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更年期で眠れない夜が続いた母が、今はとても元気でいる話

更年期の不調のなかで、「眠れない」は特につらいですよね。疲れているのに眠れない、やっと寝ても夜中に目が覚める……それが毎日続いたら、どうなるんだろう。私は子どもの頃、母を見て感じていました。40〜50代の女性の多くが眠れない状況にあり、50代では約6割が6時間未満という調査結果もあります※1。この記事では、更年期の不眠がどれほど深刻になりうるか、そして回復できるということを、母の体験をもとにお伝えします。

子どもの頃、母は毎日「眠れなかった」と言っていた

母が40代後半になった頃から、様子が変わっていきました。毎日だるそうで、「今日も眠れなかった」という言葉が口ぐせのようになっていました。「突然、背中からガーっと熱が沸き上がってくるんです」と、ホットフラッシュのことを誰かに電話で話しているのを聞いたとき、自分もいつかこんな風になるんだろうなと思っていました。

母は眠れない日が続くうちに、うつ病になりました。ご飯も食べられない、しゃべることも、起き上がることもできない時期がありました。

治療して、回復して、今はとても元気でいる

母はホルモン補充療法や睡眠薬を使いながら、少しずつ回復していきました。母はあの体験を経て、自分の身体をよく知るようになったと思います。疲れる前に昼寝をしておくとか、毎日寝る前に血流をよくするためのストレッチを欠かさないとか、自分なりのやり方で体を整えています。今は80代になりましたが、通信制の大学で学んでいます。本当に楽しそうで、あの頃とは別人のようです。

母の回復を見て、早めに相談することの大切さを感じています。婦人科などに相談してみてほしいです。治療の選択肢は、ホルモン補充療法だけではありません。漢方が合う方もいますし、睡眠薬で体のリズムを取り戻す方法もあります。

更年期が怖かった私が、今思うこと

その経験があったので、私も「更年期になったらきっとしんどい時期が来る」と長いこと思い込んでいました。忙しかった時期に睡眠不足で、なんとなくだるさを感じていたとき、婦人科や漢方クリニックに相談しました。私の場合は漢方が合っていて、だいぶ楽になりました。

私は今、母が苦しんでいた年齢になりましたが、元気に過ごせています。20代のころ、近くで母を支えてきた経験もあるので、同じようにしんどい思いをしている方の、少しでも力になれたらと思っています。更年期は辛いのが当たり前で我慢するものじゃなく、できることがある——母の回復を見てそう思います。


参考文献

※1 厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査」p.171 第71表 https://www.mhlw.go.jp/content/001435375.pdf


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