【バンド編】スーツ姿で卒業を歌う
3月は卒業式の季節ですね。
それと同時に卒業ソングを耳にする時期でもあります。
様々な卒業ソングがある中で、筆者の推しバンド、FIELD OF VIEW(フィールドオブビュー)の楽曲を調べてみました。
その前に、FIELD OF VIEWとは一体どんなバンド?と思われた方へのご説明です。
隠しちゃいないが何を隠そう、FIELD OF VIEWは一度解散しているバンドだ。
95年5月15日に4人組バンドとしてスーツ姿でデビュー。
2枚目のシングル「突然」は、大塚製薬ポカリスエットのCM曲として使用され、ミリオンヒットとなる。また4枚目のシングル「DANDAN心魅かれてく」はアニメ「ドラゴンボールGT」主題歌として、8枚目シングル「渇いた叫び」はアニメ「遊☆戯☆王」の主題歌として、現在まで世界中で愛されている。
バンドは02年に解散。その後メンバーは各々ソロ活動などを開始。ボーカルの浅岡雄也(あさおか ゆうや)さんは03年7月30日にソロデビューしました。以降、精力的に楽曲のリリースやライブ活動、歌詞提供等を行っています。
バンドデビュー25周年となる2020年頃から徐々に動きが活発化し、ボーカル浅岡さんとドラムの小橋琢人(こはし たくと)さんのオリジナルメンバー2人体制でふわっと再活動開始。
2020年にベストアルバム「FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020」を発売しました。
(U-ya asaoka Official Webshopより)
2022年には20年ぶりにシングル「きっと」をリリース。
(Musingより)
(AppleMusicより)
更に、2024年にはオリジナルメンバーのギターの小田孝(おだ たかし)さんが加わり、3人体制で本格的にスーツ姿で再活動しています。
(FIELD OF VIEW Official Siteより)
広く知られた2曲はこちらで視聴できます。
2024年のライブ映像です。
「突然」
「DANDAN心魅かれてく」
KORGが開発したLiveExtreme技術で、このまま再生するだけで高画質高音質の映像が楽しめます。30年後も変わらずCD音源の恐るべきバンドです。
更に、「DANDAN心魅かれてく」は2025年で発売29周年です。何と現在のメンバーでジャケット写真の再現?がありました。
ボーカルの浅岡雄也さんのnoteからどうぞ。
29年前はスーツ姿じゃなかったのに、
29年後にスーツ姿を見せ付けてくるあたり、
やられました…。ハット姿の小田さんを見られるとは思わなかった。これは眼福です。
それを発売日に公開というのも、サプライズでした!
さて、長い説明が終わったところで、いよいよ本題です。
以下、バンド名はFOVと略す。
また、歌詞は歌詞カードから引用する。
一応、FOVの全シングル21枚、オリジナルアルバム5枚、ベストアルバム3枚を確認したのですが、抜けがあるかも知れません。ご了承ください。新たに発見したらまた書こうかな。
1曲目
「Dear old days」
作詞・作曲 浅岡雄也
編曲 徳永暁人
4枚目シングル「DANDAN心魅かれてく」
カップリング曲
96年3月11日発売(ZADLー1053) ZAIN
長らくアルバムには収録されてこなかった1曲です。正直、シングルのタイトル曲よりもこちらの曲の方が好きかも。あまりに「DANDAN心魅かれてく」が有名すぎて、影に隠れがちな名曲な気がする。
先にご紹介した2020年に出されたベストアルバム「FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020」に遂に、収録されました。
待つこと24年、長かった…。
収録、ありがとうございます!
(レコチョクより)
君と過ごした街 遠く離れてゆくよ
いつか ただ 懐かしい風景になるとしても・・・
君からも街からも離れていく、というと卒業して街を出ていくのかな、と思います。
Dear old days 変われない 自分が嫌だった
何故 迷っていたんだろう?
この歌詞にとても共感します。
変われない自分と、迷う自分が嫌、という気持ちがよく分かります。
でもここでは「嫌だった」と過去形になっている。主人公はこの時、今まで住んでいた街から離れると同時に過去の自分とも別れて新たな道へ進む、と決意しているのだな。
守ってばかりじゃ そう 前進※(すす)めない
僕らの旅は続く 終わることなく
数え切れない夢と 想い出を 胸に抱いて
ここで、守りから前に進む、と変化している。変化できたのは、夢と想い出があるから、なのだろうな。
そうか、だから「Dear old days」なのか。
過去を捨てるのではなく、過去を携えたまま新しい生活へと踏み出す決意が表れている。
2021年に発売されたDVD「FIELD OF VIEW 25th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE」(ZABL-5037 ZAIN)では、作詞の浅岡さんと編曲の徳永さん(サポートベーシストとしてライブに参加している)がこの曲について少し語っている。
このトークの後で曲が来るかなと思ったら、歌わないんかい!と突っ込んでしまった(あの流れで歌わないって何?と思ったら、どうやらセトリには入っていたがDVDには未収録なだけ、のようです。残念)。
曲の最後の方には歌声ではなく浅岡さんの地声によるメッセージが入っています。それもまた、卒業にぴったりな内容なのだ(そしてイケボ)。
2曲目
「Dreaming always」
作詞 浅岡雄也
作曲 浅岡雄也・小田孝
編曲 FIELD OF VIEW&池田大介
11枚目シングル「CRASH」カップリング曲
99年3月17日発売(CODA-50033) Beat reC
タイトル曲の「CRASH」がめっちゃロック!なので、この曲に入った時の落ち着いたトーンとの落差が激しすぎて好きです。「紅白歌合戦」の賑やかなエンディングの後に来る、「ゆく年くる年」の静けさ、みたいな。お、我ながらうまい例えができた。
アコギと鍵盤と浅岡さんの声。1番は鍵盤と浅岡さんの声だけで曲が進みます。
浅岡さんにしては珍しく、結構低めで柔らかい声です。そして声が近い感じがする。楽器の音が控えめだから、声だけがより全面に出て聴こえやすいのかもしれないが。
2番からバンドが入る。これはベースがものすごく効いている。後半にストリングスが薄っすら入るところも好きだな。
桜※(はな)の嵐の中歩けば
よみがえるね 想い出たち
本当はずっと居られたらいいと思った
Say Good-bye だけど笑顔で言うよ
Say Good-bye 今が旅立つ時行こう
「桜」と書いて「はな」と読み、「桜の嵐(はなのあらし)」って言葉にしちゃっているところがもう、かっこいい。
満開の桜のトンネルの下で風が吹いて花びらが舞っている中を歩いているイメージ。
良いですね、春ですね。
そしてやっぱり浅岡さん、「言う」を「いう」と発音してるなあ。口語で「ゆう」にならない。そこが好きなのです。
曲は3分4秒という短さ。この短さも、卒業への年月が短いことを表しているような気がする。
もう少し長く聴きたいところだが、潔く次へ向かう決意を出しているのかな。
この曲も未だにアルバムには未収録です。
他にも未収録のカップリング曲で好きな曲があるので、いつか未収録曲をまとめて下さったら嬉しいな。
3曲目
「Beautiful day」
作詞 浅岡雄也
作曲 寺尾広
編曲 池田大介&FIELD OF VIEW
ストリングスアレンジ 篠崎正嗣
15枚目シングル「Beautiflu day」
COCA-50500(Beat reC) 2000年2月23日発売
(レコチョクより)
珍しく、オーケストラとバンドが共演している。そのせいか、より感動が増している曲だ。
はっきり卒業、とは言っていないが、歌詞に「テスト」「制服」が出てくるので、学校を舞台にしているのは確かだ。
とても好きな曲で思い出もあるので、こちらのnoteにも記事を書きました。
テストの紙飛行機 飛ばしたこの場所に
制服を脱いだ見慣れない君が居た
実際やってみたかったけどやれなかった事だなぁ、テストの紙飛行機。理想の場所は屋上から、テストの科目は数学だな(どうせ飛ばすなら点数が悪い苦手科目ですよ)。屋上は常に施錠されていたから行けなかったけれど。教室で飛ばすならギリ大丈夫だったかも?
制服姿ではないのも、卒業した様子が分かる表現だ。卒業後の3月に野暮用で私服で学校に行った時、ちょっと背徳感があってドキドキした思い出があるな。
意外にも、FOVの曲で「誰が聴いてもこれはザ・卒業ソング!」という分かりやすい曲はありませんでした。タイトルに「卒業」が入っている曲もありません(筆者調べ)。
3曲ともはっきり「卒業」や「卒業式」が歌詞に出てくるわけでもありません。
「旅立つ」「旅」「道」「青春」など、卒業をイメージする歌詞が出てきます。そこで卒業を想起させているのだな。
3曲は2月と3月に発売されました。3月に聴いていたり、自分の卒業と重なっていたりするので余計に卒業をイメージさせる曲になっているのかもしれません。
3曲とも偶然にも英語のタイトルです。
仮に日本語に訳してみるとタイトルになりにくいのかも?「懐かしき日々」「常に夢を見続ける」「素晴らしき日」だと微妙だな。うわ、筆者の翻訳センスが壊滅的だと判明しただけだ(曲のタイトルもつけるのが難しい…)。「夢見続けて今も」(3枚目シングル「Last Good−bye」カップリング曲)という別の曲もあるので、若干被ってしまうし。無理に日本語にせずとも歌詞の中からフレーズを取り出すと、タイトルらしくなるのかな。
思うに「卒業」をテーマにした曲で日本語のタイトルをつけようとすると、「卒業」以外の単語の選択肢があまりなさそう、というのも英語タイトルの理由かもしれない。
試しにJASRACのJ-WID作品データベース検索サービスで曲タイトルを「卒業」(完全一致)、対象を「全て」で調べると274件ヒットします。
前方一致、対象「全て」だと990件ヒットします。「卒業」が入っている曲はやはり多いな。
そして3曲とも作詞が浅岡さんです。
これも偶然かもしれないけれども。
「卒業」という単語を使わずに「卒業」を思わせる歌詞を書くのが、もしかしたら作詞家・浅岡雄也のこだわりなのかもしれない。
また、「卒業」を使うとどうしても「学校の」と対象が限定されてしまうが、使わないとそれ以外の卒業、旅立ちや、新たな生活を送る場合にも当てはめて聴く事ができる。
浅岡さんの歌詞には、卒業に限らず新たな一歩を踏み出す人に向けてのメッセージが込められているのだな。
さて、一度はバンド活動から卒業してしまったFOVですが、現在は再活動中で、なおかつライブが決定しています。(今回ご紹介した曲が演奏されるかは不明です)。
FIELD OF VIEW 30th Anniversary LIVEが東京と大阪で開催されます。
大阪は5月10日(土)堂島リバーフォーラム、
東京は5月15日(木)LINE CUBE SHIBUYA。
東京はデビュー記念日に開催です。
チケットは情報こちらのFIELD OF VIEW公式サイトからどうぞ。
(FIELD OF VIEW Official Siteより)
青春時代に聴いてた!懐かしい!と思う方、
どんなバンドなのか気になる!と思う方、
90年代のJ-POP好き!な方、
「突然」や「DANDAN心魅かれてく」や「渇いた叫び」を生で聴いてみたい!方(演奏されるかは不明ですが演奏されなくても行って後悔しないライブが観られます!)、
やだ全員イケオジ!と思われた方、
スーツ好き!な方、
イケボ好き!な方、はこの機会にぜひ!
いつまでも 在ると思うなFIELD OF VIEW
noteより
インターネット情報は2025年3月16日確認。
