【ベルリン・ホームステイ編】スーツケースを持ったまま、ドアの前で立ち尽くしていた初日のこと
こんにちは!てくてく日和です。
少し間が空いてしまいましたが、数回に分けて、10年以上前にベルリンでホームステイした際のエピソードについて書いていこうと思います。
前回の記事はこちらです。
子どもの頃から憧れていて、いつか絶対実現するんだ!と強く願っていたホームステイ。
学科主催の語学研修への参加を自分の意志で決め、ずっとずっと楽しみにしていました。
でも、いざ行くことが決まり、申し込み〜振り込みまで終えると、急に不安が襲ってきたことを、まるで昨日のことかのようによく覚えています。
結果的には、今でも楽しかった思い出として心に残っているので、あのとき思い切って参加して本当に良かったと思っています。
今日は、忘れもしない、初めてドイツ・ベルリンに降り立った日のことについてです。
初海外、初ホームステイで期待と不安が入り混じる中、大学の同じ学科の子達と空港からステイ先へ向かうときのことでした。
*ステイ先のエリアごとにタクシーに乗り込む
不安と期待でいっぱいの学生約20名と、引率の教授2名を乗せた飛行機は、成田空港からミュンヘン空港へ到着しました。
私にとって初めての国際線でしたが、みんなでゾロゾロと教授の後をついていき、迷子になる心配なくベルリン行きの国内線に乗り継ぎます。
過去一じゃないかと思うくらい、ものすごく揺れたフライトでしたが(揺れすぎて飲み物がコップからこぼれた友達もいました)、無事にベルリンの空港に到着しました。
幸い、誰もロストバゲージに合うことなく荷物を受け取り、教授から翌日の授業などに関する連絡事項を聞きました。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本番です。
「これから、ステイ先のエリアごとに分かれてタクシーに乗ります。」
と言われ、4つぐらいのグループに分かれてタクシーに乗り込みました。
私のグループは、ステイ先がU-Bahnの9番線沿線にあるメンバーで、5人くらいだったかな、と思います。
ひとまず、運転手さんがリストを片手に1人ずつ名前を読み上げたので、とりあえず返事をしました。
そのとき、私が一番最初に呼ばれました。
後から、タクシーを降りる順だったとわかるのですが、ここから、ちょっとドキドキヒヤヒヤ体験がはじまります…!
*20番(家番号)が見当たらない
※10年以上前の記憶を頼りに綴るので、数字などは多少曖昧かもしれません。
乗り合わせた友達と5人で、あーでもない、こーでもないとドキドキしながらタクシーで会話していると、「てくてく(私の名前)」と運転手さんに名前を呼ばれました。
何やら、重厚感と歴史を感じさせる素敵な建物の前で、タクシーは止まりました。
この集合住宅の1軒が、私のステイ先のようです。
「おー!!すごいね!素敵なお家だね!」と、みんなが口々にいう中、私はタクシーを降りて、荷物を受け取りました。
そして、住所が書かれたリストを持った運転手さんと共に、おうちの表札?を探します。20番、20番…。ステイ先の家番号は20番らしい。そこの、何階か。
20番と書かれた入口を探すと、それらしきものが見つかりました。

おお、あったあった。そこで、運転手さんが入口横に書いてある複数の表札みたいな、各階の住人の名前の一覧のようなところから、ステイ先の名前を探します。ところが……
…ない。見当たらない。そんな家は、ない……!
キョトンとする私と、何度も見直す運転手さん。
少しの間があり、右隣の入口の家番号を確認します。
「19」。……合っていそうだよなあ。19の次は20でしょ?でも、ないなあ。
しばらく沈黙があったのち、運転手さんがハッと何かに気づきました。
左隣に目をやり、そちらに小走りで行ったので、私も後をついていくと…
ありました!本物の(といって良いのでしょうか)、目的の20番です!

おそらく、最初に見たのは「20」の下に弓矢みたいな矢印が書いてあって(文字通り、矢印ですよね笑)、「20番は隣です」の意味だったのではないかと思います。正確にはわかりませんが。
運転手さんが表札を確認すると、何軒かあるうちの1軒にステイ先のファミリーネームがありました。ふぅ、これで一安心!と思ったのも束の間、次なる問題が発生します。
運転手さんがブザーを鳴らしてみましたが、無反応。
もう一度鳴らすも、やはり無反応で、お留守のようでした。
大丈夫だよ、のように私に向かって声をかけたあと、ホストファミリーに電話をかけてくださったのですが…応答なし。
「・・・。」……え? 私は頭が真っ白になりました。
スーツケースを持ったまま、見知らぬ土地のドアの前で立ち尽くす。
ふと、後ろのタクシーに目をやると、4人の友達が固唾を呑んで見守っていました。一発目からこんなハプニングがあったので、もしかすると結構不安だったかもしれません。
その時、私はあることを思いました。
「ああ、ステイ先の住所や家族構成を教えてもらった時に、勇気を出してメールしておかなかったからだ……。」
そのせいだったかはわかりません。でも、お世話になるのだから、事前にきちんとご挨拶すべきだよな、と今なら思います。
当時の私は、それができなかったのです。
運転手さんは、「今日到着するって言ったじゃないか!」的なことを独り言で言いながらも何度も電話をしてくださっていると、自転車に乗った女性がスーッとやってきました。
"Guten Tag!(こんにちは!)"
優しそうな、買い物帰りのこの女性が、ホストマザーでした。
運転手さんは、「よかった〜〜〜〜!!!!」というような、ホッとした表情をしてホストマザーと言葉を交わし、私に声をかけてくださったので、私も何度もお礼を言ったのを覚えています。
いやー、初日からものすごくヒヤヒヤしました…!
ひとまず、いろいろと自分の課題は見つかりましたが、忘れられない初日の出来事となりました。
*この時学んだ、大事なこと
この時の一番の学びは、「間違いを恐れず、きちんとコミュニケーションを取ろうとする姿勢は非常に大事だ」ということです。
飛行機のフライトは、遅れることもあります。そのほか、荷物の受け取りや入国審査などでも時間が前後するかもしれません。
けれど、それも含めて「大体何時ごろになりそうです」などは伝えておけばよかったなあ、と強く思いました(基本的なことですよね…)。
今更ですが、大学のプログラムかつ引率の教授が2人もいたのだから、メールの文面や表現に不安があるなら添削してもらえばよかったですよね…!
なんで思いつかなかったんでしょう。
ただ、この時の学びは、昨年ドイツへ短期留学した際にとても役立ったので、ある意味失敗してよかったのかもしれません。
とっても長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます!
