配送の仕事は未経験でもできる?|普通免許だけで今すぐ始められる仕事、全部出します【Her Shift】
玄関のチャイムが鳴って、ネット通販の荷物を受け取る。「お荷物でーす」の声に出てみたら、届けてくれたのは女性のドライバーさんだった——最近、そういう日が増えていませんか。
Amazonの配達などで、女性ドライバーを見かけることがほんとうに多くなりました。配送はいま、いちばん身近なところで変化が起きているドライバーの仕事です。
そして、意外と知られていない事実がひとつ。この仕事、新しい免許はいりません。 いま持っている普通免許のままで始められます。
「いやいや、免許は持ってるけど……最後に運転したの、いつだっけ?」——電車で全部すんでしまう街に住んでいると、免許は身分証になりがちですよね。大丈夫です、その話もあとでちゃんとします。
免許の壁がないのに、選択肢に入ってこなかった理由はたぶん3つ。「そもそも運転に自信がない」「体力的に無理そう」「収入が不安定そう」。今日はこの3つの壁を、手前のものから順番に崩していきます。
その前に、「配送」とひとことで言っても中身はいろいろなので、まず全体の地図を広げます。
普通免許でできる配送、ぜんぶ出します

雇われて働くタイプ(正社員・パート)。 毎日決まった取引先に届ける「ルート配送」、会社から会社へ運ぶ「企業間の配送」、社員として働く「宅配ドライバー」など。お給料が安定していて、保険やお休みの保障があるのが強みです。ルート配送は毎日同じ道を走るので、道を覚えてしまえばぐっと楽になる仕事です。午前中だけで終わる求人もあります。
個人として請け負うタイプ(業務委託)。 軽バンでネット通販の荷物を届ける「軽貨物の宅配」、単発の依頼を受ける「スポット便」など。働く時間を自分で決められる自由度が最大の魅力で、1日1〜2時間から稼働している方もいます。保育園のお迎えや急な呼び出しに合わせて調整できる働き方です。
「でも軽バンなんて持ってないし」と思った方へ。車は借りて始められます。 会社や事業者からのリースで始めて、続けられそうだとわかってから自分の車を買う。そういう順番で、初期費用のリスクを抑えて始める方が実際に多いんです。
さて、地図が見えたところで、いちばん手前の壁からいきます。
壁①「そもそも運転に自信がない」——うまさの仕事ではありません
「免許はある。でも、運転はレンタカーでたまに。正直、車幅感覚とか、もう自信ない」
その不安は、正しいです。何年もハンドルを握っていない人が、明日からいきなり仕事レベルで運転できるわけがありません。当たり前です。
でも、配送の運転がどういう運転かを知ると、少し景色が変わると思います。

まず、うまさを競う仕事ではありません。宅配の現場は住宅街をゆっくり走って、停めて、届けて、また少し走る。スピードはむしろ出しません。高速道路も、長距離も、仕事を選べば基本ありません。求められるのは運転テクニックではなく、「焦らず、確認して、ゆっくり」の繰り返しです。
次に、車が小さい。軽バンはふだんの乗用車とほぼ同じサイズ感で、むしろ小回りが利きます。バックモニターなどの支援装備がついた車両も増えています。「大きい車を操る」たぐいの壁は、配送(軽貨物)にはありません。
それから、いきなりひとりでは走りません。同乗研修のある会社を選べば、先輩の隣で道と手順を覚えてからのスタートです。ブランクが長い方は、始める前にペーパードライバー講習を数時間受けておく、という手もあります(実際、そこから始めた方もいます)。
応募のときに聞くべきことは2つ。「研修や同乗指導は何日ありますか」「最初はどんなエリアを担当しますか」。この答えで、その会社が未経験者を育てる気があるかどうかが見えます。
それでも「運転そのものがどうしても好きになれない」「乗るたびに強いストレスを感じる」なら、この仕事は合わないかもしれません。それがわかるのも大事な判断です。ただ、「自信がない」と「向いていない」は別もの。自信は、あとから付いてくるものだからです。
運転の壁を越えたところで、次の壁です。
壁②「体力的に無理そう」——荷物の重さは、仕事選びで決まります
配送と聞いて思い浮かべるのは、大きな段ボールを抱えて階段を駆け上がる姿かもしれません。その仕事も、たしかにあります。
でも、ここが今日いちばんお伝えしたいことです。荷物の重さは「配送業界の平均」ではなく、「どの仕事を選ぶか」で決まります。
ネット通販の宅配は、実は小さな荷物が中心です。ポストに入る封筒サイズ、化粧品の小箱、書類。いっぽうで、飲食店に食材を届けるルート配送では、一斗缶(約18キロ)のような重いものを扱う職場もあります。同じ「配送」でも、中身はまったくの別物なんです。
だから応募前に確認すべきは、「体力に自信がありますか?」と自分に問うことではなく、「いちばん重い荷物は何キロですか?」と会社に聞くこと。ちゃんとした会社なら即答してくれますし、重量物の割り振りに配慮している会社もあります。答えがあいまいな会社は、それ自体が判断材料です。
では、最後の壁です。
壁③「収入が不安定そう」——これは、半分ほんとうです
正直に言います。この不安は、働き方によっては当たっています。
業務委託は、配った件数や稼働時間で報酬が決まります。自由度と引き換えに、収入の波は自分で受け止める働き方です。会社員のような雇用保険や有給休暇はありません。ここを知らずに始めると「思ってたのと違う」になります。
いっぽう、雇われて働くタイプを選べば、収入は月給やパート時給で安定します。「配送=不安定」ではなく、「業務委託=自由だが変動あり/雇用=安定だが時間は固定寄り」という選択の問題なんです。
おすすめの考え方はこうです。すきま時間で柔軟に働きたい時期は業務委託、生活の柱にしたい時期は正社員。実際、業務委託で始めて、子どもの成長に合わせて正社員に切り替える方もいます。ライフステージで働き方の方を変えられるのが、この仕事の面白いところです。
収入のくわしい話(稼げる人と稼げない人の分かれ目)は、別の記事でじっくり書きます。[内部リンク:軽貨物ドライバーの収入の実際|「稼げる」「稼げない」の分かれ目【Her Shift】]
正直に:最初の1〜2か月は、時間がかかります
未経験で始めた方が口をそろえて言うのは、「最初は とにかく時間がかかった」です。
荷物を届ける順番の組み立て、マンションごとに違う宅配ボックスの場所、エントランスの入り方。地図アプリではわからない「現地の細かいこと」を覚えるまでが、いちばんしんどい時期です。
でも、これは裏を返せば「慣れれば解決する種類のしんどさ」です。同じエリアを回るうちに、体が覚えていきます。周りのサポートがある職場かどうか(教えてくれる先輩や連絡できる担当者がいるか)で、この期間のつらさは大きく変わるので、そこも選ぶときの確認ポイントです。
あとは細かいけれど切実な話として、移動中のトイレ問題があります。コンビニの駐車場が埋まっていて停められない、ということが現実にあります。休憩場所やトイレについてどんな運用になっているかは、遠慮せず聞いていいことです。
まとめ:配送の壁は「選び方」でほぼ消えます
運転の壁:うまさの仕事ではない(小さい車で、ゆっくり、同乗研修つき。「研修は何日?」を聞く)
体力の壁:仕事選びで決まる(「いちばん重い荷物は何キロ?」を聞く)
収入の壁:働き方の選択の問題(自由の業務委託か、安定の雇用か)
免許の壁:そもそもない(普通免許でOK、車も借りられる)
「配送は体力の世界」というイメージだけで選択肢から外していたなら、それはもったいないかもしれません。
タクシー・バスとの比較記事はこちら
※ 本記事の働き方の分類・慣れるまでの期間・設備等の記述は、配送事業者各社の公表情報および当社の企業ヒアリングをもとにした一般的な傾向です(2026年7月時点)。個別の条件は会社・契約により異なります

この記事は、女性のためのドライバー転職サービス「Her Shift(ハーシフト)」(運営:株式会社Unitas)がお届けしました。
Her Shiftは、女性向けに特化し、タクシー・バス・配送のドライバー職を横断して扱う転職支援サービスとして日本初(※当社調べ、2026年7月時点)。求人票ではわからないこと——女性が何人働いているか、トイレや更衣室、シフトの融通、子育てとの両立のしやすさ——を会社にじかに聞いて、一人ひとりに合った職場探しをお手伝いしています。
「転職するかまだ決めていない」「ちょっと話を聞いてみたいだけ」でも大丈夫です。
▶ 無料で相談してみる
▶ LINEで気軽に相談する
この記事について 株式会社Unitas(Her Shift運営)。子育てと仕事を両立しながら働く社員が多くいる会社です。「働き続けられるかな?」を考えるときに何がわかっていると安心か、同じ目線で考えながら、会社にじかに聞いた情報をもとにお届けしています。 記載のデータは執筆時点の公開情報に基づきます(各記事内に出典を明記)。
📖 女性ドライバーへの転職を、全体像から知りたい方はこちら
