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Nano Banana で生成した画像のウォーターマークについて

※2026/01/12 15時 成果物の「所有権」は誰のものか?、を追加しました。


Nano Banana で生成した画像の右下に…

下の画像は、わたし自身の写真を ↓ のようなプロンプトで Gemini の「🍌 画像を作成」で作成したものです。 ※このプロンプトは、大阪の中村天良先生が紹介されていたものをカスタマイズしたものです。

抽象的な水彩画スタイルで描かれた写真の男性の頭部の側面図。鮮やかなオレンジ、青、緑、ピンク、紫、黄色、赤の筆致と飛沫が絡み合い、顔のパーツを形作っている。黒いインクの線が輪郭と詳細を強調し、右下にはインクの飛沫が広がっている。白い背景には、左上に黒いアーティストのサイン「Tomokatsu」がある。力強く、表現豊かなアートワーク。

Gemini の「🍌 画像を作成」で指定したプロンプト
「🍌 画像を作成」で生成された画像

このような Gemini の「🍌 画像を作成」は Nano Banana Pro (Gemini 3 Pro Image:Geminiの画像生成機能) というエンジンが利用されています。

Nano Banana Pro で生成された画像には、↓ のように右下にウォーターマークが配置されています。このウォーターマークは、Nano Banana が勝手に配置しているもので、このウォーターマークを配置しないようにプロンプトで指示しても、Nano Banana はウォーターマークを配置します。

Nano Banana で生成された画像の右下にはウォーターマークが…

このウォーターマークは、↓ のヘルプ記事で説明されているような、生成 AI で生成されたコンテンツであることを示す識別子のようなもののようです。
Gemini アプリの中で「🍌 画像を作成」で Nano Banana を利用したときは、Gemini のロゴが配置されましたが、NotebookLM でインフォグラフィックを生成したときには、NotebookLM のロゴが右下に配置されます。

ウォーターマークは消してもいい?

最近では、いろんなところで Nano Banana を用いて生成された(もしくは、明言されていないものの「用いたと思われる」)画像をいろんなところで見かけます。
しかし、Gemini や NotebookLM を使ったと明言しているにもかかわらず、画像の右下にウォーターマーク(Gemini もしくは NotebookLM のロゴ)が配置されていないものを見かけることがあります。

気になったので、ウォーターマークを消してもいいのかを少し調べてみました…

結論としては、「ウォーターマークを消してはいけない。」のだと、わたしは読み取りました。以下に、そう判断した理由をまとめておきます。

①Google の利用規約に反するから

Google の利用規約を確認してみました。

Google 利用規約の「サービスの不正使用」の項では、「生成 AI のコンテンツを人間が作成したものであると誤解させる行為」を禁止しています。

「ユーザーと Google の関係」→「Google がユーザーに期待すること」→「サービスの不正使用の禁止」

そもそもウォーターマークは、「これはAIが作ったものです」という事実を伝えるための重要な識別子です。これを意図的に消す行為は、「AIが作ったものを、人間が作った(あるいは実写である)と誤認させる」ことにつながり、規約の精神に反すると考えられます。

また、開発者向けの ↓ のページ「Google APIs Terms of Service  |  Google for Developers」の Section 5: Content → e. Prohibitions on Content に以下のような記述があります。

Remove, obscure, or alter any copyright, trademark, or other proprietary rights notices; or falsify or delete any author attributions, legal notices, or other labels of the origin or source of material.

Google APIs Terms of Service  |  Google for Developers
 Section 5: Content → e. Prohibitions on Content

著作権、商標、その他の所有権に関する表示を削除、隠蔽、または改変すること;または、著作者表示、法的通知、その他の素材の起源または出所を示すラベルを偽造または削除すること。

上記の英文を DeepL で日本語に翻訳したもの

Gemini や Nano Banana を利用している分には直接 API を利用しているわけではないのですが、直接 API を叩いていなくても、生成エンジンの仕組み(API を通じて提供されている技術)を利用している以上、その根底にあるルール(API利用規約)の精神は尊重すべきだと考えます。
それ故に、ウォーターマークを削除/隠蔽する行為は、この辺りにも抵触するものだと思うのです。

②削除/隠蔽が「人間中心の原則」ではないから

前項にも関連しますが… 文部科学省が公開している「初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)(令和6年12月26日公表)」の中では、「人間中心の原則」が謳われています。

【概要資料】初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)
一部抜粋

生成 AI の出力はあくまでも「参考の一 つである」「最適解とは限らない」ことを認識するとともに、リスクや懸念を踏まえつつ、最後は人間が判断 し、生成 AI の出力結果を踏まえた成果物に自ら責任を持つという基本姿勢が重要である。

【本体】初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0) ‐ p.7

わたしはこの「人間中心」という言葉を、「人間がAIの結果に責任を持つこと」だと解釈しています。AI で作ったものを「自分がゼロから作った」かのように見せることは、責任ある姿勢とは言えません。
むしろ、「これはAIの力を借りて作成したものです」と正しく開示することこそが、情報リテラシー教育において示すべき誠実な姿ではないでしょうか?

成果物の「所有権」は誰のものか?

ここで、一つの疑問が浮かびます。「Nano Banana で生成した画像の権利(所有権)は誰にあるのか?」という点です。

Google の生成 AI サービスに関する追加利用規約によれば、基本的には

Google の一部のサービスは、ユーザーによるオリジナル コンテンツの生成を許可しています。Google がそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません。

Google 利用規約 – ポリシーと規約 – Google 
→ Google サービス内のコンテンツ → ユーザーのコンテンツ

といった旨が記されています。つまり、Google が Nano Banana で生成したものについて「この画像は Google のものだ」と主張することはありません。

しかし、「自分のものだから何をしても自由(ウォーターマークを消してもいい)」と考えるのは早計です。権利を持つということは、同時にその成果物が世の中に与える影響に対して「責任を負う」ということでもあります。

先述した「人間中心の原則」に立ち返れば、権利を主張するのであればこそ、その生成プロセス(AIを利用した事実)を透明にすることが、所有者としての誠実な態度ではないでしょうか?

最後に

わたし自身、↓ の記事で NotebookLM で出力したインフォグラフィックを、Gemini アプリ(Nano Banana)で再編集したことに触れました。

このように NotebookLM で出力した画像を Gemini で再編集した際、ロゴが少しぼやけて不鮮明になってしまったことがありました。「見えにくいから消してしまおう」ではなく、私は Canva を使って、その上から鮮明なロゴをわざわざ配置し直しました。👍

規約を「守らされるもの」として捉えるのではなく、AI と共存していく上での「誠実さの証」として残す。そんな向き合い方が、これからの教育現場には必要なのではないかと感じています。

わたしの上述したような Google の利用規約の解釈の仕方が間違っているのかもしれませんが、冒頭のように、ウォーターマークを削除/隠蔽しようとする人、その方法について解説している人がいることも事実です。
あなたは、どのように対応するのが正しいと思いますか?🤔

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