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仕事に「意味」を感じるのは、どんな時だろうか?Googleの研究と、私が現場で見つけたもの

はじめに

Googleのプロジェクト・アリストテレスでは、「Meaning(仕事の意味)」が、高い成果を上げるチームに共通する要素の一つとして挙げられています。

仕事に意味を感じられること。

一見すると当たり前のように聞こえるかもしれません。

しかし私は、この要素が人の行動に与える影響は想像以上に大きいのではないかと感じています。

なぜなら、振り返ってみると、私自身がクレーム対応という仕事に向き合えた理由も、そこにあったように思うからです。

困難な役割に「私がやりたい」と思えた理由

クレーム対応は決して楽な仕事ではありません。

感情的なお客様と向き合うこともあります。

難しい判断を迫られることもあります。

時には、自分自身が矢面に立つこともあります。

精神的な負荷も決して小さくありません。

それでも私は、その役割を避けたいとは思いませんでした。

むしろ、

「誰もやらないなら、私がやりたい」

そんな感覚の方が強かったように思います。

なぜだったのか。

若い頃はうまく説明できませんでした。

しかし今振り返ると、その仕事に意味を感じていたからなのだと思います。

「私だからできる」という存在意義の発見

問題が解決されないまま残る。

誰も判断しない。

お客様は不満を抱え続ける。

職場の空気も重くなる。

私はそうした状態を放置することが苦手でした。

普段の私はどちらかといえば慎重な性格です。

失敗を避けたいと思うこともあります。

リスクを考えることもあります。

ところが問題が発生すると、その慎重さがどこかへ消えてしまう。

代わりに、

「誰かがやらなければならない」

という感覚が前に出てくるのです。

今から思えば、その性格はクレーム対応に向いていたのかもしれません。

そしてもう一つ、自分の中で大きかったことがあります。

それは、

「クレーム対応なら片山」

と言われるようになったことです。

それは決して立派な肩書きではありません。

しかし私にとっては、自分の存在意義を感じられる役割でした。

誰でもできるわけではない。

自分だからできることがある。

その感覚が、私を前に進ませていたのだと思います。

仕事の意味とは、自分の存在価値を感じる積み重ね

私は、仕事の意味とは、自分の存在価値を感じられる瞬間の積み重ねなのではないかと思っています。

自分が誰かの役に立っている。

自分の強みが活かされている。

自分だからできることがある。

そんな実感が生まれた時、人は仕事に意味を見出すのではないでしょうか。

そして、その意味は個人の内側だけで生まれるものではありません。

心理的安全性。

信頼性。

構造と明確さ。

Googleが挙げた他の要素と同じように、組織の中で育まれていくものでもあるのだと思います。

組織と個人の双方から「体験」を問い直す

近年、多くの企業がEmployee Experience(従業員体験)やWorkplace Experienceに注目している背景にも、この「意味」の問題があるように私は感じています。

人は給与や制度だけで働いているわけではありません。

自分の役割が認められる。

自分の強みが活かされる。

自分の仕事が誰かの役に立っていると感じられる。

そうした体験が、人と仕事との関係を変えていくのだと思います。

そして私は最近、もう一つの問いを持つようになりました。

こうした考え方は、組織だけでなく個人にも応用できるのではないか。

もちろん、まだ整理の途中です。

ただ、どれだけ優れた制度や仕組みがあっても、それを受け取り、行動するのは一人ひとりの個人です。

そう考えると、組織で起きていることを個人に置き換えて考えてみることにも意味があるように思えます。

組織は人にどのような体験を提供できるのか。

そして私たちは、自分自身にどのような体験を提供できるのか。

その問いについても、今後少しずつ考えてみたいと思います。

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