「目がつぶれないからお昼寝しない!」と言い張る4歳息子の、まさかの結末。
先日、保育園がお休みの日。 午前中は公園でこれでもかと走り回り、お昼ご飯もしっかり食べた。 これだけ動けばさすがに眠くなるだろうと、息子を布団へ誘ってお昼寝をさせようとしたのだが――息子は「眠くない、眠れない」とごねる。 そこで私が「ひとまず目をつぶれば、自然と眠くなるんじゃない?」とアドバイスした瞬間、息子は胸を張ってこう言い放った。
1. 小さな男の可愛いハッタリに、パパ大爆笑
「僕はね、目がつぶれない子だからお昼寝しないの!」
……目が、つぶれない。
つまり、「僕は(眠くないから)目をつぶりたくない! 目を閉じることができない体なんだ!」という、彼なりの精一杯の強い意志であり、可愛いハッタリなのだ。 大人のように「俺、ショートスリーパーだから目を閉じる必要ないんだよね」みたいなニュンスでカッコつけている姿が、あまりにおかしくて、私はこらえきれずその場で大爆笑してしまった。
私の大きな笑い声に、うつ症状で伏せがちだった妻も、横で少しだけフフッと表情を緩めていた。息子のハッタリは、我が家の空気を一瞬で明るくする力がある。
2. 確かに体力はついた。ついたはずなのだが……
大笑いさせてもらいつつも、私はふと息子の成長を感じていた。
確かに、少し前までなら、公園で午前中あんなに暴れ回ったらお昼ご飯の途中でカックンカックンと船を漕ぎ、布団に入れば数分で爆睡していたはずだ。 それが今では、パパに生意気な口を叩きながらお昼寝を拒否するようになっている。
「本当に体力がついたなぁ……」
そんな風に、息子のたくましい成長に少しだけしみじみしていた。――そう、その直前までの話である。
「お昼寝しない!」と宣言してリビングへ戻り、テレビでお気に入りの動画を見始めた息子。 静かだなと思ってふと視線をやると、ソファの上で、画面を見つめた姿勢のままピタリと動きが止まっている。
近づいて覗き込んでみると、そこには、動画の音をBGMにしながら、気持ちよさそうにスーースーーと寝落ちしている男の姿があった。
3. 【結び】「まだまだ子ども」な寝顔を見つめながら
「目がつぶれない子」の限界は、あっさりと訪れたらしい。
ついさっきまで、大人のような口調でパパを挑発していたくせに、電池が切れたように眠っている姿は、どこからどう見ても、まだまだ幼い子どもだ。
口を少し開けて、ソファに突っ伏して眠る顔。 生意気な言葉を覚えて少しずつお兄ちゃんになっていく寂しさもあるけれど、やっぱり中身はまだまだ子ども。このギャップが、今の4歳という年齢の一番可愛いところなのかもしれない。
さっきは「目がつぶれない」なんて大見栄を切っていたその目を、今はしっかりと閉じて、どんな夢を見ているのだろうか。
「本当に寝ちゃったね」
静かになったリビングで、妻と二人でそんな息子の寝顔をそっと見つめる。妻が病気と闘う日々の中で、張り詰めた我が家の空気をこうして何度も柔らかく溶かしてくれるのは、いつもこの小さな相棒だ。
次に目が覚めたら、すっきりした笑顔の息子に「思いっきり寝てたじゃねえか!」と突っ込んで、また家族みんなでゲラゲラと笑い合おうと思う。
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