見出し画像

AIに一から教わる異世界ファンタジー 第6回 魔王って、何の王なんですか?

前回は「勇者」について調べました。

勇者がいるとなれば、その次に気になるのは、やはり魔王です。

異世界アニメでは、当たり前のように魔王が出てきます。

勇者が魔王を倒しに行く。

ここまでは分かります。

でも、考えてみると「魔王」とは何なのでしょう。

文字だけを見ると「魔の王」です。

悪魔の王なのでしょうか。

ところがアニメを見ていると、どうも悪魔の王というわけでもなさそうです。

魔族を率いているから魔王。

そんな設定もあります。

では、

魔王=魔族の王

と考えればいいのでしょうか。

AIに聞いてみました。

魔王は悪魔の王ではなかった

まず分かったのは、異世界ファンタジーに共通する「魔王の定義」など存在しないということでした。

ある作品では魔族の王。

ある作品では魔物を従える支配者。

ある作品では特別な力を持った者に与えられる称号。

さらには魔王という存在そのものが何人もいる作品まであります。

どうやら、

魔王=悪魔の王

でも、

魔王=魔族の王

でもないようです。

作品によって違います。

前回の勇者でも同じようなことを書いた気がします。

異世界には、どうも統一規格というものがないようです。

「魔王」という言葉は意外に古い

では、魔王という言葉はRPGから生まれたのでしょうか。

調べてみると、まったく違いました。

「魔王」という言葉には古くから仏教とのつながりがあります。

仏教には「マーラ」という、悟りを妨げる存在が登場します。

日本では「魔王」や「魔王波旬」などと呼ばれてきました。

つまり「魔王」という日本語自体は、ゲームどころか現代のファンタジーよりはるかに古い言葉だったのです。

ただし、仏教の魔王が魔王城に住み、魔族の軍団を率いて勇者と戦っていたわけではありません。

現在の異世界アニメの魔王とは、かなり違います。

そういえば牛魔王がいた

ここで、昔から知っている魔王を一人思い出しました。

『西遊記』の牛魔王です。

牛魔王は孫悟空と戦う強力な妖怪です。

ということは、中国の古典にもすでに「魔王」がいたことになります。

しかも興味深いのは、「魔王」という言葉が必ずしも、

世界にただ一人存在する、すべての魔物の王

という意味ではなかったことです。

私は魔王というと、どうしてもRPGの最後に待っている一人の強敵を想像してしまいます。

しかし、もともと「魔王」という言葉そのものに、「世界に一人しかいてはいけない」という決まりがあったわけではないようです。

魔王はラスボスなのか?

それでも私が魔王を「最後の敵」だと思ってしまうのは、おそらくRPGの影響でしょう。

勇者が旅に出る。

仲間を集める。

魔物と戦う。

そして最後に魔王を倒す。

非常に分かりやすい構図です。

『ドラゴンクエスト』シリーズを見ても、竜王、ゾーマ、デスピサロ、ミルドラース、デスタムーアなど、後に「歴代魔王」「魔王・大魔王」とまとめて扱われる強大な敵が登場してきました。

こうした日本のRPG文化によって、

勇者の相手=魔王

というイメージが広く共有されるようになったのでしょう。

ただし、ここでも注意が必要です。

「魔王」という言葉や悪の支配者という発想を『ドラゴンクエスト』が作ったわけではありません。

昔からあった「魔王」という言葉や、神話・宗教・ファンタジーに登場する強大な敵のイメージなどがゲーム文化の中で組み合わされ、現在おなじみの魔王像が作られていった、と考える方がよさそうです。

ところが今のアニメでは魔王が一人ではない

ここから、また話がおかしくなります。

最近の異世界アニメでは、魔王が一人とは限りません。

何人も出てくる作品があります。

魔王同士が知り合いだったり、魔王同士で話し合ったりする。

元魔王まで出てくる。

魔王候補なんてものまであったりします。

「魔王って、そんなに何人もいていいのか」

と思ってしまいます。

私が見た中では、『転生したらスライムだった件』などは、なかなかのものです。

リムル自身が魔王になりますし、ほかにも魔王が存在します。

もはや魔王は「世界に一人だけいる最後の敵」ではありません。

強大な力や勢力を持つ者たちの称号やカテゴリーに近くなっています。

最初は、

魔王の安売りではないか。

と思いました。

ところが牛魔王まで遡ってみると、そもそも「魔王は世界に一人」という決まりの方がなかったようです。

魔王の安売りは、案外、最近始まった話ではないのかもしれません。

魔王より上はいるのか?

魔王が何人もいるとなると、次の疑問が出てきます。

では、一番強いのは誰なのでしょう。

魔王より上はいるのでしょうか。

これも作品によって違います。

大魔王。

魔神。

邪神。

破壊神。

創造神。

名前だけなら、いくらでも上が出てきます。

実際、『ドラゴンクエスト』でも「大魔王ゾーマ」のように「大魔王」という呼び方があります。さらにシリーズ全体を見れば、破壊神、暗黒神、邪神、地獄の帝王など、魔王とは別の強大な存在も登場します。

つまり、

魔王

大魔王

魔神

邪神

という共通の階級表があるわけではありません。

作品ごとに違います。

魔王より神の方が強い作品もあれば、神を倒す魔王がいてもおかしくありません。

作者が決めれば、それがその世界のルールです。

魔族、魔人、魔神まで出てきた

さらに調べていると、似た言葉が次々に出てきます。

魔族。

魔人。

魔神。

悪魔。

そして魔王。

これをきれいに整理しようとしたのですが、無理でした。

一般的には、魔族は「魔に属する種族や集団」、魔人は「魔の力を持つ人型の存在」、魔神は「魔的な神」、魔王は「魔を率いる王や特別な称号」といった使い分けが考えられます。

しかし、これも作品によって設定が違います。

魔人が魔王になる作品があってもいい。

魔王の上に魔神がいてもいい。

逆に魔王が魔神を倒してもいい。

結局、

「この世界では、そういう設定です」

と言われれば、それまでなのです。

魔王はずいぶん自由な存在だった

今回、魔王について調べる前は、もう少し簡単なものだと思っていました。

魔族の王。

勇者が倒すラスボス。

そのくらいだろうと思っていたのです。

ところが調べてみると、魔王という言葉自体には古い歴史がありました。

仏教にも魔王がいる。

『西遊記』には牛魔王がいる。

RPGでは勇者が倒す強大な敵として定着した。

そして現在の異世界アニメでは、魔王自身が主人公になったり、魔王が何人もいたりします。

どうやら「魔王」というのは、決まった種族の名前でも、決まった職業でもありません。

「この世界で、とんでもなく特別な魔の側の存在ですよ」

と視聴者に知らせるための、非常に便利な言葉になっているようです。

勇者と同じです。

細かい説明をしなくても、

「勇者が現れた」

「魔王が復活した」

この二つだけで、何となく大変なことが起きそうだと分かります。

考えてみれば、ずいぶん便利です。

そして便利だからこそ、いろいろな作品が自由に使い始めた。

その結果、魔王が一人では足りなくなったのかもしれません。

異世界アニメを見ていて魔王が三人、四人と出てきても、もう驚かないことにします。

次回予告

勇者、魔王と調べてきました。

すると今度は、その周りにいる人たちが気になってきます。

魔王の配下には、魔族、魔人、悪魔、魔物など、いろいろな存在がいます。

でも、この違いがよく分かりません。

人間と魔族は何が違うのか。

魔族は生まれつき悪いのか。

そもそも「魔族」という種族は昔の神話にもいたのでしょうか。

次回は「魔族」について、AIに一から教えてもらいます。


いいなと思ったら応援しよう!