無敗の怪物シェイドゥラエフをAJ・マッキーは止められるのか?
シェイドゥラエフvs.AJ・マッキーはどうなる?
無敗の怪物を止めるのは「経験」か「圧力」か
2026年9月10日。
京セラドーム大阪で行われる「超RIZIN.5」で、RIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフと、元Bellatorフェザー級王者AJ・マッキーが激突する。
しかも今回は、ただのタイトルマッチではない。
RIZINとPFL、両団体のフェザー級王座を懸けたダブルタイトル戦。
まさに「世界最強決定戦」に近いカードだ。
では、この試合。
一体どうなるのか?
私は、「シェイドゥラエフが序盤にどれだけ圧力をかけられるか」
ここが最大のポイントになると見ている。
まず、シェイドゥラエフとは何者なのか
シェイドゥラエフの恐ろしさは、単純に「強いパンチを持っている」ことではない。
相手に考える時間を与えない。
これが大きい。
シェイドゥラエフは打撃で前に出る。
そして相手が下がれば、さらに距離を詰める。
そこでパンチだけではなく、組み技につなげる。
つまり相手からすると、
「パンチが来るのか?」
「タックルなのか?」
「組まれるのか?」
判断しなければならない。
この判断を一瞬でも間違えると、シェイドゥラエフの攻撃につながってしまう。
実際、シェイドゥラエフはRIZINでクレベル・コイケ、ヴィクトル・コレスニク、朝倉未来、久保優太らを倒しており、2026年4月の久保との再戦も1R TKOで勝利している。
しかも現在まで19戦無敗、全試合フィニッシュ勝利という異常な戦績だ。
一方のAJ・マッキーは「危険な万能型」
ではAJ・マッキーはどうなのか。
こちらも簡単に説明できる選手ではない。
マッキーの強さは、「相手に合わせて戦い方を変えられること」にある。
打撃だけで勝負することもできる。
距離を取って戦うこともできる。
組みついてもいい。
そして寝かせても怖い。
つまり、「この形に持っていけばマッキーが勝てる」という単純な選手ではない。
相手に合わせて正解を変えられる。
ここがシェイドゥラエフにとって非常に厄介だ。
元Bellatorフェザー級王者という実績もあり、大舞台を経験しているという意味では、マッキーの経験値は非常に高い。
この試合で一番重要なのは「1R」
この試合を予想するうえで、私が最も注目したいのが、第1ラウンド。
ここだ。
シェイドゥラエフは序盤からプレッシャーをかける可能性が高い。
ただし、ここで注意したい。
マッキーは、シェイドゥラエフのような「前に出てくる相手」を待ち構えることもできる。
つまり、
シェイドゥラエフ
↓
前進
↓
マッキーが下がる
↓
シェイドゥラエフがさらに追う
↓
マッキーがカウンター
この展開は十分あり得る。
だからシェイドゥラエフは、「前に出る=ただ突っ込む」
ではダメだ。
シェイドゥラエフの勝ち筋
シェイドゥラエフが勝つなら、私はこういう展開を予想する。
① 最初からプレッシャー
まずケージ際までマッキーを下げる。
ここで重要なのはパンチを当てることだけではない。
逃げる方向を限定すること。
マッキーが自由に動ける状態では、危険なカウンターが飛んでくる。
だからシェイドゥラエフは、リング上のスペースを削っていく。
② 打撃を見せてから組む
ここがシェイドゥラエフの大きな武器。
パンチを見せる。
↓
マッキーがパンチを警戒する。
↓
そこで組む。
これを繰り返されると、マッキーは攻撃に集中できなくなる。
「パンチを打ち返そう」と思った瞬間にタックル。
「タックルを警戒しよう」と思った瞬間にパンチ。
この状態を作れれば、シェイドゥラエフがかなり有利になる。
③ グラウンドに持ち込む
もしシェイドゥラエフがマッキーを寝かせることができたら、一気に試合が動く。
シェイドゥラエフはグラウンドでも非常に危険だからだ。
ここでは、「上から殴る」だけではない。
相手がパウンドを防ごうとする。
↓
腕が上がる。
↓
首や腕を狙う。
というように、攻撃を連続させることができる。
では、AJ・マッキーはどう勝つ?
もちろん、マッキーにも明確な勝ち筋がある。
むしろ私はこちらが非常に面白いと思っている。
それは、「シェイドゥラエフを空振りさせること」だ。
シェイドゥラエフは前に出てくる。
その勢いを利用する。
マッキーが距離を少し外す。
↓
シェイドゥラエフが追う。
↓
そこにカウンター。
これができれば、試合は一気にマッキー側へ傾く。
マッキーが絶対にやってはいけないこと
逆にマッキーが避けたいのは、正面からシェイドゥラエフと力比べをすること。
これは危険だ。
シェイドゥラエフは、相手を下がらせる圧力が非常に強い。
そこでマッキーが、「俺も打ち合ってやる」となってしまうと、シェイドゥラエフの土俵に入ってしまう。
マッキーに必要なのは、「勝つために前に出る」のではなく、「勝つために動く」こと。
これが重要になる。
実は「経験vs勢い」の試合ではない
このカードを、「若いシェイドゥラエフの勢いvsマッキーの経験」と見る人もいるだろう。
もちろん、それも間違いではない。
しかし本質はそこではないと思う。
本当のテーマは、「圧力vs対応力」だ。
シェイドゥラエフは、相手に自分のペースを押しつける。
マッキーは、相手の攻撃に合わせて対応する。
だから、シェイドゥラエフが自分の距離を作れるか。
そして、マッキーがシェイドゥラエフのペースを崩せるか。
ここが勝負になる。
私の予想
かなり難しい。
ただ、あえて予想するなら、シェイドゥラエフ勝利
理由は、「相手に対応させ続ける能力」だ。
シェイドゥラエフが怖いのは、一発の破壊力だけではない。
パンチ。
↓
プレッシャー。
↓
組み。
↓
テイクダウン。
↓
パウンド。
↓
サブミッション。
この流れを止めるために、マッキーは常に判断し続けなければならない。
その判断を1回でも間違えると、一気にフィニッシュまで持っていかれる可能性がある。
ただし、マッキーが勝つなら「中盤以降」
ここは非常に重要。
シェイドゥラエフが1Rで倒せなかった場合。
試合が2R、3Rへ進んだ場合。
マッキーの経験が効いてくる可能性がある。
シェイドゥラエフの動きを見ながら、
「このタイミングで前に出てくる」
「この距離で組んでくる」
というパターンを読めるようになれば、マッキーはかなり怖い。
だから、シェイドゥラエフ=1Rが勝負という見方はできる。
実際、元RIZIN王者のクレベル・コイケも、シェイドゥラエフの勝機は1Rにあるという見方を示し、自身はマッキー勝利を予想している。
一番見たいポイント
打撃と組みの駆け引きの勝負
シェイドゥラエフが組みに行くことを警戒しすぎれば、マッキーは打撃を打ちやすくなる。
逆にマッキーが打撃を意識しすぎれば、シェイドゥラエフが組みやすくなる。
つまり、打撃と組みの駆け引きそのものが勝負になる。
これは数字だけでは分からない部分だ。
最終予想
私の予想は、
◎ シェイドゥラエフ
○ AJ・マッキー
勝敗以上に注目したいのは、
「シェイドゥラエフがマッキーをケージ際に追い込めるか」
そして、
「マッキーがそのプレッシャーを利用してカウンターを当てられるか」
この2つ。
もしシェイドゥラエフが1Rから自分の距離を作れれば、TKOまたはサブミッション。
逆にマッキーが序盤をしのぎ、シェイドゥラエフの攻撃を読めるようになれば、判定、あるいは中盤以降のフィニッシュまで見えてくる。
だから、この試合は単純な「無敗王者vs元王者」ではない。
「相手に自分の戦いをさせないのは、どちらなのか」
そこを見ると、試合が何倍も面白くなる。
9月10日。
京セラドーム大阪で、この2人がどんな答えを出すのか。
無敗のシェイドゥラエフが世界にその強さを証明するのか。
それとも、AJ・マッキーが経験と技術で無敗の怪物を止めるのか。
非常に楽しみである。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
武マーシャルアーツ
