカデカと1ページ目に書かれてますよね?

これが表示容量です。
パッと見た限り、この「12.8kWh」を家の中で使えるって思っちゃうんですが、それが間違いなんです。

本当に家の中で使える容量っていうのは
「初期実行容量」の方なんです。
そんなのカタログ見てもどこにも書いてないじゃないか!!って方は要注意。

ちゃんと裏表紙に細かい仕様・スペックが書かれているではありませんか!!
裏表紙の左上一般仕様のここ!!

初期実行容量:11.9kWh
この表示容量と初期実行容量って大体1kWh前後違いがあります。
メーカーによっては0.2~0.3kWhぐらいだったりとバラバラではありますが、ほとんど必ずと言っていいほど一般仕様とかの部分に書いてあるので要注意です!!

決して、表示容量で光熱費のシミュレーションをしてはいけません!!

今回のパワーデポの場合は0.9kWhの差があります。
1日は0.9kWhの違いですが
年間にすると天気なども考慮すると約260kWhぐらい

10月、ひと月分の消費電力量と同じぐらい違うんですよ!!
年間7800円ぐらいの差って試算する上でめちゃくちゃ大きいと思います。

蓄電池の値段を比較する時は、この初期実行容量にも注目して試算するようにしましょう!!


■蓄電池選びの注意点③

特定負荷型と全負荷型の違い

これは正直知っている方も多いかもしれませんし、カタログにもキチンと書かれていると思います。
なので、注意というか念の為の解説です。

蓄電池の電力供給タイプには2種類
①特定負荷型
②全負荷型
が存在します。
新築を建てる時に蓄電池を設置するなら、②の全負荷型の蓄電池をお勧めします。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説


①特定負荷型

一般的な特徴
・100Vまでの電圧のみ対応している(エアコンやIHは使用不可の可能性有)
・家屋内の選んだ回路のみに蓄電池の電気を利用可能
・値段は全負荷型よりも安い傾向にあり

〇メリット
・特定回路のみに電力を供給するため、消費電力が必然的に少なくなり、災害時などにも電力切れを起こしにくい。

×デメリット
・大体元が取れるものではない。
→そもそも、特定負荷型は本当に災害に備えるという意味では良いかもしれないけれど、節約しようっていう考えには不向き


②全負荷型

一般的な特徴
・200Vの対応可能(エアコンやIHも対応可能)
・全ての回路に電力を供給する
・定格出力が大きく設定されている

〇メリット
・投資回収が可能の可能性がある
(→選び方や使い方を間違ったらできない)
・災害時でも夜間電気がどこでも使えるようになる
→エアコンが使用可能なのは大きい

〇デメリット
・電力切れを起こしやすい
→定格出力も大きいし、節電せずに使用しているとあっという間に電力切れを起こす可能性は非常に高いです。
・値段は高め(元は取れるとしても、初期投資がきつい)


蓄電池を選ぶときは、使い方をイメージして家庭の状況に合わせて
特定負荷が良いのか?
全負荷が良いのか?
というのを考えましょう。

といっても、私はこれからの時代を考えて全負荷型推しなのは変わりませんが。

また、蓄電池を選んでも使い方を間違えると損をするかもしれません。
蓄電池を利用する際、利用のモード設定というのがいくつかあります。
ちょっとだけ注意が必要です。


モード設定の注意点

商品によってモード設定は様々で、一般的には~という話が難しいです。
ですが、利用の目的を考えカタログを読んでモード設定をするようにしてください。
名前はバラバラですが、ざっとこのようなモードがあります。

・自家消費優先モード
→昼間に太陽光発電で発電した電力にて充電を行い。
夜間に放電して生活の電気を賄う設定。
これが普通だと思うんですが・・・

・売電優先モード
→夜間の安い電力を購入し、その電気で充電を行い。
昼間に放電して売電収入を増やす。
売電単価が高い時代なら良いのかもしれませんが、今からつける方はあまり効果的ではないかと

・防災モード
→充電した電力のうち、半分だけ残しながら蓄電池を利用する設定。
わからなくもない設定。

などなど、機種によって異なりますのでよく注意しながら利用しましょう!!
また、上記の名前は私が勝手につけた名前です。


■蓄電池のライフサイクルコスト

結局元が取れるって言ってたけど、本当にどうなん?
というところだと思います。

めっちゃ簡単に蓄電池で投資回収できるのか?
こちらだけを計算してみましょう。

■LCCシミュレーション条件■
●基本条件
オール電化
4人家族
そこそこ省エネ住宅(年間消費電力を6000kWh/年とする)
太陽光発電利用中の消費電力量は2160kWh/年を平均とする

購入方法は住宅ローン
住宅ローン金利=0.565%(元利均等返済)
借入れ年数35年/ボーナス払い無し

●蓄電池
購入価格:170万円(税込)
ローン総額:1,874,022円
スペック:初期実行容量 9.3kWh
サイクル数:12000回→寿命を一旦33年とする
年間劣化率:0.5%(※実測に基づく設定)
当初年間蓄電量:2720kWh

(パワコンの修理費用は太陽光発電で賄うものとしている)

※こちらはEP Cubeという蓄電池での試算です。

【蓄電池は得するの?ざっくり計算】
合計投資金額:1,874,022円(ローン総額)

①蓄電池の平均劣化率を算出
当初年間蓄電量:2720kWh
年間劣化率:0.5%として
33年間使えたとする(雨の日を考慮すると充放電しない日もあるので)
0.5%×33=16.5%÷2=8.25%
8.25%は33年間の平均劣化率

②蓄電池の33年間平均蓄電量を計算
2720×(100%ー8.25)=2495.6kWh

③33年間の蓄電量を計算
2495.6kWh×33年=82,354.8kWh

④電気料金の算出
蓄電量=電気消費量として計算できるので、33年間の平均電気料金が35円として
82354.8kWh×35円=2,882,418円
2,882,418円ー1,874,022円=1,008,396円

※あくまで机上の空論です

ということで、ざっくり計算してみると
約100万円の利益を生む!!
年平均の利益金額が87,346円なので、投資費用をこれで割ると回収に必要な年数が計算可能です。
実際に計算すると19年ぐらいで元を取れるかなといった感じです。

19年間で元が取れるのは良いとしても、保証が10年間~15年間なので保証期間内では投資回収できないというのはリスクであると考えてください。
細かいことをいうと、蓄電池を利用することで太陽光発電の売電収入は減ります。

【仮に6.5kWぐらい太陽光発電設置した場合】
当初発電量=7800kWh

発電量(劣化率0.4%込/33年間平均)=7285.2kWh

自家消費電力=2160kWh

売電量=5125.2kWh

売電予想金額=5125.2kWh×10.42円=約53,404円/年

33年合計売電=約1,762,332円

33年合計電気代削減効果=2160×35円×33年
=約2,494,800円

利益合計=4,257,132円

上記の計算に蓄電池をプラスすると?

発電量=7800kWh

33年間劣化平均込発電量=7285.2kWh

自家消費電力=2160kWh

蓄電量(平均劣化率込)=2495.6kWh

売電量=2629.6kWh

売電予想金額=2629.6kWh×10.42円=約27,400円/年

33年合計売電=約904,200円

33年合計電気代削減効果=(2160+2495.6)×35円×33年
=約5,377,218円

利益合計=約6,281,418円

こんな感じで売電収入は減りますが、電気代の削減にはキチンとつながります。

といっても、売電収入もFITが終了したらなくなる可能性だってありますからね。


雨の日試算について

太陽光発電の雨の日の試算って事前に考慮された発電量目安とかなんですが、蓄電池のシミュレーションはまだまだ進んでなくて、雨の日も使う計算してるところがほとんどだったり、めっちゃ単純計算で
10kWhを毎日フル充電!!フル放電!!
だから年間蓄電量は3650kWh!!ってやってたりするのはちょっと違うんじゃないかなぁ?って思ってます。

実際に雨の日を考慮すると、年間100日ぐらい雨の日ってあるんです。
太陽光発電で蓄電池を充電しない日が100日あったとしたら?
365日ー100日=265日
12000÷265=約45年
実際にそこまで寿命が続くかは難しいとは思うんですが、45年での試算をしたら200万円近い利益を生む計算になるんですよね。

この辺りは最近気づいたことなので、メーカーと要相談かなと思っています。


■蓄電池のデメリット

良いことばっかりじゃない!!
もちろんデメリットもあります。

私が独断と偏見で考えたデメリットですが
・設置費用が高い
・場所を取る
・とっつきにくい設備
・最近進化してきたところで、実績が少ない
・将来は高騰する
・2025年~2030年の間に全個体電池の蓄電池が販売されるんじゃないか?っていう期待はある。(ただし、その時はまだ高額?)
・発火のリスクがある(電池なので)
・投資回収が保証期間内では不可能

私が思いつく限りのデメリットです。

しかしながら、電気代高騰のリスクや資材高騰のリスクの方が遥かに怖いので
私は基本的に蓄電池の設置は非常にお勧めします!!


〇まとめ

蓄電池の進化は非常に目覚ましいものがあります。

今の蓄電池は災害時の非常用電源としての活躍だけでなく、光熱費削減の強い味方になってくれるでしょう。

しかしながら、購入する前には非常にハードルが高いと思ってしまいますよね。
実際に購入前には検討したいけどわかりにくいと思います。

私の記事を読んだとしても難しくはわからん!!
でも設置を検討してる!!って方は直接お問い合わせください。

お問い合わせはコチラ

カーボンニュートラルを目指しつつ、お財布にも優しい蓄電池。

是非導入を検討してみてはいかがでしょうか?


以上です。
参考になりましたか?

次回は
【緑no+e 環境対策編 第一章:太陽光パネル・蓄電池・V2Hって必要?】
Vol.8:V2Hって元は取れる?
仕組みや費用対効果・メリットデメリットを解説

に続きます!

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