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マイケル・ジャクソン被害者の会



1983年から1984年にかけて、この時代は歴代の音楽シーンでも怪物級のアルバムが次々とリリースされた。


Def Leppard『Pyromania』
全米での売り上げ、1000万枚以上
世界での売り上げ、1200万枚以上


Van Halen『1984』
全米での売り上げ、1000万枚以上
世界での売り上げ、1540万枚以上

Journey『Frontiers』
全米での売り上げ、600万枚以上
世界での売り上げ、1000万枚以上

David Bowie『Let's Dance』
全米での売り上げ、400万枚以上
世界での売り上げ、1070万枚以上


Culture Club『Colour by Numbers』全米での売り上げ、約400万枚
世界での売り上げ、1000万枚以上



どのアルバムも、歴史的名盤である。


そして、これらのアルバムには、ある共通点がある………。


それは、全米最高位2位である。


つまりは、全米1位になることができなかったのである。



何故か?



それは、もっと超絶なバケモノが居たからである………。


Michael Jacksonの『Thriller』である。



Michael Jacksonの『Thriller』が凄すぎた。

他の年なら全米1位になっていたはずのアルバムたちが、運悪く同じ時代に生まれてしまったのである。


なんだか理不尽な話である。



では、Michael Jackson『Thriller』の販売枚数を紹介しよう。

Michael Jackson『Thriller』
全米での売り上げ、3400万枚以上
世界での売り上げ、7000万枚以上

全米で 37週間 1位を独占(史上最長)



圧倒的過ぎて、もはや言葉が出ない………。


あえて声を出すなら、

とりあえず、笑っておこう。

「アッハハハハ!、アーッハハハハハハ!」



『Pyromania』と『1984』は、普通の年なら年間No.1になっていても全く不思議ではない。


残念、そこには、Michael Jackson『Thriller』である。


学校のテストで99点を取ったのに、隣の席に100点どころか200点を取るバケモノがいたようなものだ。


これは、同情せざるを得ない………。

しかも、さらにややこしいことに、『Thriller』に収録されている『Beat It』のギターソロを弾いているのは、Van Halenのギタリストである Eddie Van Halen なのである。

つまり、

「Michael Jacksonのせいで1位になれなかった」

のだが、

「そのMichael Jacksonを助けていたのも自分たち」

なのである。

なんとも理不尽な話である………。


ちなみにQuincy Jonesの頼みで、Van Halenのメンバーには内緒でスタジオに来て、30分くらいで録音。

最初はクレジットすら欲しくなくて「誰にも言うな」って感じだったらしい。

しかも、ノーギャラである。



そりゃ言えんよな………。



Def Leppardはさらに翌年、悲劇に襲われた。


ドラマーの Rick Allen は1984年の交通事故で左腕を失ったのである。

普通ならそこでバンド人生は終わりである。

しかし、彼はドラムを諦めなかった。

電子ドラムを駆使し、片腕と両足で演奏できるシステムを作り上げ、再びステージへ戻ってきたのである。

そして、その後に発表されたアルバム『Hysteria』は世界的な大成功を収めた。

Michael Jacksonに1位を阻まれ、

ドラマーは左腕を失い、

それでも立ち上がった。

なんというか、この人たちは本当にロックである………。


※Rick Allenの復活劇については、こちらの記事が素晴らしかったので、興味のある方はぜひ読んでね。





世間というのは、非情である 


1位の名前は覚えている。


しかし、2位の名前を覚えている人は少ない。


これは人間の性である。


例えば、オリンピックの銀メダリストは世界で2番目に凄い人である。


にもかかわらず、人は金メダルばかりを見る。


そして、時に銀メダルを「負けた人」として扱ってしまうこともある。


でも、本当にそうだろうか。


『Pyromania』は1000万枚以上売れた。


『1984』も1000万枚以上売れた。


『Frontiers』だって怪物級のヒット作だ。


彼らは決して敗者ではない。


ただ、相手がMichael Jacksonだっただけである。


人生にも似たようなことがある気がする。


一生懸命頑張っているのに、自分より上がいる。


評価されたとしても、自分より評価されている人がいる。


十分に凄いのに、自分より凄い人が目に入ってしまう。


そして、自分を過小評価してしまう。


でも、それは敗者なのだろうか?


もしかしたら私たちは、自分が2位だったことよりも、「1位が誰だったか」を見るべきなのかもしれない。


もし相手がMichael Jacksonのようなバケモノ級な存在なら、胸を張ってこう言っていい。


「しゃあないやんww」





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詞憧英明 いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。 いただいた応援は、本や資料代など、より面白い記事を書くために大切に使わせていただきます。 これからも「知ることが面白い」と思える記事を書いていきます😊