タクシードライバーの年収、実際いくら?|「平均415万円」をそのまま信じてはいけない話【Her Shift】
「タクシードライバー 年収」で検索すると、まず出てくるのが「平均415万円」という数字です。
これを見て、ちょっとがっかりしませんでした?「思ったより普通だな」「わざわざ転職するほどかな」って。
実は私たちも、この数字だけを見て判断するのはもったいないと思っています。というのも、この「415万円」、けっこうなカラクリがあるんです。
「415万円」を下げている、意外な人たち
タクシー業界には、ある特徴があります。定年後に再就職して働く方が、とても多いことです。
週5日フルタイムではなく、年金と合わせて無理のないペースで働く。そういう方々もぜんぶ含めての「平均」なので、数字は自然と低めに出ます(※1)。
言いかえると、415万円は「これから働き盛りで稼ぎたいあなた」の数字ではない、ということです。
では、働き盛りの年代だけで見ると、いくらになると思いますか?
答えは、40代でおよそ482万円。さらに東京で働く場合に限れば、およそ502万円というデータもあります(※1)。

同じ「平均」なのに、切り口を変えるだけで90万円ちかく変わる。年収の数字は「誰の平均か」を確かめないと、判断を間違えます。
ただ、ここで終わると「じゃあ東京ならみんな500万円なんだ」という別の誤解が生まれます。実際にいくらになるかは、もうひとつの仕組みで決まるんです。
「がんばった分」か、「毎月安定」か
タクシーのお給料は、多くの会社で「固定のお給料」+「歩合(ぶあい)」でできています。歩合は、売上に応じて増える部分のことです。

この「固定と歩合のバランス」が、会社によってぜんぜん違います。
歩合が大きめの会社は、がんばった分がそのまま収入になります。爽快です。そのかわり、雨で忙しい月と、静かな月とで、お給料に波が出ます。
固定が大きめの会社は、毎月の収入が読めます。子どもの学費や家賃など「毎月かならず出ていくお金」が大きい時期には、この安心感はかなり効きます。そのかわり、大きく跳ねることは少なめ。
どちらが正解、ではありません。「自分はどちらだと安心して働けるか」で選ぶところです。
そしてもうひとつ。「最初の数か月、道も慣れてないのに稼げるわけなくない?」と思った方、いい勘です。ここには、ちゃんと仕組みが用意されています。
「最初は稼げない問題」には、保証がある
多くのタクシー会社には、入社から数か月〜1年ほどの「給与保証」という制度があります(※2)。慣れるまでの期間は、売上に関係なく月◯万円を保証します、という仕組みです。
これがあるから、未経験の方も「最初の生活費どうしよう」と身がまえずにスタートできます。
ただし、保証の金額と期間は会社によってまちまち。「保証あり」とだけ書いてある求人票も多いので、いくらを・何か月は応募前にかならず確認してください。
ついでに言うと、求人票の「月収35万円可!」の「可」にも気をつけて。それ、いちばん頑張った人の数字かもしれません。ほんとうに知りたいのは「私と同じ働き方の人が、実際いくらか」ですよね。面接で聞きにくければ、私たちのような会社を通じて確認する手もあります。
日勤だけでも、成立するの?
「夜のほうが稼げるんでしょ?」——はい、それは事実です。深夜は割増運賃もあり、売上が伸びやすい時間帯です。
でも、日勤だけで無理なく続けている方も、たくさんいます。朝、家の用事を済ませてから出勤して、夕方に帰る。子育て中は日勤のみ、と決めて働いている方もいます。
収入の水準は夜勤より下がります。それでも「生活のリズムを崩さずに働けること」を優先する。その選び方は、長く続けるうえでむしろ合理的だったりします。
まとめ:「私の場合いくら?」に変える3つの質問
最後に、ぼんやりした「平均415万円」を「私の場合」に変える質問を3つだけ。
その会社の固定と歩合のバランスは?(安定型?がんばり反映型?)
給与保証はいくらを何か月?(慣れるまでを支えてくれるか)
私と同じ働き方の人(日勤のみ・子育て中など)は、実際いくら?
この3つの答えがそろうと、年収の話は「業界の平均」から「あなたの見通し」に変わります。
なるまでの流れと「免許代0円」の仕組みは、こちらの記事で詳しく解説しています。
※1 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」等をもとにした推計。全国平均は定年後再就職層を含むため低めに出る点に注意 ※2 タクシー会社各社の採用情報における給与保証制度(金額・期間は会社により異なる。2026年時点の各社公表情報より)

この記事は、女性のためのドライバー転職サービス「Her Shift(ハーシフト)」(運営:株式会社Unitas)がお届けしました。
Her Shiftは、女性向けに特化し、タクシー・バス・配送のドライバー職を横断して扱う転職支援サービスとして日本初(※当社調べ、2026年7月時点)。求人票ではわからないこと——女性が何人働いているか、トイレや更衣室、シフトの融通、子育てとの両立のしやすさ——を会社にじかに聞いて、一人ひとりに合った職場探しをお手伝いしています。
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この記事について 株式会社Unitas(Her Shift運営)。子育てと仕事を両立しながら働く社員が多くいる会社です。「働き続けられるかな?」を考えるときに何がわかっていると安心か、同じ目線で考えながら、会社にじかに聞いた情報をもとにお届けしています。 記載のデータは執筆時点の公開情報に基づきます(各記事内に出典を明記)。
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