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クレーム対応が上手い人は、なぜメンタルが強いのか

はじめに
「あの人、どうしてあんなに落ち着いていられるんだろう」——難しいお客様の対応を見ながら、そう思ったことはありませんか。怒鳴られても動じない、謝り続けても疲れない。あの人たちは、特別なメンタルを持って生まれたのでしょうか。そうではないとしたら、何が違うのか。

強いのではなく、「受け取り方」が違う

クレーム対応が上手い人は、メンタルが強いのではありません。お客様の言葉の「受け取り方」が、根本的に違うのです。

怒鳴られたとき、多くの人は「自分が攻撃されている」と感じます。それは自然な反応です。でも、クレーム対応が上手い人は、同じ場面で「このお客様は、今とても困っている」と読んでいます。怒りの矛先が自分に向いていても、その怒りの正体は「困っている自分を助けてほしい」という叫びだと知っているのです。

これは、生まれつきの鈍感さではありません。傷つかないのではなく、傷つく場所をずらしているのです。「自分への攻撃」として受け取るか、「助けを求めるサイン」として受け取るか。その一点が、対応後の消耗度をまったく変えます。

弱いから傷つく、強いから傷つかない——そういう話ではありません。あなたが傷ついているのは、それだけ真剣にお客様と向き合っているからです。

「怖い」が消えた日のこと

ホテルで働いていた頃、私はクレームが来るたびに胃が痛くなっていました。お客様の声が荒くなる気配を感じると、体が固まる。そういう時期が、確かにありました。

変わったのは、あるベテランの先輩の言葉でした。「怒っているお客様は、まだここにいてくれているんだよ。何も言わずに去った人より、ずっと信頼してくれている」と。

その日から、見え方が変わりました。怒鳴られることへの怖さが、少しずつ「この方は何を困っているのか」という問いに変わっていった。怖さが消えたのではなく、怖さより先に「知りたい」という気持ちが来るようになったのです。

もし、あなたの職場のクレーム対応に「なんとなくいつも同じパターンで消耗する」と感じているなら、それは対応の設計を見直すサインかもしれません。気になった方は、ぜひコメントで教えてください。

まとめ

クレーム対応が上手い人が強いのは、傷つかないからではありません。傷つく場所を「自分への攻撃」から「お客様のサイン」へとずらす視点を、少しずつ身につけてきたからです。その視点は、誰でも育てられます。

もしこの記事を読んで「うちのリーダーにも知ってほしい」と感じたなら、ぜひシェアしてみてください。現場の声は、いつも静かに届いています。

あなたが今日、お客様の前で踏ん張った一瞬が、この組織のブランドを守っています。それはリーダーの言葉よりも、ずっとダイレクトに信頼を積み上げています。

今日もお疲れさまでした。

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──────────────────────────────────── 片山俊也 | Workplace Experience Adviser

ホテル・航空・金融の現場で30年。EX統合モデル(職場体験価値設計)をベースに、組織と個人の信頼資本を育てるコンサルティングを行っています。

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