花びらの散りゆくさまは、ほんとにエモい ~hideさん~
こんにちは。Akiです。
今年の桜が、そろそろ終わりそうですが、お花見、しましたか?
何千回も見ているのに、その美しさにやっぱり立ち止まってしまい、気高く咲き誇るドヤ顔の桜に出会えたことにうれしくなって、お腹がすいて、「花から団子」に流れるのが私のパターンです。
本日は、天国から届いたロックアーティストのhideさん(1964〜1998)の声をお届けします。
生前はロックバンド『X JAPAN』のギタリストで、ソロでも活躍してきたhideさんが、桜にまつわる思い出を語ってきました。
hideさんは抱えていた苦い思い出をとどめておくより、オープンにしたかったようです。
軽い気持ちで、お進みください。
この(霊感)体質になってから、今までよく聞いていた曲や何気なく聞こえたメロディが『心の中のプレイリスト』として利用されるようで、何かがきっかけでプレイリストが脳内でいきなり再生することがあります。
最近は、宇多田ヒカルの『SAKURAドロップス』と、DreamsComeTrueの『めまい』が頻繁に聞こえていました。
この2曲の歌詞の共通するワードは 桜 と、好きだった人との 別れ。
先日の夜も、この歌が聞こえたうえに、私のみぞおちあたりがチクチク痛んできたのです。
私は寝る支度をしていただけなので、あちらの世界の誰かがサインを出しているように感じました。
少し厳しめに声をかけました。
「誰ですか?ご用がなければお引き取りください!」
ったく、やっと気づいてくれた
あっきー、待ってたよ
(右手で左胸を強くつかんで)
痛いんだよ
ったくチクチクするんだ もー
迷彩柄のオールインワンのステージ衣装を着たhideさんが、顔を歪ませてキレ気味に話してきました。
「どうしたんですか?」
あのね、桜を眺めてると胸が痛くなるの
ギュッとつぶされる感覚
なんで?って思い返してたら
俺、桜が散るような別れを
経験していたんだよね
「お別れ…。どなたとのお別れなのか、聞いても大丈夫ですか?」
ん …おばあちゃん
大好きだったんだ
前に観賞した、hideさんをテーマにした映画『TELL ME~hideと見た景色~』のなかで、幼い頃に(元マネージャーの)弟さんと一緒におばあちゃんのところへ行くシーンがあったのと、hideさんが旅立った翌年におばあちゃんが旅立たれたテロップが流れたのを思い出しました。
hideさんは、おばあさまとの関わりが深かったようですが、
「でも、hideさんのほうが先に旅立ってしまった…」
だからだよ!!
(すねるように)
いっつも可愛がってくれててさ…
俺たち兄弟を面倒見てくれてたんだ
あのおばあちゃんがいたからこそ
俺が出来上がった
人生の節目にも
いつも声をかけてくれてた
俺の心をいともたやすく
見抜いてくれている気がしてて
大人になってからも悩んでると
「おばあちゃんなら、なんて言うのかな…」
って誰にも言ってなかったけど
そんなことを思ってた
おばあちゃんがこっちにたどりついたとき
俺は別のところにいたんだけど
猛ダッシュして
おばあちゃんを迎えようとしている
ご先祖様たちの間をかいくぐって
一番前で土下座したの
「おばあちゃん、(先に旅立って)ごめんなさい」
って、ひたすら謝った
背後からはご先祖様たちの冷たい視線を
感じたけれど
おばあちゃんは俺の背中にそっと手を置いた
顔を上げると、おばあちゃんは
俺の顔をまじまじと見つめて
抱きしめてくれた
そんで、ずーっと泣きあった
hideさんは淡々と話していました。
「…やさしいおばあさまですね」
と言おうとしたとたん、夜の公園のようなところで街灯に照らされている満開の桜のビジョンがみえました。
その桜の木の下には背もたれのないベンチがポツンとあり、hide さんはそこに仰向けに横たわっていました。
そよ風が吹いてきて、薄暗い空に向かって飛んでいく花びらたちを眺めて、
花びらの散りゆくさまは
ほんとにエモいね
「エモい、ですね(笑)」
そうそう(笑)
ふふ 使ってみたかったの(笑)
桜が散ったあとに
俺はこの世に別れを告げることになってしまった
だから、桜が咲くと…
(上体をゆっくり起こしながら)
俺の最期が近づいていたのかなって
俺の知らんところで
神の采配とかで
命の期限をそうしたのかなって
今なら割と冷静に考えてしまう
「(hideさんの命日の)5月2日、アルバム制作中で、未発表の曲を抱えていて…。何て言えばいいのか、言葉が見つかりません。そういえば、hideさんの歌の『HURRY GO ROUND』で「春に会いましょう」と歌詞にありましたね」
それはそれ
あの世界観に合う言葉を選んだだけであって
俺の事実とは関係ないよ
偶然そうなっただけであって
結果的にそう捉えるのは疑い深い証拠
俺だって深い深い谷底に落ちるような経験も
這いつくばったリカバリーも体験してきたし
ジェットコースターのような感覚ばかりで
安定感が不足してたかもね
いつも刺激を求めていたわけじゃないよ
ただ、「この(ロックの)世界に
落ち着いてしまったら負け」
の感覚もどこか持っていた
「そうですか…。おばあさまとご自身の経験から、hideさんにとって桜は別れの象徴」
んー 桜吹雪をみちゃうと
意識がえげつなく引っ張られる
そんな感覚です
「うちの周りは、そろそろ葉桜ですよ」
葉桜か… かしわもちだな
そうそう!
(ベンチから立ち上がり、笑顔で)
殿が「今度、かしわもちを振る舞うぞ」と
お声をかけていただいたので
行ってきまーす♪
テンションが急に明るくなりました。
「殿って、あの徳川家康ですか?」
ん ま、殿だけじゃないけど
続きはまたいつか
んじゃ
夜桜の向こう側から急に明るい光が差し込んできました。
hideさんは軽く一礼したあと、ウインクして、光に向かって歩いていきました。
本日は「桜ソング」から、桜にまつわる思い出を語るhideさんの声をお伝えしました。
桜が花ひらく時期に、卒業や入学、年度の切り替えなどを行う国ですから、「桜=出会い、別れ、再生」のような感覚が刷り込まれますね。
満開の美しさよりも、ふと吹かれた風の散り際や舞う様子に、ファンからの想いもあわせて、hideさんの心が動かされたのでしょう。
かしわもちが食べたくなりました。
今日のあなたに、やわらかな春風が吹きますように。
お読みくださり、ありがとうございました。
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