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AIに一から教わる異世界ファンタジー 第4回 冒険者ギルドって便利すぎないか?

異世界アニメを見ていると、かなりの確率で「冒険者」が出てきます。

主人公が町に着く。

冒険者ギルドへ行く。

受付で登録する。

依頼を受ける。

仲間とパーティーを組んで魔物を倒す。

そしてギルドに戻って報酬をもらう。

あまりにも普通に出てくるので、私も何の疑問も持たずに見ていました。

ところが、よく考えると妙な組織です。

そもそも冒険者ギルドって何なのでしょう。

冒険者はオンラインRPGから生まれたと思っていた

私は最初、冒険者という仕組みはオンラインRPGから生まれたのだと思っていました。

複数のプレイヤーが集まってパーティーを作る。

戦士や魔法使いなど、それぞれ役割を分担して敵と戦う。

いかにもオンラインゲームから生まれた仕組みに見えます。

ところがAIに聞いてみると、もっと古い。

オンラインRPGが登場する以前から、TRPG(テーブルトークRPG)では、複数のプレイヤーがそれぞれキャラクターを担当し、パーティーを組んで冒険していました。

1974年に登場した『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などが、その代表です。

その後、コンピューターRPGにもパーティーを組んで冒険する仕組みが取り入れられ、日本のRPGにも広がっていきました。

つまり、

「仲間とパーティーを組んで冒険する」という発想は、オンラインRPGよりずっと古かった。

これは少し意外でした。

そもそもギルドとは何なのか

では「ギルド」はどこから来たのでしょう。

こちらは実際に存在しました。

中世ヨーロッパでは、商人や職人などが同業者で集まって組織を作っていました。これがギルドです。

商人のギルドもあれば、さまざまな職人のギルドもありました。

仲間の利益を守ったり、仕事のルールを決めたり、技術や品質を管理したりする。

要するに、同業者の組合と考えると分かりやすそうです。

それなら「冒険者にも同業者組合があっていいじゃないか」と考えれば、冒険者ギルドという名前自体はそれほど不思議ではありません。

ただし、中世ヨーロッパに、異世界アニメに出てくるような「冒険者ギルド」が実在したわけではありません。

ここから先はファンタジーの世界です。

冒険者ギルドは日本で生まれたのか?

ここでもう一つ気になりました。

これだけ異世界アニメに当たり前のように出てくるのだから、「冒険者ギルド」という仕組みは日本のRPGあたりで生まれたものではないか。

そう思ったのですが、これも違いました。

調べてみると、少なくとも1980年にアメリカで発売されたTRPG『DragonQuest』には、すでに「Adventurers' Guild(冒険者ギルド)」が登場しています。

しかも名前だけではありません。

冒険に参加する者同士が契約を結び、手に入れた財宝をどう分配するかといった取り決めにギルドが関与しています。

さらに1985年のコンピューターRPG『The Bard's Tale』にも「Adventurers' Guild」が登場し、冒険者が集まってパーティーを編成する拠点になっていました。

つまり、「冒険者ギルド」という発想そのものは、日本で生まれたわけではなさそうです。

ただし、これが現在の異世界アニメで見る冒険者ギルドとまったく同じかというと、そうではありません。

では、今の異世界アニメの冒険者ギルドは何をしているのでしょう。

異世界のギルドは何でもやってくれる

改めて異世界アニメの冒険者ギルドを見てみると、ものすごく便利な組織です。

まず冒険者を登録してくれる。

仕事を紹介してくれる。

依頼の内容を説明してくれる。

魔物を倒したら報酬を払ってくれる。

冒険者のランクまで管理している。

作品によっては、ギルドカードが身分証明書のように使えることもあります。

さらに、私が見た作品の中には、

倒した魔物の素材まで買い取ってくれるギルドがありました。

牙や皮、角などを持ち込むと査定して買い取ってくれる。

ここまで来ると、同業者組合というだけではありません。

職業紹介所でもあり、役所でもあり、情報センターでもあり、討伐依頼の仲介業者でもあり、買取店でもある。

ずいぶん働き者の組織です。

こうした「何でもやってくれる冒険者ギルド」が、いつ、どの作品で現在の形になったのかは、はっきりしません。

海外のTRPGやRPGにあった冒険者ギルドという発想に、さまざまな作品の中で便利な機能が少しずつ加わっていったのでしょう。

こうした「何でもやってくれる冒険者ギルド」が、いつ、どの作品で現在の形になったのかは、はっきりしません。

海外のTRPGやRPGにあった冒険者ギルドという発想が、さまざまな作品に取り入れられながら、現在の異世界アニメでおなじみの形になっていったのでしょう。

でも、物語を作る側から考えると非常に便利

ここで、なぜ異世界アニメに冒険者ギルドがこれほど頻繁に登場するのか、少し分かった気がしました。

物語を進めるのに、とにかく便利なのです。

異世界へ来たばかりの主人公がいたとします。

普通なら、

どこで仕事を探すのか。

誰が魔物退治を頼むのか。

倒したら誰が報酬を払うのか。

仲間をどうやって探すのか。

倒した魔物の素材を誰に売るのか。

そもそも身元不明の主人公を誰が信用するのか。

一つずつ考えなければなりません。

ところが町に冒険者ギルドを一軒置けば、かなりの問題が解決します。

主人公は、とりあえずギルドへ行けばいい。

これは便利です。

依頼を一つ出せば物語が始まる

しかもギルドには「依頼」があります。

たとえば、

「近くの森で薬草を採ってきてください」

という簡単な依頼を主人公が受ける。

森へ行く。

ところが、いるはずのない強い魔物が現れる。

主人公が倒す。

ギルドへ戻る。

受付の人が驚く。

これだけで一つの話ができます。

さらに冒険者にランクを付けておけば、主人公の成長まで簡単に表現できます。

最初は最低ランク。

依頼をこなしてランクアップ。

やがて誰も受けられないような高難度の依頼を任される。

視聴者にも非常に分かりやすい。

冒険者ギルドは、異世界の住人にとって便利なだけではなく、物語を作る側にとっても便利な仕組みだったわけです。

「ギルド」は本物。でも「冒険者ギルド」はファンタジー

今回調べてみて面白かったのは、現実と創作がうまく混ざっていることでした。

ギルドという組織そのものは、歴史上実在しました。

仲間と役割分担して冒険する仕組みは、オンラインRPGより前のTRPGにまでさかのぼります。

そこへゲームやファンタジー作品のさまざまな仕組みが加わり、現在の異世界アニメでおなじみの「冒険者ギルド」が出来上がっていった。

だから、どこか本当にありそうに感じるのでしょう。

ただ、よく考えると、

仕事を紹介して、

身分を管理して、

魔物退治の報酬を払って、

素材まで買い取ってくれる。

やっぱり便利すぎます。

異世界へ行く予定はありませんが、もし行ってしまったら、とりあえず冒険者ギルドを探すことにします。

次回予告

冒険者について調べていたら、今度は「勇者」が気になってきました。

異世界アニメでは、冒険者とは別に「勇者」が登場することがあります。

でも、考えてみると不思議です。

勇者とは、いったい誰が決めるのでしょう。

職業なのか。

国王に任命されるのか。

神に選ばれるのか。

それとも、魔王を倒した人が勇者と呼ばれるのでしょうか。

そもそも西洋の神話や物語にも、現在の異世界アニメのような「勇者」はいたのでしょうか。

次回は、当たり前のように使っている「勇者」という存在について、AIに一から教えてもらいます。


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