映画「Love Letter」(中山美穂主演)
中山美穂主演の1995年の映画「Love Letter」をNetflixで観た。とても良かった。
先日中山美穂の追悼記事を書いた時には、僕はこの映画を知らなかった。
先日の記事
僕がアメリカのマサチューセッツ州に留学してた間の映画だからだと思う。
その頃はアメリカ人の友人に勧められた1990年代のアメリカ映画に夢中で、日本の映画には無頓着であった。
1990年代のアメリカ映画について
今回、多くの人がこの映画について note に書いているのを目にしたので、さっそく観てみたのだった。
映画のストーリーはなかなかに手が混んでいる。
中山美穂は一人二役である。
中山美穂が扮する主人公が、亡くなった恋人の、今はない昔の住所へ向けて手紙を書くと、来るはずのない返事が来る。
探って行くとそれは自分とよく似た女性から来たものなのだが、それには理由がある。
これだけでも凝っているが、そこに幾つかの伏線が絡みあう。
中山美穂の演技はとてもいい。
前回の記事で、デビュー当時ヤンチャなイメージだった中山美穂がその後清純なイメージに変わったと書いたが、この映画はその2つを結びつけるものに思える。
中山美穂が演じる1人目の主人公は清楚な雰囲気を纏っている。それに対して2人目は、若干だがヤンチャを演じていた頃の中山美穂の感じを残している。
それでいて、2人は容姿だけでなく、仕草などにも共通性がある。
別人だがよく似ているという設定なのだから当然とも云えるが、それを演じ分ける中山美穂は素晴らしい。
そして清楚な方の主人公は、ただ「清楚」とだけでは割り切れない歪さを含んでいる。これは先日触れた1997年の映画「東京日和」へと繋がっていくものであるように思う。
スタンダードな古いラブ・ソングには、恋愛だけでなく、さまざまな感情が込められているように感じてきた。聴く側もそれぞれ思い思いの感情を込める。シンプルなラブ・ソングで、大抵の感情は表せてしまうのだと。
スタンダード「Lover, Come Back to Me」
映画「Love Letter」は構成は凝っているとしても、全体としてはシンプルに切ないラブ・ストーリーであるが、そこには多くのものを込めることができるように思う。その事は伏線で示唆されてもいる。
とても良い映画だと思う。
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