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キャンピングカーで行く西日本の旅⑥島根、広島

前回のつづき

「イッチニ、サンシ、ゴーロク、シチ、ハチ、キュウ、ジュウ......ウェイッ」

早朝5時半頃、キャンピングカー真横から聞こえてきた男たちの低い声。
寝ぼけた状態からだんだん意識がはっきりしてきて、一体何が起きているのかと車窓からこっそり覗くと、そこには10人以上の学生とおぼしき男たちが二人一組になってストレッチをしていた。
繰り返される「イッチニ、サンシ、ゴーロク、シチ、ハチ、キュウ、ジュウ......ウェイッ」

最後の「ウェイッ」が次第に私のツボにはまってきて、面白くなってしまった。
しばらくの間、様子を耳でうかがっていたがストレッチを終えた学生たちはその後、三瓶山の方へ走りに行ったのがわかった。

人のいなくなったのを確認し、車外へ。
見れば向こうの山の麓で走っている姿が見える。早朝練習とはご苦労さんです。運動部の皆さんの頑張り、本当に尊敬します。

昨日は到着したのが夜だったので、そのお姿が見えなかった三瓶山。
朝の澄んだ空気に現れた二つのお山。これは美しい。

しばしその絶景を眺めた後、朝食準備に取り掛かった。
島根のソウルフード、バラパンに普通のロールパンを追加し、ウインナーとゆで卵、ピオーネ(葡萄)、昨日の残りのフルーツジュースに挽きたてのコーヒー。
三瓶山と三瓶高原を見ながら最高に豊かな時間である。

これは外せない

次第に日が昇ってきた。
三瓶山から顔を出す朝日。彩雲が美しすぎる。

朝日を覆っていた雲が流れるとものすごい輝きを放ちはじめ、太陽の塔に次ぐベストショットが撮れてしまった。

早朝練習に励む学生たちからの
これです

朝食の片付けを済ませ7:40に出発。
島根の里山を走り抜け石見銀山を目指した。

オレンジの石州瓦が山陰地方を濃く印象付ける
石州瓦はどれもピカピカで、そして大きなお家が多い

8:10頃、石見銀山に到着。
龍源寺間歩(まぶ)、群言堂が主な目的地だったが間歩までは歩くに遠く、群言堂は早朝のためやっていないので集落を散歩してその雰囲気を味わった。


長濱家小噺
石見銀山到着後、私ひとりトイレに行って出てくると家族の姿がどこにもない。
先に行ってしまったのかと思って、皆が向かったであろう方向にひとり歩き出した。
歩いても歩いても家族の姿は見えない。途中、もう一人で気ままに楽しんじゃえばいいやと割り切って歩いていたが、あまりにも気配がないので夫へ電話をかけるも出ない。
どうしようかなと思いつつ、引き返すのもなんなのでそのまま歩き続けているとしばらくして後ろから驚かすように皆が現れた。
なんでもトイレから出た後の私を尾行していたらしい(約10分間)。

以前、我々に対し「忍者っぽい」と友人に言われたことがあったが、もしかしたら忍者の血が流れているのかもしれない。尾行などされた人によっては憤りを感じる行為かもしれないがここはひとつ、ネタにさせてもらおう。
そんなユーモアが我々には欠かせない。 

完全に尾行されている
いつか自営している古民家ゲストハウスどこにもない家にて
「長濱家展」を開催しようと思っているので実現したら是非遊びに来てください。

朝の石見銀山地区、保育園から子供たちの賑やかな声が響いていた。
民家の庭にはニワトリが放し飼いされていたり、山があって川があって畑があって、現代の日本からひと昔前へタイムスリップしたような感覚になる風景が続く。

しかし、ただの昔ながらの風景とは違う、なにか洗練された空気も感じる。
風情のある街並みの中を登園するお父さんと娘さん。若いお父さんの格好が現代に引き戻してくるなんとも不思議な感覚。地元の方かもしれないが、町に漂う雰囲気から間違いなく若い人たちが移住してきているのだろうなと思った。

手に入れたけど、まだ読めていない松場登美著「群言堂の根のある暮らし」という本も読みたい。
そんな事を強く思いながら、次の場所へ移動を開始。

おみやげ処も営業時間前で入れず

一晩を過ごした西の原駐車場とは違う方向からの三瓶山を拝みながら次は広島の尾道へ。
三瓶山には男三瓶、女三瓶、子三瓶に孫三瓶とあるらしい。いったいどれがどれなのか気になるところ。

どれがどれ三瓶?

山の中を走り続け、尾道に到着。

尾道市(奥には向島の山や町が見える)

尾道についたのがちょうど昼頃なので昼食に尾道ラーメンの店を探す。
と、ここで駐車場問題が発生。ラーメンを目的に探すと尾道駅周辺はどこも車高2.8mが厳しい。
少し外れたところにある場所ならあるんじゃないかと検索をかけてみたところ「村上商店」という店の駐車場が車高を気にせず駐めれそうであり、さらに尾道ラーメンも美味しそうだと目をつけた。

早速向かう。ヤマザキショップの店内にあるラーメン屋さん。
店前の駐車場にもなんとかキャンピングカーを駐めることができた。
ヤマザキショップのレジでまず支払いを済ませてから、ラーメン店ゾーンへ入る。レジ担当のおばあちゃんが良い。
村上家で家族経営しております(たぶん)という感じがほんわかしていて良い。
そして、しばらく待ったのちに運ばれてきたラーメンの惜しみないネギの量に感動。

薄味を好む私からするとスープはなかなかの濃さであったが、男の人が好むだろうなという感じがする。ネギに加え背油ミンチの存在感が満足度をさらに上げてくる。味はもちろんとっても美味しかった。

つづく

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