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【大学受験】「半数以上はE判定」という残酷で優しい真実 A~Eの本当の意味

毎年8月から11月にかけて、全国の受験生が一斉に同じ表情を浮かべます。それは、模試の成績表を開いた瞬間の、期待と不安が入り混じった顔です。

そして、多くの人が最初に目をやるのが「志望校判定」の欄。

A、B、C、D、E この一文字で、その日の気分が一変する人は少なくありません。

特にE判定が出たとき、「もう終わりだ」と諦めてしまう受験生が後を絶ちません。


しかし、ここで一つ確かめておきたいことがあります。


あなたは「E判定」がどれくらいの人に出ているか、知っていますか?

実は、受験生の半数以上、場合によっては6割近くがE判定を受けているのです。

つまり、E判定は「特別に劣っている人」にだけ出るものではなく、「大多数の受験生が通る通過点」なのです


この記事では、模試の合格判定がどういう仕組みで作られているのか、なぜE判定がこんなにも多く出るのか、そしてE判定を受けた人の中で実際に合格する人はどれくらいいるのか。

データと共に、判定の「本当の意味」をまとめます。



1. 模試判定の基本:A~Eは何を意味するのか

まず、大手予備校の模試判定の基本を整理しましょう。

河合塾の全統模試を例にすると、判定は以下の5段階で示されます。

・A判定:合格可能性80%以上。かなり安全圏と言えます。
B判定:合格可能性65%程度。合格圏内に入っており、実力を出し切れれば受かるレベルです。
C判定:合格可能性50%程度。まさにボーダーライン。一進一退の状態です。
D判定:合格可能性35%程度。厳しい状況ですが、可能性はゼロではありません。
E判定:合格可能性20%以下。現状では合格が難しいとされています。

この5段階を見ると、E判定は「不合格の宣告」のように感じてしまいます。確かに「合格可能性20%以下」という数字は厳しいものです。

しかし、ここで重要なのは「20%以下」であって「0%」ではないという点です。

つまり「今のままでは厳しい」という警告であって、「絶対に無理」ではないのです。

さらに言えば、この判定は「その模試を受けた時点」の学力に基づいています。

例えば8月の模試なら、入試本番の約5ヶ月前の実力で測ったもの。

10月の模試でも、本番の約3ヶ月前です。

つまり、判定は「現在地」の報告であって、「最終結果」の予言ではないのです。


2. E判定は「例外」ではない~~半数以上がE判定という現実


多くの受験生が誤解しているのが、A~E判定が「人数を20%ずつ均等に分けている」と思っている点です。

しかし、これは大きな間違いです。

実際には、E判定を受ける受験生は志望者全体の約50~60%を占めています

判定の中で最も多いのがE判定なのです。

つまり、同じ志望校を目指す10人がいたら、そのうち5~6人がE判定、A判定やB判定を取れているのはわずか1~2人に過ぎないのです。

なぜこんなに偏った分布になるのでしょうか?


それは、判定が「人数」ではなく「合格可能性」で区切られているからです。

合格可能性80%以上がA判定、60%以上がB判定というように設定されるため、結果として合格ボーダーから離れた受験生がE判定に集中するのです。


志望校の合格ボーダーから外れた人がE判定に集まるため、当然E判定の人数は圧倒的に多くなります。

これは統計的に必然の結果です。

したがって、E判定が出たからといって「自分だけが特別に劣っている」と感じる必要はまったくありません。

むしろ「大多数と同じ位置にいる」と受け止めるべきなのです。


3. 判定の精度と限界~~なぜ「A判定でも落ちる、E判定でも受かる」のか

模試の判定は、前年度の入試データに基づいて統計的に算出されています。

河合塾の場合、全統模試の偏差値と過去の合否データを照らし合わせて、ボーダー偏差値を設定しています。

このシステムは中堅~難関大学に関してはかなりの精度を誇っています。

しかし、判定が「統計的に正しい」からといって、個人の合否が100%当てになるわけではありません。

なぜなら、模試の判定には以下のような限界があるからです。

① 模試と入試は別物
模試は「全大学共通の出題」ですが、入試は「各大学の個別問題」です。
特定の大学に特化した対策をすれば、模試の偏差値以上の結果を出せるケースは少なくありません。

② 受験者層の違い
同じ実力でも、模試の種類によって偏差値や判定が大きく変わります。
進研模試は母集団のレベル幅が広く、判定が甘めに出る傾向があります。
駿台模試はハイレベルな受験者が集まるため、判定が厳しめに出やすいです。

③ A判定でも不合格になる人がいる
統計的にはA判定の合格可能性は80%以上ですが、これは「5人に1人は不合格」という意味でもあります。
逆にE判定は「5人に1人は合格する可能性がある」という意味でもあります。


つまり、判定は「確率」を示しているだけで、「個人の運命」を決めているわけではないのです。



4. E判定からの逆転合格~~データが示す現実

では、実際にE判定から合格する人はどれくらいいるのでしょうか。

大手予備校の追跡調査によると、MARCHレベルの大学を志望した受験生の場合、以下のようなデータが出ています。

・8月のE判定→MARCH合格:約12%
10月のE判定→MARCH合格:約8%
11月のE判定→MARCH合格:約5%

8月のE判定なら、10人に1人以上が逆転合格しています。

これは「夏以降にどれだけ伸ばせるか」の余地が大きいからです。

10月以降は時間が限られるため逆転率は下がりますが、それでも一定数の人が合格の壁を突破しています。


学部別に見ると、以下のような差が出ます。

・文系学部のE判定からの逆転合格率:約10~15%。暗記科目(日本史・世界史)の追い込みが効きやすいためです。

理系学部のE判定からの逆転合格率:約5~8%。数学と理科は短期間での大幅な伸びが難しいためです。

また、E判定の中でも「D判定に近いE判定」(偏差値があと3~5足りないレベル)なら、逆転の可能性は十分に高まります。



5. E判定の受け止め方~~「諦める」か「戦う」か


E判定を受けた受験生の心理状態は、おおむね3つのパターンに分かれています。

・パターンA(約30%):「もうダメだ」と諦めモードに入り、勉強量が減り、そのまま不合格になってしまう人。

パターンB(約45%):不安を感じながらも現状維持。可もなく不可もなく、変化を起こせない人。

パターンC(約25%):危機感をバネに行動を変える人。ここに逆転合格者が多い

興味深いのは、E判定を受けた人の約30%がそのまま諦めてしまうという点です。

つまり、「本気で対策を続ける人にとっては、ライバルの3割が勝手に脱落している」ということでもあります。

逆転合格した人に共通する特徴として、以下の3つが挙げられます。

特徴①:秋以降の学習時間の圧倒的な増加
逆転合格者は秋以降に1日9~10時間の勉強を継続しているケースが多いです。

特徴②:過去問を「分析ツール」として使う
過去問を「腕試し」ではなく「分析ツール」として活用し、頻出テーマに集中します。
過去問演習に費やした時間は、不合格者の約2.5倍に及びます。

特徴③:メンタルの安定
「結果」ではなく「過去の自分」と比較し、小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションを維持します。周りのA判定の友人と比較しても意味がありません。1ヶ月前の自分と比べて成長しているかを基準にするのです。



6. 中堅大学以下では「E判定でも受かる」ことも

判定の精度に関して、一つ重要なポイントがあります。

それは、大学の難易度によって、判定の信頼性が大きく変わる」ということです。

中堅~難関大学(日東駒専~MARCH、地方国公立など)では判定の精度は高いですが、中堅未満の大学に関しては「測定不能」と言われています。

なぜなら、中堅未満の大学では合格ボーダーが低く、模試の問題レベルでは学力の差を測りきれないからです。

つまり、そうした大学を志望している場合、E判定が出ても「過去問が解けるなら受かる可能性は十分にある」と考えてよいのです。



7. 判定を正しく読む~~受験生が本当に見るべきもの

ここまでの話をまとめると、模試の判定を見る際に大切なのは以下の3点です。

① 判定だけを見ない
判定の「A~E」だけで一喜一憂するのではなく、偏差値、順位、科目別得点率、正答率とのズレなど、総合的に分析しましょう。
模試は、苦手発見機であり、もっとも実戦的な改善ツールです。

② 「現在地」として受け止める
判定は「今の実力での合格可能性」であって、「最終的な合否」を決めるものではありません。
特に8月や10月の模試では、本番までにまだ十分な成長の余地があります。

③ 時期によって意味合いが変わることを理解する
同じE判定でも、8月に出たのか11月に出たのかで全く異なります。

8月のE判定:すぐに志望校を下げる必要はありません。秋以降の追い込みで逆転する人は約12%います。
11月以降もE判定が続く場合:併願校を増やすなどの戦略調整が必要です。



まとめ:E判定は「不合格の宣告」ではない

最後に、重要なことをもう一度確認しましょう。

・E判定は「合格可能性20%以下」であって「0%」ではない

・E判定を受ける受験生は志望者の半数以上~~場合によっては6割近く

・8月のE判定からMARCHに合格する人は約12%~~10人に1人以上が逆転している

・E判定を受けた人の約30%が諦める~~残りの70%が競争相手

・判定は「現在地」の報告であって、「最終結果」の予言ではない

模試の判定は、受験生にとって非常に重要な指標です。しかし、それはあくまで「指標」に過ぎません。A判定だから安心してはいけないし、E判定だから絶望する必要もありません。

何より大切なのは、判定を受けた後に「どう行動するか」です。

E判定を受けても、過去問を分析し、弱点を潰し、本番に向けて最後まで走り抜けた人の中から、毎年一定数の逆転合格者が生まれています。


あなたが今E判定を受けているのであれば、それは「大多数と同じ位置にいる」というだけの話です。


「大多数」が不合格になるのか、それとも「大多数の中から這い上がる少数」になるのか~~それは、これからのあなたの行動次第です。


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太楼@偏差値45から医学部・難関大へ導く伴走 最後までお読みいただきありがとうございます。

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