テレワークゆり物語 (4)テレワークは「かわいそう」?
1995年、転勤族の妻だった頃のお話。夫の転勤で、2歳の長女と0歳の次女を連れ、岡山県津山市から愛知県名古屋市へ。仕事はといえば、シャープを退職後、フリーライターとして自宅で原稿を書き、メールで編集部に送信。朝、長女と次女を保育園に見送ってから、パソコンに向かう毎日だった。(今思えば、テレワーク)
ある朝、いつものように、自宅近くで保育園バスを待っていると、バスが遅れていて、別のママさんが心配して、声をかけてくれた。
「会社の出勤時間、間に合いますか?」
「はい。私は、家で仕事をしているので、大丈夫です」
・・・と答えた瞬間、そのママさんの顔が、あきらかに「かわいそう」という表情に変わった。
「ご自宅で仕事・・・それは大変ですね・・・がんばってくださいね。」
どうやら、家計を助けるため、自宅で封筒の糊付けや割りばしの袋詰めなどの内職をしていると思ったらしい。言い訳をするのもややこしそうなので、励ましてくれたお礼のみ伝えた。
パソコンとインターネットを使って自宅で仕事をするという働き方が「当たり前」になるには、あと10年ぐらいかかりそう・・・と思ったことを覚えている。
昨日、仕事で北見市から斜里町への道中。「ナウシカの黄金の草原」のような大麦畑を見ながら(写真)、15年共に働く女性社員に、この話をしたら・・・。
「最近、近所の農家のおじさんに、
『テレワークしてるんだって? すごいねぇ。』
って声かけられましたよ」
世の中は、確実に変わったようだ。10年ではなく25年ほどかかったけど。
