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たくさんの視点が視座を変えて、世界を変えてゆくのかも

vol.49【ワタシノ子育てノセカイ

わかるとかわる。何かがわかったかどうかは、自分がかわったかどうか。

これまでわからなかった世界が、わかるようになった瞬間、人はするっと生まれかわるみたい。生まれかわるときに人はなぜだか、他人の目から世界を眺めているんだ。

わかる世界の数はきっと、違う自分と出逢う数なんだろうな。

ところで私には「実子誘拐」で5年以上離れて暮らす、10代のふたりの息子がいる。

夏休みの余韻はもう消えたのに、とにかく暑い9月。運動会の練習に励む次男ジロウとの密会交流がつづく。

いつもの駐車場で待っていると、毎回汗だくでジロウがやってきて、登校班のみんなも引き連れてくる。みんなも慣れたもんで、車周辺でのお喋りも賑やか。「一緒に送って~」「オレも車に乗るわ」などと定番の挨拶もあり、車に乗り込んで笑いをとる子もいるんだな。とにかく可愛らしい。

ジロウが後部座席にランドセルを放り込んでる隙に、いつも私はみんなと雑談しているんだけど、ジロウはいつのまにかシレっと助手席に座り込む。するとジロウの乗車が合図みたいに、みんなは「ほな帰るわ~」と通学路へ戻り、賑やかな時間はするりと終わる。

みんなの背中を見送る瞬間は、ジロウのありがたい環境に感謝できる時間でもあるんだ。子どもたちみんなの成長に、感動できる環境にも感謝だな。

時間は、しっかりと、流れている。

2023年9月23日は、ジロウ5年生の運動会だった。

2日前の夜に長男タロウから、運動場でのジロウの位置を知らせるLINEがくる。どうやらジロウがタロウにお願いしたらしい。

9月上旬の密会交流にて、ジロウは運動会の概要を私に知らせる約束をしたんだけど、マテドクラセド連絡がなかったんだ。いつの密会日だったかは忘れたけど、口頭や筆記による説明ではなくプリントで知らせる、とジロウが決めたので私はいつもの如く待つことにした。

そしたら運動会までの最終密会日になっても、ジロウは知らせてこない。

ところで近頃の学校は、もしくはタロジロの地区の学校は、とにかく対応が細やか。競技や演技の場所を知らせるお手紙があり、タイムスケジュールも競技ごとに区切られている。子どもに聞けばわかることも、学校が先に知らせてくれるんだな。

保護者であれ先生であれ、余裕のない誰かが助かっているのであれば、まぁ、ええんやろう。

20日の密会日。運動会関連のプリントが配られた旨を、私はジロウから聞くも現物はない。過去の密会でジロウは、タロウ経由で知らせると言っていたが、LINEもきていない。

そこで運動場でのジロウの位置を知りたい旨を、私が改めて伝えると、ジロウは太陽みたいな顔で答えた。

「お母ちゃんはジロウをどこからでも見つけるやろ」

兄弟揃って同じこと言うやないかいっ↓↓

見つけるのは間違いないし、なんだか嬉しいのも確か。だけど約束事を決めたのはジロウなので、ジロウの遂行をしずしずと私は願うのである。

姿がちょこっとでもハッキリと見える場所から、母はあなたたちを眺めたいのです。せっかくの、親子で会える、時間なんだから。

母子分断にすっかり慣れてるタロジロには、知らんがな案件かもしれないけれど、21日の夜にちゃんと連絡がくる。

私、ガン見しなければ。

2023年は実子誘拐から6年目。タロジロの社会が広がるにつれて、私のもとへタロジロの情報が回りまわって入る頻度が増えている。

私たち母子が会えていない現実を知る、タロジロを知ってる親御さんから自然と情報が集まってくるんだ。

オープンスクールの日程知ってる?からはじまり、タロウくんに数学負けたくないって勉強してる、ジロウくんに遊んでもらって喜んでた、などなど。

子ども同士の日常から親子の日常に移ったときに、子どもたちが親と会話してる様子が伝わってくる。しかも貴重な親子の時間に、タロジロとの時間が登場しているのである。

どこかから私のもとへタロジロが廻ってくるたび、私はありがたさで震えそうになるんだな。

人は誰かとつながって生きている。

ジロウの運動会は涼やかな秋晴れ。

コロナ禍での試行錯誤を集大成したような構成に、先生方の努力を想像する。保護者も運動場をあたたかく包み込みこんでいる。

密会にてジロウは、リレーの話がやたら多かった。5チームで競争する当日、2位でバトンを受け取る。前半の走者だったからか、上位はまだ混戦中。

私はジロウを凝視したくて、横にいたご夫婦にビデオ撮影を頼んでいた。

終盤のカーブを曲がったときに、ジロウは先頭へ。

撮影を快く引き受けてくれたご夫婦が、知人らしき周辺の親御さんと一緒に「おぉー!!」と歓声をあげる。子どもの学年が違い、児童数も多い学校なので、まったく知らない親御さんたち。

ひょんなことから目で追いかけてるデッカイ5年生が、実子誘拐された子どもだなんて知る由もない。

運動会って、ええな。
大人みんなが、子どもみんなを、応援してる。

子どもの存在が、世界を、どこまでも、どこまでも、拡げてくれるんだ。もしや創造主なのかもしれないな。子どもは未来やし。

ジロウに次会える日はいつだろう。
また会えるとうれしいな。



運動会びより!!

弁護士さんの共同親権の学びはこれから始まるのでしょう。家族問題で悩んだ時は、相談先に要注意。

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