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語学学習とEQ

最近考えていることなのですが、語学学習においては、「自分の感情」をうまく理解していくことが大事なのでは、と感じています。今回はこのあたりの話をします。

メタ認知

まず、「メタ認知」について。

メタ認知はとても重要な能力です。メタ認知ができないとどうしても、「目の前に映る事物や現象しか理解できない」という視野の狭い状態になりますし、それは判断や行動の甘さに直結します。「権威性のある人がオススメしているからそれをする」とか、「みんながこぞってやっていることだからそれをする」などが判断の甘さの典型であり、そのような発想になってしまう原因がメタ認知の甘さにあることは、言えるはずです。

さて、語学学習でいうならば:

  • あなたはなぜ語学学習をしようという考えに至ったのか

  • あなたはなぜ継続できないと不安になるのか

  • あなたはなぜインフルエンサーの意向を気にするのか

  • あなたはなぜネイティブが何をしているのかが気になってしまうのか

あたりを、鳥の視点で俯瞰的に、自分自身を空から眺めるように見直してみるのがいい、ということになります。僕が思うに、それができていないというか、そもそも「メタ認知をする」という発想になっていない、という人のほうが多数派なのではないかなと読んでいます。「誰かの言われた通りにする」というのは、一見すると素直なよいこの行動であるように感じられますが、そこには、メタの視点がありません。

僕はよく、「楽しいから語学学習をする」というのが語学学習のもっとも幸せなパターンであり、それが理想である、と言っているのですが、「語学学習をしているのは、語学学習が楽しいからだ」というのはまさに、100点満点のメタ認知の結果であるといえそうじゃないですか。自分がなぜその行動をしているのかを理解していて、なおかつきれいに言語化できているわけですし、流れがとてもキレイです。

EQについて

ここでEQの話が来ます。EQとは、自分自身の感情を理解し、そして時にそれを利用する能力の程度のことであり、1990年にピーター・サロベイとジョン・メイヤーによって提唱されました。すでに説明したメタ認知の能力は、EQの中の一部の能力であると解釈していいはずです。

そして、EQはIQとは異なり、後天的に鍛えることができるとされています。メタ認知の能力も当然例外ではなく、普段日頃から意識することで、その能力を鍛えることは可能です。僕もそれを意識しています。

すでに説明した、「楽しいから語学学習をする」というのはまさに、喜怒哀楽(感情)のの感情を本人が認識・理解し、それ内発的動機づけとして活用しているという結果ですよね。その方向でやっていくことが楽しいと理解している、そして、その感情を燃料にして青天井でやっていくことに意味があると本人が感じているという姿はまさに、高いEQを発揮している結果になるはずです。

コンプレックス

EQを発揮できていない、メタ認知できていない状態というのはとどのつまり、「自分がどのように感じていて、どのような感情に突き動かされているのかわからない」という状態になるわけですが、それは「コンプレックス」のことです。英語学習などの語学学習でもコンプレックスは根深く、よくわからない拗れた感情を打ち消すために、語学学習で消耗している人はいます。

メタ的に把握できないことがなぜまずいのかについてはすでに述べましたが、それをもう少し書き下すと、「感情や印象の赴くままに流され、そして溺れてしまうから」になります。プロスペクト理論とかで、人間はプラスを獲得するよりもマイナスを回避する方向に流れる、みたいな話がありますが、自分自身の感情がいまどうなっているのかという理解がなくなればなくなるほど、コンプレックスがどんどん拗れて意味不明な事態になります。

※コンプレックスがこじれて英語学習がおかしくなる、という話は、『円卓上のイエティ』のポッドキャストエピソードでも触れています:

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▼この記事を書いた人▼

そっちゃそ
フリーランス英日翻訳者。本業で培った知識や経験をもとに、発音指導をはじめとした語学指導もやっています。noteは、僕の思想や考えをひろく公開するために使用しています。

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主な著作:「自分の意見を言うことは『役に立つ』」、「外国語を学習すると決めたときに読む本」、「英語発音学習の第一歩」。既刊一覧はこちらから

さいごに

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