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【大学受験】共通テストで失敗する子の理由とその科目毎の対策と進め方 難関国公立・医学部合格を引き寄せる「3つの早期準備」


友達や親に「共通テストって結局、暗記でしょ?」と聞かれたら、自信を持って「違う」と言えますか。


我が子も一時期そうでしたが、ずっとA判定だったのに、ある模試では急に崩れる。
「あんなに勉強してたのに」と周りは驚くのですが、これは運の問題でも、たまたまでもありません。
共通テストという試験の特性を、本番直前まで誤解したまま走り続けた結果です。
理由はいつも同じなので、逆にはっきり分かります。


東大・京大・旧帝大・一橋・東京科学大、国公立医学部クラスを狙うなら、共通テストで必要な得点率はだいたい8割5分以上。

数字だけ見ると、想像より高いと感じる人も多いはずです。

ここでは、その厳しさがどこから来ているのか、そして高1・中3のこの時期から何を積み上げておくべきかを子どもの経験を踏まえて書いていきます。



センター試験とは、根本的に別物

共通テストは2021年、センター試験の後継としてスタートしました。
ただ「後継」という言葉に引っ張られて、中身まで似たようなものだと思い込んでいる人が未だに本当に多い。これが最初のつまずきになります。

センター試験は、平たく言えば「知っているかどうか」を問う試験でした。教科書を読み込み、公式や用語を覚え込めば、それなりの点数がついてきました。共通テストは、そもそもの発想が違います。
問われているのは知識そのものではなく、知識を使いこなせるかどうかです。

数学ⅠAを開くと、いきなり計算式が並んでいるわけではありません。
「太郎さんがこういう状況で、こう考えた」というような、やたら長い文脈がまず提示されます。

英語なら、メールと返信と会議のメモのように複数の文書を並べ、そこから情報を拾い集めて答えさせる問題が定番になりました。
国語の現代文でも、小説と評論を同時に読ませ、両者の関係性を問う複合問題が今や普通に出ます。


この試験が測っているのは、処理速度、情報を組み合わせる力、そして頭の柔らかさです。
これまでの受験勉強では、正直なところ後回しにされがちだった能力です


そしてもう一つ見落とせないのが、時間という制約です。
英語リーディングは80分で6,000語超。
数学も、手が止まった瞬間に時間切れが見えてくるようなプレッシャーの中で解き続けなければなりません。
体力と精神力が、そのまま点数に直結します。



2026年の結果が、それを証明しています

「そんなの脅しでしょう」と思う人のために、最新のデータを見てみましょう。
2026年1月に実施された共通テストは、受験者数464,090人。
ここで起きたのは、科目ごとの難易度差がかなり極端に開いたという現象です。

物理・情報Ⅰ・国語は前年より10点以上ダウン。
一方で化学は11点以上アップ、物理基礎も約10点アップしました。
同じ試験を受けているのに、選んだ科目の組み合わせ次第で明暗がくっきり分かれる。笑い事ではありません。

特に象徴的なのが情報Ⅰです。
新設2年目にあたる2026年度は、平均点が前年から12点以上下がり56点台まで落ち込みました。
初年度は受験生への配慮もあってか比較的やさしめの出題でしたが、2年目からはプログラミング的思考やデータ活用の応用問題が本格化し、一気に難しくなりました。
「初年度は易しく、2年目から本気を出す」というこのパターン、共通テストではよくある話です。
覚えておいて損はありません。
3年目は1年目と2年目の間で落ち着くような難易度に落とし込むと思われますが、それは作問者の肌感や意図であり、受験生の体感とは異なる為、引き続き注意が必要です。

駿台の分析でも、文系の予想平均点は前年比マイナス24点、理系はマイナス30点。
新課程2年目ということである程度の揺り戻しは予想されていたとはいえ、理系のマイナス30点はかなり大きい下げ幅です。

大事なのは、これがたまたま難しかった年の話ではないという点です。
共通テストは今後も、思考力・判断力・表現力をより強く問う方向へ着実に進化していきます。
ここを見誤ると、対策そのものの方向がずれてしまいます。



科目ごとに、壁の高さがけっこう違います

難関国公立を狙うなら、各科目がどれくらいのスピード感で、どんな難易度で解ける必要があるのか、早めに肌感覚を持っておいたほうがいい。
旧帝大クラスの合格者が目安にしている得点率はこのあたりです。

英語は85〜90%。壁になるのは情報量とスピードです。
数学ⅠA・ⅡBCも理系なら80〜90%は必須で、壁は誘導文の読解力。
国語は75〜85%で複合問題への速読精読力が問われます。
理科は80〜90%で概念理解の深さ、地歴・公民も80〜90%で資料読解と判断力がものを言います。

数学については、もう少し踏み込みます。
「計算が速い」「公式を全部暗記している」だけでは共通テストにまったく歯が立ちません。誘導文を読み解きながら、自分が今どのステップにいるのかを常に見失わずに解き進める、いわば文脈思考が必要になります。
これは一朝一夕では身につきません。

「共通テストはマーク式だから、記述式の二次試験より簡単」という誤解もよく聞きますが、完全に間違いです。
二次試験は自分のペースで考えられます。共通テストは時間制限の中でのスピードと正確性が試される試験です。
記述対策特化の受験生ほど、共通テストで崩れます



「高3から本気を出せばいい」が、一番危ない発想

「共通テスト対策なんて、高3になってから本格的にやればいい」
この考え方が、実は一番危険です。

難関国公立志望の受験生が高3の春から夏にかけてやることを考えてみてください。
英語の長文演習、数学の難問対策、理科の深い概念理解、志望大学の二次試験の過去問研究。もうやることは山積みです。
そこに共通テスト対策まで並行してこなすには、高1・中3の段階で基礎の土台が固まっていなければ、物理的に無理があります。


受験の勝敗は、「高3でどれだけ頑張ったか」より今や「高1・高2で何を積み上げてきたか」でほぼ決まります。

難関国公立に現役で受かった生徒たちを見ていて、共通しているのは、彼らは高1の段階から、なんとなく勉強しているのではなく、最終目標から逆算した学習設計を持っていました。

逆に、高2の後半や高3になってから焦り始めた生徒は、どれだけ努力しても最後まで壁を越えられないケースが少なくありません。

とくに英語と数学は複利が効く科目です。

中3・高1で固めた文法・語彙・数学的な思考の基礎は、高2・高3の演習の質をかけ算のように押し上げます。

逆にここがぐらついたままだと、どれだけ問題を解いても砂の上に城を建てているようなものになります。


科目別具体的に何をやるか

理屈はここまでにして、実際に何をすればいいのか、学年別に見ていきます。

・「英語」――ここが崩れると全部崩れます


英語が崩れると全部崩れる、と言っても大げさではありません。
配点も大きく、文系理系問わず全員が受ける科目です。
しかも英語力は数か月で上がるものではありません。
だからこそ、今すぐ動き出す意味があります。

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