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「マニュアル外」の対応が、信頼を生む瞬間

はじめに

お客様に何かをしてあげたいと思ったとき、「でもマニュアルにないから」と自分を止めたことはありませんか。その一瞬の迷いの中に、実は信頼をつくる大きなチャンスが隠れています。現場で長く働いてきた経験から、その話をさせてください。

マニュアルが守るものと、届かないもの

マニュアルは大切です。品質を一定に保ち、誰でも同じ水準のサービスを提供するための設計図です。それがあるから、お客様は安心してサービスを受けられる。その価値は本物です。

ただ、マニュアルが設計できるのは「想定の範囲内」だけです。お客様の感情、その日の体調、旅の背景、抱えている事情——そういったものは、どんなに精緻なマニュアルにも書き切れません。

信頼が生まれるのは、想定の外側です。マニュアル通りの対応はお客様の期待を「満たす」ことができます。でも、期待を「超える」瞬間は、必ず人の判断から生まれています。

ホテルで学んだ、あの一夜のこと

ホテルで働いていた頃、深夜に一人でロビーに座っているご年配のお客様がいました。チェックアウトは翌朝のはず。声をかけると、「眠れなくてね」とだけおっしゃいました。

マニュアルにその対応は書いていません。でも、そのまま通り過ぎることが正しいとも思えませんでした。少しだけお話を聞き、温かいお茶をお持ちしました。翌朝、そのお客様はフロントに来て、「昨夜は助かりました」と言ってくださいました。

お客様の「本当の要望」は、言葉の外にあることが多いのです。それに気づいて動けるのは、マニュアルではなく、目の前の人を見ているスタッフだけです。

もし、あなたの職場のクレーム対応にパターンがあると感じたなら、それはWXP設計を見直すサインかもしれません。気になった方は、ぜひコメントで教えてください。

まとめ

マニュアルは土台であって、ゴールではありません。その外側で何をするかが、お客様との信頼をつくるかどうかを決めます。

もしこの記事を読んで「うちのリーダーにも知ってほしい」と感じたなら、ぜひシェアしてみてください。現場の声は、いつも静かに届いています。

あなたが今日、お客様の前で踏ん張った一瞬が、この組織のブランドを守っています。それはリーダーの言葉よりも、ずっとダイレクトに信頼を積み上げています。

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─────────────────────────────────── 片山俊也 | Workplace Experience Adviser

ホテル・航空・金融の現場で30年。EX統合モデル(職場体験価値設計)をベースに、組織と個人の信頼資本を育てるコンサルティングを行っています。

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