市役所で働いた年月を、振り返ってみる

退職時にいただいた花束。とてもきれいです。ありがとうございます。

市役所で過ごした年月を、これから少しずつ振り返ってみようと思う

この春、市役所を離れることになって、
あらためて思うことがあります。

それは、自分がこの塩尻でどんな思いで働き、
何を見て、何を感じてきたのかを、   
一度きちんと整理しておきたいということです。

これまでの経験を振り返ることは、
これから自分に何ができるのかを考えるための
土台になると思っています。
そんな思いもあって、
これからしばらく、市役所時代のことを
少しずつ書いていこうと思います。

今日はその第1回として、
そもそもなぜ塩尻市役所で働くことになったのか、
そしてどんな仕事をしてきたのかを、
振り返ってみます。

ご縁があって、塩尻に移り住むことになったけど…

前回の記事でも書いた通り、
私はもともとこの塩尻の出身ではありません。
妻の仕事の関係で
塩尻に移り住むことになったことがきっかけで、
本当に、たまたまです。
妻が、もし実家の上田で働いたら、
今頃は上田の方で働いていたと思います。

いまでもよく覚えているのは、
塩尻市役所に転入届を出しに来た日のことです。
窓口で対応してくださった方の雰囲気が
とてもあたたかく、
遠くから来た自分たちを
受け入れてくれるような安心感がありました。

あとになって妻が、

私、あのとき、匠くんは
ここで働くことになりそうって
直感がおりてきたんだよね

と話してくれたことがあります。

不思議な話ですが、私自身も、
あのときのことはなぜか
印象深く覚えています。

ただの手続きのはずなのに、
この町との最初の出会いとして、
心に残る時間でした。

ご縁が重なって、塩尻に住むことになり、
塩尻で仕事をすることになったわけですが、

市役所職員として働くことになったのは、
自分にとって大きな意味のあることだったと思います。

地域の中で暮らしながら、
地域に関わる仕事をする。
その両方を同時に経験できたことは、
とてもありがたいことでした。

市役所で経験してきた仕事

市役所では、
3つの部署を経験しました。
最初は農林課、
その後に企画課、
産業政策課、
そして再び企画課という流れです。

それぞれの部署で
扱う仕事はかなり違いました。

農林課では、
地域の産業や暮らしの土台に近い仕事に
触れました。

企画課では、
地域全体をどう見て、
どう計画していくかという視点が
求められました。

産業政策課では、
地域経済や働く場、
まちの元気をどう支えていくかという
テーマに関わりました。
特にコロナ禍だったため、
平時の年間相談件数の10倍にあたる相談が
1~2か月の間に押し寄せてきたことは
すごく大変でした。

そして再び企画課に戻る中で、
これまで見てきたことが少しずつ
自分の中でつながっていったように思います。
同じ「市役所の仕事」といっても、
部署が変われば見える景色は大きく変わります。
目の前の課題も違えば、関わる人も違う。
でも、その一つひとつが、
この地域の暮らしにつながっていました。

働く中で感じてきたこと

振り返ってみると、
どの部署でも共通して感じていたことがあります。
それは、地域の課題というのは、
外から見ているだけではわからないということです。

現場に行って、話を聞いて、背景を知って、
初めて見えてくるものがたくさんありました。

それぞれの立場、それぞれの事情、
それぞれの思いがあります。

簡単に白黒をつけられるものではなく、
それぞれに正しさがあり、
それぞれに守りたいものがある。

だからこそ、
全体としての調和をつくっていくことの難しさを、
何度も感じてきました。

さまざまな立場や考え方に丁寧に耳を傾け、
その背景を理解しながら、
共通の目標やビジョンを投げかけ、伝えることで
信頼してまた返してくれる。
そんなことを感じてきました。

少しずつ書いていきたい

市役所で過ごした年月を
ひとことでまとめることはできません。

それぞれの部署で学んだこともあれば、
悩んだこともありました。
うまくいったこともあれば、
もっとこうできたのではないかと思うこともあります。
でも、確かなのは、この地域で働いてきた時間が、
今の自分の土台になっているということです。
次回からは、農林課時代のことから、
もう少し具体的に振り返ってみたいと思います。
あの頃に見えていた地域の姿と、今だから思うこと。

そんなことを、
一つずつ言葉にしていけたらと思います。

ーーーーーーーーーーーー
続きはこちらをクリック
元市役所職員が語る、農業政策の現場で学んだこと
https://note.com/uematakumi/n/naee84021a1fc


いいなと思ったら応援しよう!