見出し画像

【特別編②】「거든요(コドゥンニョ)と더라고요(トラゴヨ)、何が違うんですか?」日本人に韓国語を教えて気づいたこと

先日の韓国語レッスンで、生徒さんからこんな質問をされました。

「거든요(コドゥンニョ)と더라고요(トラゴヨ)って、何が違うんですか?」

その瞬間、僕は少し考えました。

僕は韓国人なので、この2つを普段の会話では自然に使い分けています。

でも、

「どうしてここでは거든요(コドゥンニョ)で、더라고요(トラゴヨ)じゃないんですか?」

と聞かれると、意外とすぐには説明できない。

韓国語を話せることと、韓国語を分かりやすく説明できることは、全然違うんだな。

実際に日本人の方へ韓国語を教え始めて、そんなことを改めて感じています。

日本語にすると、違いが消えてしまう

거든요(コドゥンニョ)と더라고요(トラゴヨ)は、日本語にすると、どちらも場合によっては

「〜なんですよ」
「〜だったんですよ」

のように訳すことができます。

だから意味だけを覚えていると、

「じゃあ、どっちを使えばいいの?」

となります。

実際のレッスンでも、生徒さんが知りたかったのは単純な日本語訳ではありませんでした。

「意味は分かる。でも韓国人ならどっちを使う?」

そこだったんです。

거든요(コドゥンニョ)は「事情を伝える」感じ

例えば、

오늘은 먼저 갈게요.(オヌルン モンジョ カルケヨ)
내일 일찍 출근해야 하거든요.(ネイル イルッチク チュルグネヤ ハゴドゥンニョ)

「今日は先に帰りますね。
明日早く出勤しないといけないんですよ。」

ここでの거든요(コドゥンニョ)は、

「なぜ先に帰るのか」

という理由や事情を、相手に補足しています。

かなり簡単に言えば、

「実はこういう事情なんですよ」

と相手に背景を伝える感覚です。

더라고요(トラゴヨ)は「実際に経験してみたら」

一方で、

어제 밖에 나가 봤는데 정말 춥더라고요.(オジェ パッケ ナガ ボァンヌンデ チョンマル チュプトラゴヨ)

「昨日、外に出てみたら本当に寒かったんですよ。」

この더라고요(トラゴヨ)は、自分が実際に外へ出て、

「本当に寒かった」

と経験して気づいたことを話しています。

つまり、大きく分けると、

거든요(コドゥンニョ)
→ 相手に理由・事情・背景を補足する

더라고요(トラゴヨ)
→ 自分が実際に見たり、聞いたり、経験して気づいたことを伝える

という違いがあります。

でも、韓国人はこんなことを考えながら話していない

ここが、僕にとって今回いちばん面白かったところです。

僕が普段韓国語を話しているとき、

「これは事情説明だから거든요(コドゥンニョ)」

「これは自分の経験だから더라고요(トラゴヨ)」

なんて考えていません。

自然に出てきます。

だからこそ、生徒さんから

「なぜ?」

と聞かれると、一度立ち止まって考えないといけない。

自分が無意識に使っている母国語を、外国語として勉強している人に説明する。

韓国語講師になってみて、ここが思っていた以上に面白いと感じています。

韓国語が上達すると「意味」より「選び方」が難しくなる

初心者の頃は、

「この単語はどういう意味?」
「この文法は日本語で何と言うの?」

という疑問が多いと思います。

でも韓国語が少しずつ分かるようになると、疑問が変わってきます。

「この2つ、意味は似ているのに何が違うの?」

「どちらを使っても文法的には正しい?」

「韓国人なら実際にはどっちを使う?」

今回のレッスンを通して、

韓国語がある程度分かるようになった次にぶつかる壁は、

「意味」

ではなく、

「選び方」

なのかもしれないと思いました。

「文法的に正しい」と「韓国人っぽい」は同じではない

韓国語には、日本語にすると同じように見える表現がたくさんあります。

でも、実際の会話では状況や相手との関係、話している人の意図によって自然な表現が変わります。

だから、

「間違ってはいない」

けれど、

「韓国人なら、この場面ではこっちを使うかな」

ということもあります。

これは教科書だけを読んでいると、なかなか分かりにくい部分です。

そして僕自身も、生徒さんから質問されることで、

「確かに、なんで韓国人はこっちを使うんだろう?」

と母国語を改めて考えるようになりました。

生徒さんの質問から、僕も韓国語を学び直している

韓国語を教える前は、

「韓国人なんだから韓国語は分かっている」

と思っていました。

もちろん話すことはできます。

でも、人に教えてみると、

「使えること」と
「説明できること」

は別でした。

生徒さんから質問されるたびに、僕自身も韓国語をもう一度考えています。

そして、こういう疑問こそ、このnoteのタイトルである

「テキストにない韓国語」

なのかもしれません。

これからは「韓国人ならどっち?」も書いていきます

これからこのnoteでは、実際のレッスンで出てきた疑問も、個人が分からない形にしながら紹介していこうと思います。

「日本語では同じ意味なのに、韓国語では何が違う?」

「韓国人なら実際にはどっちを使う?」

そんな疑問を、韓国人の感覚から一つずつ考えてみたいです。

意味を覚えるだけではなく、

「韓国人なら、なぜこっちを選ぶんだろう?」

そこまで分かるようになると、韓国語はもっと面白くなると思います。


韓国語を「分かる」から「自然に使える」にしたい方へ

僕は現在、日本人の方にオンラインで韓国語を教えています。

レッスンでは、

「意味は分かる。でも韓国人ならどっちを使う?」
「文法は合っているけれど、もっと自然な韓国語にしたい」
「自分は次に何を勉強すればいい?」

そんな疑問を、一人ひとりの韓国語を見ながら一緒に整理しています。

もし少し興味があれば、noteのメッセージで

「レッスン」

と一言送ってください。

現在行っているレッスンの詳細を個別にお送りします。
質問だけでも大丈夫です。

特別編①はこちら


いいなと思ったら応援しよう!